【共同発表】新手法で植物の持つ強靭な環境適応力の物理に光~原子間力顕微鏡によるミクロな物理計測に建築学のマクロな構造理論を適用~(発表主体:秋田県立大学)
秋田県立大学、奈良先端科学技術大学院大学、♯東大生研 の共同研究グループは、タマネギ表皮細胞のAFM実験によるミクロな解析に建築構造学で用いられるマクロな構造理論で知られる「弾性シェル理論」による力学モデルと、レーザー穿孔による膨圧解放を組み合わせて、AFM計測で細胞壁弾性成分と内圧成分を分けて推定することに初めて成功しました。この知見を利用することにより、表皮細胞をはじめとする植物の花、葉、根、茎などの様々な器官の細胞壁弾性とその内部の内圧を同時推定することができ、植物の力学的性質を明らかにする革新的な手法になる可能性があります。