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【報告】「第5回光物質ナノ科学研究センター(NPEM)研究報告会」の開催(開催日:2023/3/2)

 2023年3月2日(木)13時10分より「第5回光物質ナノ科学研究センター(NPEM)研究報告会」が開催された。今回は、本センターの研究室に所属する修士課程・博士課程の学生11名に加え、若手研究者の特任助教・特任研究員・技術補佐員3名が、それぞれの研究について発表を行った。あわせて本センターの寒川 哲臣 客員教授のグループであるNTT物性科学基礎研究所の研究員から発表も行われた。

 本センターはナノ科学と光、物質を共通項として、物理、エレクトロニクス、化学、材料、機械等の様々な分野の融合による新分野の開拓に取り組み、その成果を工学諸分野に応用することを狙いとして活動している。そのため本報告会での発表内容も多岐にわたり、日頃接する機会が少ない分野の知見を深めるという意味で、センター所属の教職員・学生にとって大変有意義な機会となっている。

 優れた発表を行った学生に優秀発表賞が贈られた。修士からは町田研究室 神谷 啓介さん「ファンデルワールス積層によるツイスト二層WTe2の対称性制御」と立間研究室 薮野 真弥さん「磁性ナノ材料の作製と新規電気化学反応への応用」が、博士からは志村研究室 木村 友哉さん「プラズモニックナノ構造における第二高調波の円偏光放射制御」が選ばれた。

 「他の研究室の学生と研究交流を行いたい」という学生からの希望をもとに企画された研究報告会も残念ながら新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けてきたが、前回は対面メインのハイブリッド開催、そして最後となる今回、懇親会まで開催できたことは非常に感慨深い。懇親会では講演者を囲み議論を深めるという、以前は当たり前であった光景が自然と生まれ、改めて対面活動の価値を実感する機会となった。

 当日は56名が参加し盛会であった。2018年4月に設立されたセンターもこの3月で終了となるが、研究報告会の開催は継続していきたいという意見も聞かれ、センターの活動の成功例の一つであると考えている。

(基礎系部門 教授 志村 努/基礎系部門 志村研究室 技術専門職員 鎌田 久美子)

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左から、優秀発表賞を授賞された 立間研究室 薮野さん、町田研究室 神谷さん、志村研究室 木村さん

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左から、感染対策を考慮したスタンドマイクによる質疑応答、志村研究室 平山 颯紀 特任研究員による講演、懇親会の様子

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現地参加者の集合写真

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