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【報告】量子・フォトニクス・ナノ分野のオランダ使節団来訪(2022/10/13)

 在日オランダ大使館主催により、10月13日(木)にオランダ経済・気候政策省のMichiel Sweers氏を団長とするオランダの量子技術・フォトニクス・ナノ(Quantum・Photonics・Nano;QPN)分野の研究機関、ハイテク企業の代表の方々約30名が本所を来訪され、交流を行いました。QPNは、量子通信や量子コンピュータ、超高速・高密度光デバイス、ナノ材料やナノ加工など世界的に研究開発が日進月歩で進んでいる最先端分野です。
 
 最初に、本所の芦原 聡 副所長より、歓迎の挨拶と本所の紹介がありました。特に、本所とオランダの国際共同研究の歴史は古く、1990年代半ばより約四半世紀にわたって交流が続けられてきたこと、また最近ではオランダのトゥエンテ大学MESA+研究所と本所の間に交流協定が結ばれ、ワークショップの開催などを通じて交流を続けていることなどが紹介されました。

 オランダ側からは、Sweers団長からQPN使節団の趣旨の説明があり、オランダが最先端ハイテク分野における成長を重要政策としていること、さらにそのためには国際協力が必須であり、なかでも日本は非常に重要な戦略的パートナーであることが説明されました。それに引き続き、トゥエンテ大学MESA+研究所のフォトニクス分野の紹介やフォトニクス分野の企業2社から最新の製品の紹介がありました。さらに本所からも平川 一彦 教授と岩本 敏 教授がQPN分野の最新の研究紹介とクリーンルームなどの設備の見学を行いました。

 今回の使節団は、QPN分野での来訪でしたが、今後、様々な分野でも交流を進めていきたいとのことです。オランダも日本も資源の乏しい小さな国であり、国の行く末が先端技術の開発にかかっているということでは同じ状況にあり、ますます両国の交流が重要になるものと思います。                       

 (情報・エレクトロニクス系部門 教授 平川 一彦)

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QPNオランダ使節団との集合写真

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左より、Sweers団長によるQPN使節団の趣旨説明、平川教授による研究紹介

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懇談と見学の様子

                      

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