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水とシリカ:似て非なるもの
水とシリカ:似て非なるもの

地球上に最も豊富に存在する液体「水」と固体「シリカ(二酸化ケイ素)」。その類似性と相違を生む物理的な起源を解明しました。熱的な揺らぎに隠れた液体の構造を、粒子の配置に関する位置と方位に関する情報を用いるとともに、水分子を構成する水素と酸素、シリカのケイ素と酸素の結合を考慮して解析することで、これまで見ることができなかった微視的な構造を明らかにした点に新奇性があります。この発見は、長い間未解明だった、水とシリカの物性の類似性とガラスになりやすさの大きな差を説明しただけでなく、シリコンやゲルマニウムなど、他のテトラヒドラル液体の理解や、これらの物質のガラス形成能の制御にも新しい道を拓き、応用上の大きなインパクトが期待されます。

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