最新の研究
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移植細胞を異物反応から守るには、太めのファイバーで包むのが効果的 〜膵島細胞移植による糖尿病マウスの血糖値正常化と移植片の回収に成功〜
移植細胞を異物反応から守るには、太めのファイバーで包むのが効果的 〜膵島細胞移植による糖尿病マウスの血糖値正常化と移植片の回収に成功〜

竹内 昌治 教授、興津 輝 特任教授、渡邉 貴一 特任研究員(研究当時)らの研究グループは、直径が1ミリメートル以上のハイドロゲルファイバーは、マイクロサイズのファイバーに比べて、生体内で異物と認識されにくいことを発見しました。このファイバーの中心部に、血糖に応じてインスリンを分泌するラットの膵島細胞群を詰め、糖尿病マウスに移植したところ、血糖値が100日以上正常化し、さらにファイバーを移植細胞ごと回収することに成功しました。神経細胞や肝細胞、iPS細胞から作った細胞などを移植する保護材料として、さまざまな病気の治療への応用が期待されます。