社会人新能力構築支援プログラム

第七期
調査研究コースA(1年)
調査研究コースB(半年)

NExTプログラム
NExTプログラム
東京大学生産技術研究所

テーマ選択のヒント

技術シーズを横断的に統合して構成される受講テーマの例

NExTプログラムでは、技術シーズを横断的に統合することにより、新しい産業や技術分野を創成するような人材を育成することを目指しています。そのようなイメージを捉えやすいように、個々の技術シーズを統合して構成される受講テーマの一部を例示します。

メカニクスと加工技術

生産技術に関して最先端の技術を学ぶとともに、その物理現象にも精通し、経験と勘のみには頼らない「ものづくり」の技術を習得する。理論と技術を融合させ、革新的な日本の「ものづくり」をプロデュースする。

集積化MEMS技術のバイオ・医療応用

超小型光ファイバ内視鏡や、膜タンパク解析チップ、DNA解析チップなど、近年注目されているMEMSのバイオ・医療応用を開拓し、日本の半導体産業に新たな高付加価値をもたらす技術を習得する。さらに、今までなしえなかった生命現象を観測するためのツールや新たな診断デバイスなどを構築する。また、シミュレーション技術とのリンクを図ることで、生命現象の定量的理解や、治療とそれに対する生体の応答予測を行う。

物質循環と新代替材料

持続可能社会を築く上では、新しい時代に適合した高機能材料の探求と限られた資源の有効利用を両立しなければならない。高機能材の原料となるが非常に高価なレアメタルの物質循環プロセス、再利用可能なプラスチック材料の化学、希少金属を代替する新規無機材料の化学など、持続的発展に欠かせない物質に関する工学の基礎と先端を学ぶ。

交通・都市システム

ICT(情報通信技術)や制御技術を基盤に、交通・都市システムは高度化しており、今後もその流れは変わらない。情報通信、電気、機械、土木、都市・交通工学などの幅広い素養を身に付け、新規ビジネスにつながるようなITS(先進モビリティ)における新しい技術の提案や、安全で安心な都市の実現などの国家レベルのプロジェクトの立案を行う。

新しい都市のかたち

民生用・産業用エネルギー、マテリアル、食料、水・大気への環境負荷を同時に最適化するような未来型コンパクトシティー・エコタウンを、コスト・ベネフィット計算に基づき設計し、また達成までの先導シナリオを工学的基盤に立ち提言する。

環境・資源科学技術

人類が生存し得る社会システムを構築することに資する国際的に活躍できる人材、例えば、地球環境時代を踏まえ、世界の水資源、エネルギー資源の動向を把握するとともに、世界的な資源問題を解決する技術課題やビジネスソリューションの開発・提案を行う。

複雑系数理モデリング技術

数理工学的アプローチによる複雑系数理モデリング技術を駆使することにより、細胞・発生システムの数理モデリング、感染症の大規模伝搬解析と予測など、科学的および社会的インパクトの大きな課題の解決に向けた新たなアプローチを提案する。

調査研究テーマと研究室選択の実践例

次世代ヒューマンインタフェース構築という研究テーマに対して、脳科学研究室、認知科学研究室、視覚メディア工学研究室を選択し、調査研究を行ったという例もありました。