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“フィーヨフィーヨ”特徴的な鳴き声とドローン画像からシカの時空間分布を推定 ~環境を荒らさずに野生動物を調査~
“フィーヨフィーヨ”特徴的な鳴き声とドローン画像からシカの時空間分布を推定 ~環境を荒らさずに野生動物を調査~

東京大学 生産技術研究所の沖 一雄 特任教授(京都先端科学大学 工学部 教授)、京都先端科学大学 工学部 Salem Ibrahim Salem(サレム イブラヒム サレム) 講師、福島大学 農学群食農学類 牧 雅康 准教授、株式会社 野生動物保護管理事務所 本社調査事業部 奥村 忠誠 部長らは、尾瀬ヶ原に生息するシカについて、鳴き声から時空間分布を推定する手法と、夜間にドローンの熱赤外カメラを用いて全域にすむ個体数を把握する手法を開発しました。本手法により、人が立ち入ることで起こる自然環境のかく乱を最小限に抑えつつ、シカの時空間分布と個体数を把握することが可能です。これにより、シカの個体数管理用の基礎データを提供できます。さまざまな動物の鳴き声をデータベース化し、地域に生息する動物の時空間分布を特定すれば、生物多様性の保全への貢献も期待できます。