アノード・カソード分離型光触媒

 酸化チタン光触媒は、光励起により生じる還元力と酸化力により、有害物質の分解、抗菌、金属の防食などの機能を示すことが知られており、すでに実用化されています。しかし、酸化チタン上のどこで酸化が起こり、どこで還元が起こるかなど、基本的なところがあまりよくわかっていません。この酸化と還元が起こる場所を分けることができるようになれば、反応の効率を高めたり、新しい応用に展開することが可能になると期待できます。

・気相光触媒を電気化学システムとして捉え、酸化・還元サイトや電解質の解明を行う (J. Phys. Chem. B, 2001)。

アノード・カソードを分離した新しい光触媒の開発。次のような応用可能性がある。
 電子・正孔の再結合、酸化・還元生成物の反応の抑制による高効率化。
 酸化・還元生成物の反応を促進する光電解セル。
 酸化・還元生成物の分離が容易な光電解セル。
 有機物の可逆な還元が可能な光電解セル。


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