現代日本を代表する建築家戻る  
           
 

【詳細】

空間概念そのものを構築し表現する建築家

建築空間は、そのときどきの社会・文化・技術の反映であり具現である。しかし、その建築的表現は文字通りあまりにも具体的で、「新たな建築」のための知見とするには本質を見失わない抽象化と、明瞭かつ示唆的な新概念の提示とが必要になる。本所の原広司氏は、この点について特に傑出した建築家である。彼の提示した「穿孔」、「浮遊」、「様相」、「離散性」などといった空間概念は、世界の建築設計シーンに新たなインスピレーションを与え続けている。原氏の主な建築作品には、原邸(1974年・東京都町田市)・田崎美術館(1986年・軽井沢)・梅田スカイビル(1993年・大阪)・JR京都駅(1997年・京都)・東京大学駒場リサーチキャンパス(2001年・東京都目黒区)・札幌ドーム(2001年・札幌)などがある。このような建築作品が次々と生み出される環境のもと、本所の研究室が輩出した多数の建築家は、現代日本の建築界の主流を構成し、直接・間接に、若い世代に計り知れない影響力を与え続けている。

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[研究者プロフィール]

萌芽期
   
  原 広司 (Hiroshi Hara) (1936年生)
  当時の職位: 第5部助教授
  所外の主な職歴: 原広司+アトリエ・ファイ建築研究所主宰
  受賞: 日本建築学会賞(田崎美術館)(1986年)、第一回村野籐吾賞(ヤマトインターナショナル)(1988年)、サントリー学芸賞(『空間<機能から様相へ>』)(1988年)、JR京都駅改築国際設計競技最優秀作品(1991年)、BCS賞(内子町立大瀬中学校)(1994年)
     
[関連教員]

現 在(駒場キャンパス)
     
  藤井 明 (本所人間・社会系部門教授)
  =建築計画、都市解析と並行して世界の伝統的集落の調査を行い、40カ国以上を調査。
     
  今井 公太郎 (本所人間・社会系部門准教授)
  =空間システム工学、新しい空間システムと新素材による都市・建築の設計。

 
新梅田シティ梅田スカイビル(1993年・大阪府大阪市北区) 新梅田シティ梅田スカイビル(写真/大橋 富夫)
新梅田シティ梅田スカイビル
(1993年・大阪府大阪市北区)
新梅田シティ梅田スカイビル
(写真/大橋 富夫)
 
JR京都駅(1997年・京都府京都市) JR京都駅(1997年・京都府京都市)
JR京都駅 (1997年・京都府京都市)
 
札幌ドーム(2001年・北海道札幌市)
札幌ドーム (2001年・北海道札幌市)
 
 
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