ニュース
ニュース
トピックス
【報告】NSFワークショップ「Discover the “Pathways to the Future”-Connecting Communities through Sustainable Urban Mobility-」を開催(開催日:2023/10/15)

 10月15日(日)にアメリカ・アリゾナ州フェニックスにて、未来社会における持続可能なモビリティ像を議論するためのNSFワークショップ「Discover the "Pathways to the Future"-Connecting Communities through Sustainable Urban Mobility-」が開催された。本ワークショップは、本所 本間 裕大 准教授およびアリゾナ州立大学 Xuesong Zhou准教授、他2名が共同オーガナイザーとして開催したものであり、両者が推進する科研費およびNSFグラントによる共同研究推進の成果でもある。本所 次世代モビリティ研究センター(ITSセンター)に加え、アリゾナ州立大学、マリコパ郡自治連合も共催として名を連ねた。

 当日は、まず交通需要予測に関する世界的研究者であるノースウェスタン大学およびアリゾナ州立大学のDavid Boyce博士、および交通システムを専門とするノースウエスタン大学のHani Mahmassani博士による基調講演がなされた。Boyce博士は、多くの有名研究者との交流写真を交えながら60年以上にわたる研究者生活、そしてネットワーク均衡流モデルの発展について講演された。また、Mahmassani博士は、交通工学に関する理論と実践とを結び付けてきた経験を踏まえながら、自動運転や電気自動車が普及した未来交通システムの展望と課題を講演された。会場には両氏の教え子らも集い、その研究発展の足跡を辿るひと時であった。

 本所からもITSセンター 大口 敬 センター長・教授、および本間准教授から、日本が推進している自動運転に関するSIPプロジェクト、および走行中ワイヤレス給電を主体とした低炭素モビリティ像について、話題提供を行った。分野を跨いだ連携が活発に行われている日本の取り組みに多くの注目が集まった。本間准教授は、AIおよび新技術の可能性をテーマとしたパネルディスカッションにも登壇し、パンデミックがもたらした社会変化や、オープンデータが果たす役割などについて、登壇者と活発な議論を行った。その後、次世代を担う学生らによるパネルディスカッションには、博士課程3年の羽佐田 紘之さん(本間 裕大 研究室)も登壇し、研究生活におけるメンターの役割について、日米の比較を踏まえながら議論と交流を深めた。 

 当日、70名定員の会場は満席であり、200名以上のオンライン参加もあった。本ワークショップは、交通分野における国際協力を推進する日米間研究交流の好例と言える。なお、ワークショップ当日の模様は、ワークショップWebサイト(https://sites.google.com/asu.edu/pathwayss2future/home)にて現在も動画公開中である。ぜひ閲覧いただければ幸いである。

 (人間・社会系部門 准教授 本間 裕大)

画像1.png
左から、Boyse博士による基調講演、Mahmassani博士による基調講演、本間准教授による話題提供、大口センター長による話題提供

画像2.png
左から、羽佐田さん登壇のパネルディスカッション、ワークショップ会場の様子、ワークショップWebサイト

月別アーカイブ