最新の研究
最新の研究
新しい原理のテラヘルツ検出器を開発
新しい原理のテラヘルツ検出器を開発

波長が100マイクロメートル程度のテラヘルツ電磁波は、分子の構造や機能を調べる分光計測に適しています。しかし、従来のテラヘルツ検出素子は、高感度を得るためにごく低温まで冷却する必要があり、普及の障害となっていました。生産技術研究所 光物質ナノ科学研究センターの平川 一彦 教授、張 亜 特任助教(現:東京農工大学 准教授)を中心とする研究グループは、MEMSと呼ばれる微小機械共振器構造を用いて、室温で、高速・高感度にテラヘルツ電磁波を検出する新しい動作原理の素子を開発しました。さまざまなテラヘルツ計測器に組み込まれ、化学、薬学など広い分野へ応用されることが期待されます。