3b. 光電気化学アクチュエータ

「3a. 電気化学ア丑チュエータ」で述べた電気化学アクチュエータと、光触媒を組み合わせることで、光によって膨潤・収縮する新しい材料を開発しています。
たとえば、銅/銅イオン酸化還元系を利用すると、紫外光をあてたところだけ膨潤し、紫外光の照射を止めるとまた収縮するという材料ができました (Chem Commun 2006)。


銅/銅イオン系を利用した光電気化学アクチュエータ

また、銀/銀イオン酸化還元系の場合、「1b. 銀ナノ粒子・ナノ構造の利用」で述べたように、可視光で酸化、紫外光で還元反応を促進することが可能です。したがって、紫外光をあてたところだけ膨潤し、可視光をあてたところだけ収縮するという全く新しい材料をつくることができます (Adv Mater 2007)。


銀/銀イオン系を利用した光電気化学アクチュエータ

応答速度を改善することなどによって、触覚ディスプレイや能動カテーテルなどに応用できる可能性があります。


研究内容へ戻る