キャンパス・施設紹介
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大岡研究室
大岡研究室

RE house

ReGL system

建物周囲の再生可能エネルギーを複合利用して冷暖房や給湯などを行うヒートポンプシステム(ReGLシステム)を開発し、試験建屋(REハウス)に適用した。試作システムは、地中熱交換器を循環する水ループ(ground loop)に天空熱源ヒートポンプ(SSHP)、冷暖房用の水熱源ヒートポンプ(WSHP)、床暖房用のWSHP、給湯用のWSHPが熱交換する構成であり、集熱には地中熱、太陽熱、大気熱を、放熱には夜間放射、大気熱、雨水の蒸発潜熱などを利用する。

System picture

System diagram

デシカント空調システムには、カビ・細菌等による建物室内空気質(Indoor Air Quality、IAQ)の低下改善が期待される。しかし、一般的なデシカント空調システムは、効率(COP)が1 以下であり、省エネルギーの観点から見ると、除湿ローターの再生用エネルギーとして低温排熱を利用することがない限り、通常のヒートポンプを用いた冷却減湿システムの効率に遠く及ばない。本研究では、ヒートポンプをデシカント空調システムに組み込み、省エネルギー性と建物内および空調システム内の非結露によるIAQ向上を同時に実現し、低温排熱がない場合にも適用できる高効率のデシカント空調方式を開発している。

System picture

Concept of radiation panel cooling system with natural cross ventilation

エネルギー・環境問題に対し省エネルギー的な建築システムの構築の一環として、自然換気などの自然エネルギー利用が注目されている。本システムでは、人の熱的適応性を前提とし、外気が良好な時期には、主に通風により屋外環境を室内に最大限導入して、自然の力で室内環境調整を行う。放射冷房パネルは屋外が高温度で、通風により室内の冷却が困難な場合に利用し、表面で結露させて室内空気からの除湿能力を持たせたものとする。