部門・センター
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持続可能性志向インタースペース寄付研究部門
持続可能性志向インタースペース寄付研究部門

本寄付研究部門では、人とともに、自律的なロボットやモビリティ、物理的実体を持たないアバターなどの様々なエージェントが職場や居住空間で多様に混在していく近未来社会を想定します。デジタルツインやデジタルシティといった概念を支える抽象的なデータや量的データにかかわる領域では、すでに体系化や連携の仕組みづくりが試みられ、その社会実装の動きも展開しつつあります。
しかしながら、「どういう空間のなかのどこ?」を定義する空間記述については、体系化や連携の仕組みを構築する動きは生まれていません。各分野での折角の先進的な取組が蛸壷化していってしまう危険をはらんでいます。その危険を回避するには、本寄付研究部門は、産業分野を超えて共用できるような空間情報の記述方法を確立していかねばなりません。

本寄付研究部門では、実空間とサイバー空間の間でデータ・情報が行き来する領域をインタースペース(Interspace)と呼び、そこでの、高精度、高頻度でのデータ、情報の接続ができるための、様々な分野で共用できる空間記述の方法を探求していきます。

具体的には、豊田啓介特任教授が取り組んできた、物理領域と情報領域を汎用のデジタル3D記述の仕様で接続する「コモングラウンド」という概念を基盤に、様々な領域で開発・発展しつつある空間記述・空間認識、及び反応・制御を変換し、相互連携していくための仕組みの開発を、さまざまなパートナーとともに先導しています。その社会実装に緒をつけ、従来の産業構造に拘束されない融合的新産業創成の基盤となるとともに、その担い手となる横型人材育成の機会を提供し、持続可能な社会の構築に貢献することを目指します。

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持続可能性志向インタースペース寄付研究部門紹介ポスター