ニュース
ニュース
トピックス
【報告】神戸市との災害対策の推進に関する協定(開催日:2023/2/24)

 2023年2月24日(金)に、本所と兵庫県神戸市が「災害対策の推進に関する協定書」に調印しました。調印式は、神戸市役所にて行われ、本所から岡部 徹 所長、目黒 公郎 本所附属災害対策トレーニングセンター(Disaster Management Training Center, DMTC) センター長・教授、沼田 宗純 DMTC副センター長・准教授が出席しました。神戸市からは、久元 喜造 市長をはじめとした危機管理室の職員が出席しました。

 両機関ではこれまでに災害対応工程管理システムBOSSに関する共同研究契約の締結、神戸市職員に対する研修、第7回防災推進国民大会(ぼうさいこくたい2022)での共同出展、第18回 効果的な応援・受援に向けた災害対応の標準化研究会(BOSS研)での事例発表、本学 大学院情報学環CIDIRニュースレターへの投稿1)、千葉県木更津市が主催したBOSS研修会において木更津市職員と神戸市職員が交流する場を持つなど、既に様々な活動を実施してきました。特にBOSSの取り組みについては、1995年阪神・淡路大震災の特集記事2)で取り上げられるなどの注目を集めております。

 本協定は、これまで活動してきた研究と教育に加え、災害が発生した場合に、DMTC関係者が神戸市災害対策本部へ活動支援するとともに、災害対策本部閉鎖後には災害対応における課題抽出や活動検証を行うことが明記されていることが特徴です。今後も両機関の連携を強化し、我が国の災害対策の推進に貢献していきます。

 また、本協定の締結により、本所と神戸市の連携はさらに加速し、2023年3月1日(水)には、久元市長が本所に来訪し、岡部所長と災害対策に限らず、幅広い分野での人材育成等に関する協議を行っております。

1) 神戸市における災害対応のDX化、CIDIR Newsletter vol.57、2022年12月https://cidir.iii.u-tokyo.ac.jp/report/nl57-04/
2) 朝日新聞:「神戸市は震災で大混乱した」 膨大な業務、図式化で一目瞭然、2023年1月7日

 (人間・社会系部門 准教授 沼田 宗純)

画像1.png
左から、調印式の様子、久元市長が来所し岡部所長と議論する様子

月別アーカイブ