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生研同窓会へ

小松正幸

私は、昭和23年秋に第二工学部の事務部に採用されましたが、半年後には生産技術研究所が発足したので、第二工学部の最後の採用者ではないかと思われます。昭和35年~37年にかけて麻布へ移転し昭和47年春まで生研に勤務しました。その後事務局経理部、地震研、経理部、医科研、と移り平成元年3月に教育学部を最後に退職しました。

東大勤務の半分以上を過ごした生研での一番の思い出は、昭和30年に始まり39年に宇宙研に引き継ぐまでのロケット実験です。秋田県の道川海岸でのベビーロケット・カッパーロケット、青森県下北半島の六ヶ所村海岸でのロックーン実験、そして鹿児島宇宙空間観測所の建設と、予算要求から実験班の一員として現地での業務等々、つねに脳裏にうかんできます。この時期に生研に勤務していて良かったなと思います。

昨秋、千葉実験所での生研同窓会第1回パーティーに参加しましたが、千葉の開催でなければ出席されないのではないかと思われる方々と久しぶりにお会いできて、本当に嬉しい一日でした。これまでも事務部の同窓会が隔年に開かれて来ましたが、千葉時代から在籍された方々は千葉在住が多く、その上皆さん老年になりましたので、都内で夜間の開催ですと帰りの心配があるようで、年々参加者が少なくなっていて寂しく感じていましたので今回は良かったと感じました。

同窓会の世話をしてくださる方々のご苦労に感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。