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ギュスターヴ・エッフェル大学と部局間協定を締結

 6月23日(火)、本所と本学工学系研究科とが共同で、フランス・ギュスターヴ・エッフェル大学(Université Gustave Eiffel)と研究交流協定を締結した。といっても、この大学の名前を初めて聞かれた方も多いのではないだろうか。
 ギュスターヴ・エッフェル大学は、フランス国立の1研究機関(IFSTTAR:フランス運輸・整備・ネットワーク科学技術研究所)、2つの大学(UPEM:パリ東大学、Éav&t:建築大学)、および3つの技術訓練学校大学(écoles d'ingénieurs:EIVP、ENSG、ESIEE Paris)が合併して2020年1月に発足したばかりの真新しい大学である。そのミッションは、工学系分野における複数の学問分野の積極的な連携を図り、エネルギー効率・経済効率が高く、安全でレジリエントな都市および交通ネットワークを創造することとされる。
 本所次世代モビリティ研究センターおよびその前身の先進モビリティ研究センターでは、2007年から上記のIFSTTARおよびさらに前身のINRETSの時代から、センターとしてITSに関わる研究交流協定を締結し、研究交流を実施してきた。最近では、2018年11月に本所で開催した国際ワークショップに、IFSTTARの交通運輸研究室長Dr. Nour-Eddin El Fouziをお招きして基調講演をお願いした。また、2019年2月に本所 大口 敬 教授が、IFSTTARがリヨン郊外に所有する欧州一の規模を誇るテストコース(Transpolis)を視察訪問し、2019年5月にはIFSTTAR副所長のJean-Bernard Kovarik氏に柏キャンパスの本所実験フィールドなどをご視察頂き、将来の連携関係の発展の方向性を議論してきた。
 これまで、工学系研究科社会基盤学専攻でも、地盤工学分野やコンクリート工学分野でIFSTTARとの研究交流があり、このたびIFSTTARの組織改編に伴い、本所のITS分野と併せて、本所と工学系研究科の2部局の連名でギュスターヴ・エッフェル大学と協定を締結することとなった。当初はこの2部局3分野を中心として連携活動を展開していくが、今後は、本所の多様な研究分野の方々にも積極的に参加して頂きたいと考えている。

(人間・社会系部門 教授 大口 敬)


2019年5月に柏キャンパス本所・研究実験棟Iにて
(左から、大口教授、Kovarik IFSTTAR副所長、渡邉 健冶 本学工学系研究科准教授)


パリ近郊のエッフェル大学・マルヌ・ラ・ヴァレ・キャンパスのBienvenueビル Copyright: Emile Luider
(コンクリートの曲線状ルーフの上に日本の芸術家・川俣正氏による木製アートが置かれている)


Transpolisの全景 Copyright: Transpolis SAS
(リヨン・サンテグジュペリ国際空港に近い80ヘクタールを有する欧州随一のアーバン・モビリティ実験フィールド)

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