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理論計算や専門知識いらず!人工知能がスペクトルから物質の構造や機能を直接定量 ~物質開発の加速に期待~
理論計算や専門知識いらず!人工知能がスペクトルから物質の構造や機能を直接定量 ~物質開発の加速に期待~

物質開発の現場では、物質から機能や構造の情報を取得するためにスペクトルの計測が行われる。一方で、機能まで推測するには、複雑な理論計算や専門知識が必要だった。溝口 照康 教授、清原 慎 大学院生、リァオ・クンヤン 大学院生、産業技術総合研究所 人工知能研究センターの椿 真史 研究員らの研究グループは、人工知能にも利用される「ニューラルネットワーク」を利用し、スペクトルから直接、物質の構造と機能を決定する新手法を開発した。さまざまな分光法に利用可能であり、複雑な理論計算や専門知識がなくても、高速かつ高精度に物性情報を定量でき、物質開発に広く貢献することが期待される。