カーナビやITS、景観分析、電波の伝搬障害解析から、都市・交通計画、防災計画、避難誘導計画にいたるまで、3次元都市空間データを利用したいというニーズはますます強くなっている。しかも、高分解能衛星データや、ビデオ画像解析技術、レーザスキャナーの高性能化、既存の2次元数値地図データの流通拡大など、データ整備・提供側の技術シーズも、利用者側の期待に応えられる水準になりつつある。 本研究会では、より効果的なデータの構築と利用技術の開発を目指して、以下の内容に関して検討を行う。
- 3次元都市空間データの構築技術シーズに関するレビュー(最新技術の紹介やその問題点の明確化、将来の可能性の評価など。外部講師の招聘も含む)。なお、都市に関する情報は、3次元空間データには限らないので、ダイナミックな都市の変化リアルタイムモニタリングという観点からも補足的にレビューを行う。
- 3次元空間データを中心とした都市データの利用可能性の検討。3次元視覚化だけでなく、環境シミュレーションなどのより高度な利用可能性を発掘する。
- 両者のマッチング作業を通じた研究開発プロジェクトのター
ゲットの絞り込み。
- 報告書の作成。
約1年間をかけて、左記の内容に関して検討した後、適当なプロジェクトが成立する見込みがつけば、さらに具体的な共同研究プロジェクトへと移行する用意がある。
なお、参加メンバーには、スタッフと一緒に討議・作業し、新しい技術分野・マーケットを創出する積極性を期待する。
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