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【報告】国際シンポジウム「培養ニューロンの機能と未来」を開催(開催日:2024/3/2)

 3月2日(土)に、SHIBUYA QWS スクランブルホールにおいて「培養ニューロンの機能と未来 -Emerging Functionality of Cultured Neurons-」と題した一般向けのシンポジウムが開催された。体外で培養されたニューロン(神経細胞)に関する研究討論と知識共有を目的とし、オルガノイド、AI、微小回路構築、ロボット、リハビリ、デザインなどの多様な分野からそれぞれの専門家が世界中から集まり、参加者を巻き込んで議論を展開した。最初に、本学 Beyond AI研究推進機構 萩谷 昌己 機構長からの挨拶で開会し、第一部ではBeyond AI研究推進機構 池内 与志穂 准教授、理化学研究所 坂口 秀哉 研究リーダー、東北大学 山本 英明 准教授、バルセロナ大学 Jordi Soriano准教授 から神経組織や回路の構築に関する講演があり、その後パネルディスカッションが行われた。後半の第二部ではMaxWell BiosystemsからUrs Frey氏とMarie Obien氏、Cortical Labs Brett Kagan主任研究員、ジェノバ大学 Michela Chiappalone准教授、ボルドー大学 Timothee Levi教授、Beyond AI研究推進機構 Miles Pennington教授からニューロンの機能化や応用に関する講演があり、パネルディスカッションを行った。会場からはSlido経由で多数の質問があがり、大変充実した質疑応答となった。渋谷での開催という地の利もあり、約150名の多様な聴講者が参加した。講演後に行われた懇談会では、培養ニューロン自体にとどまらず、分野の広がりと深まりについて活発な議論や意見交換が行われ、コミュニティを拡大することができた。前日の3月1日(金)には、本所S棟1階プレゼンテーションルームにて研究者向けの研究会も行い、こちらも大変盛況であった。

 (物質・環境系部門 准教授 池内 与志穂)

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左から、シンポジウム参加者を交えての集合写真、登壇者集合写真

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左から、萩谷機構長(左)とドゥンキー智也 氏(右、本学 博士課程・司会)の歓談の様子、会場の様子、前日の研究会の集合写真

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