試作工場の概要


目次)
1. 試作工場の業務

2. 沿革

3. 試作工場の運営・人員構成

4. 各加工技術室の業務内容

5. 研修・講習会の実施





1.試作工場の業務  試作工場では、所内各研究室の研究活動や大学院学生等への教育上必要な、研究 実験用機械・装置、器具、試験用供試体などの設計・製作を担当している。  加工内容は機械加工、ガラス加工、木工加工(材料支給のみ)を行っている。  また、近年では各種技術研修や安全講習も積極的に行っている。  当研究所の使命が工学と工業とを結ぶ研究の推進にあることを反映して、多種多 様かつ先進的な機械・装置・部品の試作が多く、高度の設計・製作が要求され、独 自の加工・組立技術の開発によって研究部の要望に応えることをめざしている。  特に、研究者の計画段階からの設計・加工技術上の相談指導をはじめ、各種機械 ・装置、器具等の製作時や完成後に判明した細かな問題点までも、研究者との緊密 な連携を保ちつつ解決する努力を続け、外注加工では得られない多くの成果を挙げ ている。

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2. 沿 革 1949年     東京大学生産技術研究所発足。 1951年     分散していた各工作室をまとめ「試作工場」として業務開始。 1971年〜74年 工場総会、運営委員会体制始まる。 1978年     工場利用に関する講習会開始される。 1991年〜99年 東京大学全学研修、安全管理講習、共同利用加工技術室技術研修           等開始される。           ワイヤー放電加工機、ターニングセンタ(CNC複合旋盤)、マシニ           ングセンタ(CNC複合フライス盤)等が導入される。 2001年〜    駒場Uキャンパスへの東大生研移転に伴い、試作工場も駒場移転。           3月より通常業務開始。           今回の移転に伴い新たに「Y軸制御複合加工CNC旋盤(3台)、           多面加工(5軸制御)立形マシニングセンタ(1台)、           五面加工門形マシニングセンタ(1台)」等の工作機械を導入。 2004年〜    東京大学が国立大学法人へと移行。 2011年〜    3Dプリンター導入。 2012年〜    マシニングセンタ導入。 2014年〜    ターニングセンタ導入。 2018年〜    ターニングセンタ導入。

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3.試作工場の運営・人員構成 (平成30年4月1日現在) ● 工作委員会   委員会の構成は教授総会選出による委員長、各部選出の教員、計5名からなり予   算、決算、設備、安全、将来計画,等について審議される。 ● 工場総会   工場長及び工場職員が出席し、各委員会の報告、工場の運営に関する議題、そ   の他について討議または決定される。 ● 運営委員会   副工場長、各加工技術室より選出の運営委員で構成される。   工場の運営に関する事項を論議し、必要事項を報告または議題として工場総会   に提案する。
【各部屋の人員構成】
室名
人  数
工場長室
  1名 
機械加工技術室
   8名 
ガラス加工技術室
  1名 

-人員の内訳-
  工場長(教授/兼任)1名、
  技術職員9名(技術専門員1名(うち副工場長兼任1名)、技術専門職員6名、技術職員2名),
  計10名
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4.各加工技術室の業務内容 ● 機械加工技術室(面積923u)   金属・樹脂・新素材等を用いた実験用機械の設計、製作、改良および材料・部   品の供給等を行う。   設計・工程会議では、製作図面、加工方法の検討、使用材料の適否、完成期日   の確認が行われる。   その他、各種カタログの閲覧や外注先の紹介も行っている。   共同利用加工技術室では、旋盤・フライス盤・ボール盤等の工作機械を使用し教   職員、学生が直接加工することができる。  (ただし、当工場で行っている各機械の技術講習を受講し、機械使用の際には修了   証を提示しなければならない。 → 共同利用加工技術室の利用について)   また、各機械の指導は当工場機械加工技術室の技術職員が交代で担当している。
【加工範囲】
切断加工(横型帯鋸盤加工)
丸棒:φ250,角材:□250,
板材(幅2000):鉄t5、ステンレスt3、ジュラルミンt6
丸物加工(旋盤加工)
最大加工径φ500×最大加工長さ1400 
角物加工(フライス盤加工)
最大加工幅800×最大加工長さ1700×最大加工高さ600
平面研削盤加工
マグネットチャック使用時:幅400×長さ600×高さ250
ターニングセンター加工
最大加工径φ350×最大加工長さ1500
マシニングセンタ−加工
最大移動量左右560×前後400×上下500 
ワイヤ−放電加工(シャルミー社製)
W300×L220×Z100,使用できるワイヤ−径:φ0.25、φ0.1、φ0.07
ワイヤ−放電加工(ファナック社製)
X270×Y270×H200,使用できるワイヤ−径:φ*.**

【機械加工技術室の主な設備】
機械名称
数量(台)
機械名称
数量(台)
ターニングセンター
   5
3Dプリンター
   1
ワイヤー放電加工機
   2
形彫放電加工機
    1
マシニングセンター
    3
NCフライス盤
   1
普通旋盤
   7
精密旋盤
   1
縦型フライス盤
   4
平面研削盤
   1
シャーリング
(大型、油圧)
    1
シャーリング
(小型、足踏み)
   1
コーナーシャー
    1
横型帯鋸盤
    1
縦型帯鋸盤
   1
ラジアルボール盤
   1
ボール盤
   4
ガス溶接機
   1
アーク溶接機
   1
アルゴン溶接機
   1
折り曲げ機
   1
CAD/CAM
   1
三次元測定機
    1
画像測定機
    1

● 電子部品等   カタログによる業者への発注が可能。

● ガラス加工技術室   ガラス加工技術室のページはこちらへ。
【 加 工 範 囲 】
切断加工
パイプ材:φ100
角    材:□80
丸物 加工 最大加工径φ100×最大加工長さ800
【 ガラス加工技術室の主な設備 】
機械名称 数量(台)
 ガラス旋盤    2
 ダイヤモンドカッター       1
 超音波洗浄機       1
 電気炉       1
 スポット溶接       1
 超音波加工機       1
 ファインカッター       1


● 木工加工技術室   木材や樹脂材の切り出し(材料出し)に対応。
  木工加工については要相談。(外注等)
  旧木工加工技術室のページ

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5.研修・講習会の実施  (→詳細はこちらへ)

[生研・先端研所内を対象としたもの] ● 試作工場の利用に関する講習会   新入教職員・学生を対象に、年1回4月頃に同一内容で3回程度(1日1回ずつ)行っている。   講習内容は加工依頼方法、使用許可機械の紹介、業務内容、   安全作業のための一般的心得などについてである。
● 共同利用加工技術室技術研修   平成6年11月より教職員・学生を対象に、旋盤加工・立型フライス盤加工・   ボール盤加工等について、2日間程度の日程で実施している。(随時募集・実施)   (技術レベルの向上を希望する方には応用段階の講習も可能です。)
[学内を対象としたもの] ● 東京大学技術職員研修   教室系技術職員を対象に、実験的研究に必要な「機械工作・設計,   CAD/CAM,ガラス工作,溶接技術,3次元測定」についての基礎的技術   及び専門的知識の修得を目的とし、研修期間を三日間の日程で行っている。

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