年次要覧
第71号 2022年度 II. 基本情報

6. 「室」の活動

6. 「室」の活動

リサーチ・マネジメント・オフィス(RMO)は,本所の研究・運営に関する企画立案・連絡調整等を円滑に行うことを目的として,本所独自の組織として自助努力により学内外に先駆けて平成16年4月に設立された.研究戦略,外部資金の獲得支援,産官学連携活動,科学技術政策に関わる動向調査等,教育研究に不可欠な活動を一元的に取り扱うことにより,評価・広報,知的財産戦略,国際連携の推進等の運営に関して研究部と事務部との連絡調整および支援を行うとともに,本部とも協力し,関連業務を実施している.また,これらの情報を活用することにより,外部資金獲得や産学連携活動等に関して教員への支援を行っている.具体的には,学内予算配分申請への対応,法人評価をはじめとする各種評価業務への対応,外部からの調査依頼への対応,東京都市大学との学術連携に関する各種運営業務,教育研究業績を一括管理するデータベースシステム(生研データベースシステム)の運営支援等を行っている.令和4年度には上記の業務のほか,未来構想事業見直し等への対応,未来社会協創推進本部登録プロジェクトの提案取りまとめ,東大EMP同窓生有志によって開催されている「文化×工学研究会」の運営支援,複雑系社会システム研究センターへの寄付金に関わる寄付者や本部との調整,ダイニングラボの立ち上げおよび(一財)生産技術研究奨励会の特別研究会立ち上げ支援など,様々な方面で活動支援を行った.

令和4年度末において,RMO の人員は室長(教授・兼務)1名,次長(教員・兼務)4名,技術職員1名(東京大学URA),学術専門職員1名となっている.

本所は,1997年から中学・高校生を対象としたキャンパス公開・出張授業などのアウトリーチ活動を行ってきた実績があり,また,長年にわたり,産業界と連携して工学分野全般を包括する様々な学際的研究を展開してきた.このような本所の特長を生かし,産学が共同して次世代の研究者,技術者を育成する教育活動・アウトリーチ活動の新しいモデルを創り出すことを目的として,「次世代育成オフィス;Office for the Next Generation(ONG)」を設置している.近年では,特にSTEAM(Science, Technology, Engineering, Arts, and Mathematics)教育のモデル開発と実践を行っている. 年度末時点におけるONGの人員は,室長(教授・兼務)1名,次長(教授・兼務)1名,室員14名(准教授・兼務4名,講師・兼務1名,学術専門職員5名,事務補佐員2名,派遣職員2名)である.

2022年度活動実績

出張授業等

  • 出張授業:11件(対面7件,オンライン4件)
  • 受入授業:コロナ禍のため実施せず
  • 研究室見学:コロナ禍のため実施せず

教材開発

  • 映像教材:新規に3本制作(全21本)
  • 貸出教材:4校に貸出

キャンパス公開

  • 未来の科学者のための駒場リサーチキャンパス公開2022
    6月10日(金),6月11日(土)の2日間,所内ボランティアグループSNG(Scientists for the Next Generation!)と協同で開催した.
  • 柏キャンパス公開
    おすすめマップ作成
    実施日:2022年10月21日(金)~22日(土)
    形式:オンライン(Zoom)

本学他部局との連携

  •  教養教育高度化機構科学技術インタープリター養成部門への協力  
    
    担当教員:教授 大島 まり,准教授 川越 至桜
  • Johnson & Johnson「女子中高生向けアウトリーチ活動プログラム」女子中高生の理系進路選択支援事業
    本学人事企画課(男女共同参画室)からの依頼により開催
    「女子中高生のみなさん,最先端の工学研究に触れてみよう!2022」
    実施日:2022年10月8日(土)
    形式:オンライン(Zoom)
    参加者:女子中高生と保護者79組
    講師:助教(坂本研) 米村 美紀,卒業生 青山 美和(大手総合商社 不動産部門 元 竹内(渉)研),大学院学生(羽田野研) 石崎 未来
    司会進行:准教授 川越 至桜
  • 第3回次世代育成教育フォーラム
    実施日:2023年3月17日(金)18:00~19:30
    場所:工学部2号館221講義室
    形式:オンラインとのハイブリッド開催
    参加者:来場参加 40名,オンライン参加 約100名
    主催:東京大学社会連携本部 ,東京大学生産技術研究所 次世代育成オフィス(ONG)
    共催:高大接続研究開発センター,(一財)生産技術研究奨励会 次世代育成のための教育・アウトリーチ活動特別研究会(RC-83)
    講演者:岡田 猛(教育学研究科/情報学環・教授 芸術創造連携研究機構・副機構長),神崎 亮平(先端科学技術研究センター・教授)
    モデレーター:梅原 章司(東京都立日比谷高等学校・統括校長)
    パネリスト:岡田 猛 / 神崎 亮平 / 川越 至桜(准教授)/ 梅原 章司

外部との連携

  • 埼玉県教育委員会と連携協力協定 及びパイロットスタディ/STEAM型探究活動ワークショップ
    <連携協力協定 調印式>
    実施日:2022年7月19日(火)14:00~14:30
    場所:東京大学生産技術研究所 所長室
    参加者:髙田 直芳(埼玉県教員委員会教育長),石川 薫(埼玉県教育局県立学校部長),田中 邦典(埼玉県高校教育指導課長),岡部 徹(生産技術研究所長),大島 まり(ONG室長),北澤 大輔(ONG次長),高橋 喜博(生産技術研究所事務部長)
    <STEAM型探究活動ワークショップ>
    実施日:

    • 2022年7月20日(水)13:30~16:30
    • 2022年8月4日(木)13:30~16:30
    • 2022年8月23日(火)13:30~16:30

    場所:埼玉県立所沢北高等学校
    参加者:理数科クラス,物理部,化学部,数学部,生物部の計44名

  • 東京地下鉄(株)(東京メトロ)×東京大学生産技術研究所(東大生研)
    「鉄道ワークショップ2022 ~安全・安心を提供するしくみを学ぼう~」
    実施日:2022年8月3日(水)9:00~17:00(中学生クラスと高校生クラスを同日開催)
    場所:東京メトロ総合研修訓練センター,東京大学生産技術研究所 柏キャンパス
    主催:東京地下鉄(株)(東京メトロ),東京大学生産技術研究所次世代育成オフィス(ONG)
    参加者:中学生クラス24名,高校生クラス20名
    講師:教授 須田 義大

  • 令和4年度 経済産業省「未来の教室」実証事業((株)キャリアリンクとの連携)
    <STEAM型探究活動 スタートカリキュラム開発と実践①>
    実施日:2022年9月8日(木)~2023年2月24日(金)
    場所:広島県立安芸南高等学校
    参加者:第1学年 約200名
    <STEAM型探究活動 スタートカリキュラム開発と実践②>
    実施日:2023年1月11日(水)~2023年2月24日(金)
    場所:広島県立佐伯高等学校
    参加者:第1学年 約40名

  • 日本航空(株)(JAL)× 東京大学生産技術研究所(東大生研)
    「飛行機ワークショップ2022 ~Power for the Future !!~」
    実施日:

    • 中学生クラス2022年10月29日(土)15:00~17:30,30日(日)10:00~12:30
    • 高校生クラス2022年11月26日(土)15:00~17:30,27日(日)10:00~12:30

    場所:

    • 1日目 JALエンジンメンテナンスセンター
    • 2日目 東京大学生産技術研究所駒場Ⅱキャンパス

    主催:日本航空(株)(JAL),東京大学生産技術研究所次世代育成オフィス(ONG)
    参加者:中学生クラス30名,高校生クラス25名
    講師:教授 吉川 暢宏

  • EV×未来社会創造ワークショップ第4回 ~サステナブル・ツーリズムを考える~
    実施日:2022年11月12日(土),13日(日)
    場所:日光市役所,日光市行政センター
    開催形態: 対面・現地宿泊型(一泊二日)
    主催:(一社)電気自動車普及協会(APEV)
    共催:東京大学大学院 情報学環・福武ホール,東京大学生産技術研究所次世代育成オフィス(ONG)
    協賛:(株)ベネッセホールディングス
    協力:栃木県,日光市,(株)JTBコミュニケーションデザイン,東武鉄道(株),(株)トヨタレンタリース栃木,トヨタ自動車(株),(株)ベネッセコーポレーション他
    参加者:高校1年生,2年生 12名(栃木県立宇都宮東高等学校3名,東京都立日比谷高等学校3名,広尾学園高等学校3名,埼玉県立不動岡高等学校3名)

  • 「都市のOR」ワークショップ 2022への参加・発表
    実施日:2022年12月17日(土),18日(日)
    場所:オフィスパーク名駅プレミアホール
    参加者:准教授 本間 裕大,准教授 川越 至桜,猪端 沙紀(日本航空(株)),渡利 雄太(日本航空(株))

  • 学びのイノベーション・プラットフォーム(PLIJ)会員交流プラザへの協力
    実施日:2022年12月23日(金)16:00~17:00
    場所:オンライン開催(Zoom)
    主催:(一社)学びのイノベーション・プラットフォーム
    協力:東京大学生産技術研究所,JX金属(株)

  • 第8回PDA高校生即興型英語ディベート全国大会への協力
    実施日:2022年12月24日(土),25日(日)
    場所:オンライン開催(Zoom)
    参加者:79校
    主催:(一財)パーラメンタリーディベート人材育成協会(PDA)
    共催:東京大学生産技術研究所,公立大学法人大阪府立大学
    後援:文部科学省,朝日新聞社,朝日中高生新聞,全国高等学校校長協会,(一社)日本英語交流連盟,(一社)日本高校生パーラメンタリーディベート
    協賛:東京大学生産技術研究所次世代育成オフィス(ONG)
    助成:(公財)日本財団,(公財)KDDI財団

  • Women in Tech : Google & UTokyo(東大-Google 共同コラボレーション企画)
    実施日:2023年2月16日(木)17:00~19:00
    場所:Google 東京オフィス(渋谷ストリーム)
    対象:東京大学の女子学生・大学院学生
    協力:東京大学生産技術研究所次世代育成オフィス(ONG)

  • (国研)科学技術振興機構(JST)受託事業 グローバルサイエンスキャンパス(GSC)
    2019年度,JST次世代人材育成事業であるグローバルサイエンスキャンパス(GSC)事業の新規採択機関として,本学が採択.生産技術研究所が主体となり,次世代育成オフィス(ONG)を中心に事業を運営.

    • 第一段階(2022年7 月~12 月) 高校生97 名
      • 2022年7月23日(土)第一段階ガイダンス
        講師:教授 大島 まり,准教授 川越 至桜
      • 2022年7月23日(土)・STEAM(教科・科目横断)型学習1
        講師:准教授(工学系研究科)秋元 文,准教授 古島 剛, 准教授(情報理工学系研究科)山崎 俊彦
      • 2022年7月24日(日)基礎の学習(①線形代数)
        講師:ヨビノリたくみ
      • 2022年8月10日(水)基礎の学習(②微分・積分, ③統計学)
        講師:准教授 川越 至桜,准教授 ヘイチク パヴェル
      • 2022年9月3日(土)STEAM(教科・科目横断)型学習2
        講師:教授(総合文化研究科)舘 知宏, 准教授(情報学環・学際情報学府) 久野 愛, 准教授(先端科学技術研究センター)小坂 優
      • 2022年10月29日(土) STEAM 型価値創造ワークショップ
        講師:招聘研究員((国研)産業技術総合研究所)手塚 明
      • 2022年11 月23日(水・祝) 第一段階・第二段階合同成果発表会
      • 2023年1月28日(土)補強段階ワークショップ
        講師:リサーチフェロー 白水 始,特任研究員 齊藤 萌木
    • 第二段階(2022 年3月~2023 年3 月)高校生21名
      第二段階の受け入れ教員:准教授 八木 俊介, 准教授 アズィッズ ムハンマッド, 教授 大岡 龍三, 助教 呉 元錫, 教授(工学系研究科)塩見 淳一郎, 助教(工学系研究科)大西 正人, 准教授(工学系研究科)田中 謙司, 教授(工学系研究科)土橋 律, 准教授(工学系研究科)茂木 俊夫, 教授(理学系研究科)岡田 康志, 教授(理学系研究科)武田 洋幸, 准教授(理学系研究科)諸田 智克, 准教授(農学生命科学研究科)角田 茂, 准教授(農学生命科学研究科)樋口 洋平, 助教(農学生命科学研究科)石森 元幸, 教授(農学生命科学研究科)高橋 伸一郎, 准教授(農学生命科学研究科)伯野 史彦, 准教授(農学生命科学研究科)中西 啓仁, 准教授(総合文化研究科)末次 憲之, 教授(新領域創成科学研究科)岩崎 渉 , 准教授(新領域創成科学研究科)鈴木 邦律, 教授(新領域創成科学研究科) 戸野倉 賢一, 教授(新領域創成科学研究科)郡 宏, 教授(情報理工学系研究科)國吉 康夫, 准教授(情報理工学系研究科)中嶋 浩平, 准教授(情報理工学系研究科)鳴海 拓志, 教授(情報学環・学際情報学府)苗村 健
      • 2022年6月18日(土)英語論文講座&研究活動交流会
        講師:准教授 川越 至桜, 准教授 ヘイチク パヴェル
      • 2022年8月2日(火)中間発表会 
      • 2022年9月23日(金・祝)(株)関水金属 埼玉工場へのサイトビジット
      • 2022年11月23日(水・祝)第一段階・第二段階合同成果発表会
    • 第二段階(2023年3月~2024年3月)高校生22名
      • 2023年3月11日(土)第二段階ガイダンス
        講師:准教授 川越 至桜
  • 東京大学ジュニアドクター育成塾
    2017年度から本学 高大接続研究開発センターで採択されたJST次世代人材育成事業のジュニアドクター育成塾事業(5年度間実施)を,最終年度の2021年度から生産技術研究所・ONGが実施主体として行っている.2022年度にJST同事業に二期目採択(2022年度~2026年度).

社会連携・史料室は,本所の社会連携業務(国際・産学連携業務を除く)及び歴史資料に関する業務を円滑に遂行するため,前身の二工歴史資料室を改組して2021年4月1日に設置された.改組後,本所の同窓会組織である生研同窓会の事務局業務並びに,駒場リサーチキャンパス内食堂棟(ダイニングラボ)の企画運営も担当している.

2022年度末において,社会連携・史料室の人員は室長(教授・兼務)1名,次長(教員・兼務)2名,室員(教員・兼務)5名,シニア協力員1名,主事員1名の,計10名となっている.

主な業務内容は次のとおりである.

  1. 科学自然都市協創連合の事務局業務
    [2022年度活動実績]

    1. 2022年9月10日(土)
      あさぎりフードパーク(静岡県富士宮市)で行われた「ロケット甲子園 2022決勝戦」について,入賞校へ副賞(ペンシルロケット模型キット)贈呈.
    2. 2022年12月8日(木)
      「台風を操る!?」未来の技術「気象制御」は何をもたらす?(高知)開催支援
      [講師(登壇順):佐藤 愼司 高知工科大学 教授,澤田 洋平 工学系研究科 准教授,松山 桃世 准教授]
      [当日参加者数:52名]
    3. 2022年12月11日(日)
      「台風を操る!?」未来の技術「気象制御」は何をもたらす?(和歌山)開催支援
      [講師(登壇順):南出 将志 工学系研究科 助教,松山 桃世 准教授]
      [当日参加者数:31名]
  2. 第二工学部(以下「二工」)及び本所初期のアーカイブ事業に関する業務

    1. 「東京大学第二工学部史」の編さん資料の管理(デジタル化,保存,展示)及び調査.
    2. 二工及び本所初期の収集資料の管理(デジタル化,保存,展示)及び調査,資料寄贈者等との連絡・調整.

    上記資料の保存場所として,図書棟2階の2室を使用.

  3. 第二工学部及び生研OBとの連絡・調整業務

  4. 生研同窓会 事務局業務
    生研同窓会の幹事会並びに年次総会の運営を行っている.
    2022年6月11日(土)
    生研同窓会総会・パーティ
    [司会:高宮 真 教授]
    [参加者:36名]

  5. 国立新美術館別館への生研クロニクルの展示業務
    国立新美術館別館に,二工及び本所の研究活動を紹介するパネル及び研究パネルを展示(研究パネルについては2か月に1回交換).

  6. 政策研究大学院大学(政研大)プロジェクト室(D407室)の使用調整に関する業務
    同室の使用は,政研大と本所との共同事業である「第二工学部出版プロジェクト」を行うにあたり2009年3月から使用を開始し,同プロジェクト終了後も本所の事業のため随時使用している.同室の使用にあたり政研大との連絡調整を行っている.また,同室の一部を第二工学部の歴史資料の展示スペースとして使用している.

  7. ダイニングラボの企画運営業務
    2022年10月にリニューアルオープンした食堂棟(ダイニングラボ)で開催されるイベントについて企画の運営・調整を行っている.
    [2022年度活動実績]

    1. 2023年1月19日(木)
      第1回IIS BREAK TIME [当日参加者数:90名]
    2. 2023年1月24日(火)
      第1回はし休めプチトーク [吉江 尚子 研究室][当日参加者数:60名]
    3. 2023年2月21日(火)
      第2回はし休めプチトーク [砂田 祐輔 研究室][当日参加者数:80名]
    4. 2023年3月8日(水)
      第2回IIS BREAK TIME [当日参加者数:91名] 
    5. 2023年3月27日(月)
      第3回はし休めプチトーク [梶原 優介 研究室][当日参加者数:60名]

広報室は,広報戦略を立案し,本部および所内の関係する研究部および事務部と連携しながら,ウェブコンテンツや定期刊行物の企画制作,プレスリリース,キャンパス公開の企画運営に関する業務などを担当している.

2022年度は,前年度に引き続き,動画配信を含むオンラインでの情報発信環境を整え,記者会見や柏キャンパス一般公開などのオンラインイベントを支援した.一方,駒場リサーチキャンパス公開では,新型コロナウイルス感染症の感染状況に配慮しつつ,3年ぶりの現地開催を実現し,3000人を超える来訪者を迎えた.来訪者を複数の研究室に誘導することを目的に,新企画「生研宝さがし」を立案・実施し,好評を得た.また,日英ともにプレスリリースを円滑・効果的に発信するなど,既存の広報活動を増強した.さらに,英文プレスリリース配信プラットフォームとして活用している,主に米国向けの「EurekAlert!」およびアジア地域向けの「Asia Research News」に,プロのサイエンスライターが執筆した英文プレスリリースを定常的に掲載したり,英文広報誌「UTokyo-IIS Bulletin」に本所の若手研究者のクロストーク記事を新企画として立ち上げたり,これまで国内限定で配布していたオリジナルロゴグッズ「生研クリアファイル」の英語版を制作したりと,国際情報発信の強化にも努めた.加えて,本所への進学希望者の増加を目的に,本所スローガン「もしかする未来の研究所」およびステートメントを掲載した駅看板のデザイン制作を支援し,駒場東大前駅での掲示による,本学教養学部生を対象とした情報発信にも貢献した.さらに,本所の諸活動について,所内外の認知度向上を目的に,新たに本所に設置された「ダイニングラボ」の広報展示計画の立案を担当し,本所の出版物やロゴグッズがレイアウトされた魅力的な展示ブースを実現させた.活動詳細はVI. 広報・アウトリーチ活動を参照.

年度末において,広報室の人員は室長(教授・兼務)1名,次長(教員・兼務)2名,室員8名(教員・兼務5名,学術専門職員2名,派遣職員1名)となっている.

国際・産学連携室(Office of International and Corporate Relations)は,本所の国際連携および産学連携の業務を円滑に遂行することを目的として,2019年4月に設置された.本部や関係する各部署と連携しながら,国際連携および産学連携事業の企画立案・運営に従事している.2022年度末時点における人員は,室長1名(教授・兼務),次長2名(教授,准教授各1名・兼務),室員10名(准教授・兼務4名,講師・兼務1名,特任教授・兼務1名,高度学術員2名,学術専門職員1名, その他室員1名)である.

2022年度活動実績

【国際学術交流協定】※協定一覧はV. 1. を参照.

  • 新規締結 1件
  • 更新   9件

【国際関係助成事業】

  • 国際交流集会助成   5件
  • 外国人研究者招聘助成 1件 ※コロナ禍に伴う延期のため.

【国際・産学連携事業】

以下,主なものを掲げる.この他にも,複数の国内外の学術機関,企業との共同研究事案の支援を行った.

  • 2022年6月9日 UTokyo-IIS インキュベーションミーティング2022
    大田区,(公財)大田区産業振興協会と連携し,大田区の中小企業他20社33名を招待.
  • 2022年9月16日 「大学人のスタートアップ講座」(オンライン)企画・実施
  • コンチネンタル社・生産技術研究所 ダルムシュタット工科大学研究交流プログラム
    大学院学生2名の派遣,5名の受入れを実施した.

【学生向け奨学金・アワード】

  • Continental UTokyo-IIS Global Engineering Fellowship
    積極的に国際的な貢献を行う意欲のある修士課程の学生を奨励するための,コンチネンタル・ジャパンによる寄附金を原資とする奨学金.2022年度は21件の応募があり,書類・面接審査の結果,4名が受賞した.
  • UTokyo-IIS Research Collaboration Initiative Award
    産業界との共同研究開発,地域社会との連携活動や社会実装,国際的な共同研究や交流,社会・地球規模の課題解決に資する基礎研究など,生研の特色を生かした研究に取り組む大学院学生(博士・修士課程)の活動を表彰する賞.
    2022年度は19件の応募があり,書類・面接審査の結果,最優秀賞1名,優秀賞4名が受賞した.

【ニューヨークオフィス運営事業】

2018年度まで医科研と共同で運営したニューヨークオフィスは,2019年度より全学運営となったが, 引き続き運営支援を実施した.2022年度は,以下2件のセミナーをニューヨークオフィス共催の生研イベントとして企画・実施した.

  • 2022年6月14日 於 東京大学ニューヨークオフィス(ハイブリッド開催)
    UTokyo-IIS Seminar in UTokyoNY “Delivering the Vision – Closing the gap between academic research and society”
  • 2022年10月13日 於 Verizon Executive Education Center at Cornell Tech(ハイブリッド開催)
    “2022 COMMON GROUND Symposium in NYC”

【イベント企画運営・支援】

先端研と共催のKomaba Research Campus International Dayはコロナ禍のため中止.生研独自の企画として2020年度に開始した国際交流イベントシリーズIIS International Mixerを引き続き実施した.

  • 2022年7月7日 IIS International Mixer #6 Tanabata Festival
  • 2022年10月28日 IIS International Mixer #7 Halloween
  • 2022年11月17日 IIS International Mixer #8 Tulip Planting
  • 2022年12月5日 The Seventh Cambridge-UTokyo Joint Symposium 2022: Navigating Sustainable Development amid Uncertainty and Change
  • 2022年12月12日 ダルムシュタット工科大学への留学経験者と留学生の交流会
  • 2023年1月12日 IIS International Mixer #9 New Year
  • 2023年3月21日 UTokyo-Cambridge Voices: Engineering the future by management