年次要覧
第69号 2020年度 V. 国際交流・他組織との連携

3. 国際共同ラボラトリー

3. 国際共同ラボラトリー

本学とフランス国立科学研究センター(CNRS)との間に結ばれた学術交流協定に基づき創設されたLIMMS/CNRS-IISは,1995年の創設以来,その活動が評価され,2004年度よりCNRSの正式な国際共同研究組織UMI(Unité Mixte Internationale)に昇格した.これまでにフランス,ヨーロッパからの研究員を令和2年度(2020.4~2021.3)は50名(インターンシップ生12名及びフランスSMMiL-Eにて受け入れた16名を含む)受け入れ,LIMMS設置からの累計は265名(フランスSMMiL-E受入れ含む)となっている.

2011年12月には欧州連合第7次枠組み計画(EU-FP7)によるEUJO-LIMMS(Europe-Japan Opening of LIMMS)プログラムが採択され,我が国初の欧州国際共同研究ラボとして,スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL),ドイツフライブルグ大学マイクロテクノロジー研究所(IMTEK),フィンランド技術研究センター(VTT),オランダトゥエンテ大学MESA+からも研究者を受け入れて共同研究を進めた(2016年5月終了).2014年にはLIMMSのミラーサイトとして,フランス・リール市に癌研究を主目的とした研究組織SMMiL-Eを現地研究機関と共同で設置しバイオMEMS関連の共同研究を実施している.また,SMMiL-Eを中心とする欧州地域の研究者やEUとのネットワーク形成,プロジェクトの管理・サポートを目的とし,2015年には東京大学生産技術研究所ヨーロッパ連携事務所(IBEC)を開設した.なお,2019年度より, 本学とフランスを中心とする欧州(フランス,スイス)の医療機関との本格ネットワーク構築を課題としたプロジェクト「日欧先進臨床医工学連携研究拠点」が日本学術振興会の研究拠点形成事業,A.先端拠点形成型(Core-to-Core)に採択され, SMMiL-E, コンピエーニュ工科大学, EPFL等への派遣と共同研究を支援している.