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【詳細】
アジアモンスーン地域を中心とした地球規模水循環研究
本所は、1970年代を中心に行われた日本域の都市スケール・流域スケールにおける詳細な水循環過程及び水循環マネジメントの研究を踏まえ、1980年代から開始された東南アジアにおける包括的な気候・環境変動及び水循環メカニズムを解明するための国際研究プロジェクト群を主導した。また、今や当たり前となっている国際規模での地球環境問題研究の口火を切る役割を果たしたほか、タイをはじめとした当時の途上国における水資源管理・災害予報システムの構築にも貢献している。
さらに、アジアモンスーン地域,特にインドシナ半島タイ国において国際共同観測調査研究を行い、エルニーニョや大規模な森林伐採と水資源変動の関連メカニズムを明らかにし、最新の情報工学技術を利用して、降雨予測からより良い水資源マネジメントを行う手法を提案した。その成果は、現地の気象水文分野研究の活性化と、それに伴う、地に足のついた現地の人材開発へと繋がっている。
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[研究者プロフィール]
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萌芽期 |
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虫明 功臣 (Katsumi Mushiake) (1942年生) |
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当時の職位:本所第5部教授 |
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現職:福島大学名誉教授 |
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受賞など:雨水貯留浸透技術協会 特別協会賞(1996年)、水文・水資源学会 学術賞(1998年)、土木学会 水工学論文賞(2000年)、水文・水資源学会 功績賞(2002年)、水文・水資源学会会長(2000-2002年) |
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沖 大幹 (Taikan Oki) (1964年生) |
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当時の職位:本所第5部助手〜助教授 |
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現職:本所人間・社会系部門教授 |
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受賞など:水文・水資源学会 学術賞(1998年)、土木学会 水工学論文賞(2000年)、IAHS(国際水文科学会) Tison Award (2003年)、日本水大賞 奨励賞(2004年) |
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[関連教員]
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現在(駒場キャンパス) |
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鼎 信次郎 (現東京工業大学准教授) |
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=コンピュータシミュレーションを用いて水循環変動を研究。タイ東南部における森林伐採が降水量減少をもたらしたことを明らかにした。 |
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アジアンモンスーン域諸国を歴訪(1989年)

利根川研究会

全球河川シミュレーション ※画像をクリックすると拡大して見ることができます。

生研式土壌水分特性試験装置

浸透トレンチ観測
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