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新任教員紹介

2016年4月

物質・環境系部門
教授 小倉  賢

 生研に初めて顔を出したのが2004年11月。Dw601での教授総会時に大変緊張して、自分の専門が自動車触媒であることだけ挨拶できたのが昨日のようです。それ以来、大変棲み心地の良い本所で准教授の位置に安住し、11年が過ぎました。その間、ニュース部会でも、大変多くの皆様にお世話になりました。この度、多くの方々のご尽力で、教授職を拝任することとなりました。自分の専門は相変わらず環境触媒ですが、どんな立場に置かれても柔軟に、他人とは異なる触媒作用を発揮していければと願っています。今後とも益々のご指導ご鞭撻お誘いを賜われれば幸甚です。

情報・エレクトロニクス系部門
准教授 吉永 直樹

 4月1日付けで情報・エレクトロニクス系部門の准教授に着任いたしました。これまで、ことばで書かれた情報を理解・整理・検索するための言語基盤技術の研究を行い、テキストから得た情報から実社会の動きを読むシステムの構築を進めて参りました。現在はテキストの内容の変化に追従する適応的な言語解析の研究を進めています。今後も引き続き、ことばを介した情報の利活用を推進する情報分析技術の研究に取り組んでいきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

持続型エネルギー・材料統合研究センター
准教授 八木 俊介

 4月1日付で着任致しました八木俊介と申します。湿式プロセスによる表面処理、電気化学あるいは化学的手法を用いた無機材料の合成が専門で、最近では特に蓄電池材料や電気化学触媒の研究開発に力を注いできました。東大生研にて新しいスタートを切れることを幸せに感じるとともに、これまで以上の研鑽が必要であろうと身の引き締まる思いです。精力的に研究および教育活動に励みますのでどうぞよろしくお願い致します。

人間・社会系部門
准教授 坂井 康一

 4月1日に、国土交通省からの出向で着任しました。これまで、国土交通省の道路行政に主に携わっており、現場の事務所にも勤務していました。また、つくばにある国土交通省国土技術政策総合研究所勤務の際には、高度道路交通システムについて研究してきました。今後は、道路行政や現場の経験を生かしつつ、情報通信技術等を活用した、効率的・効果的な道路交通やまちづくりの実現などについて取り組んでいきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

物質・環境系部門
講師 南  豪

 4月1日付けで物質・環境系部門に講師として着任しました南豪(みなみつよし)と申します。埼玉大学、首都大学東京、英国バース大学、米国ボーリンググリーン州立大学、山形大学の5つの大学で研鑽を積み、本学に参りました。超分子化学を基軸に、材料の分子設計及びその合成、更に電子デバイスやチップ開発に至るまでの包括的研究をおこない、超分子材料の実践利用を目指しております。微力ながら惜しまず頑張りますので、皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。

基礎系部門
特任講師 増渕  覚

 4月1日付で基礎系部門の特任講師に着任いたしました。大学院生時代以来、生産研の先生方、職員の皆様、研究室スタッフの皆様に温かく支えていただき、ここまで研究活動を行うことができました。心から感謝申し上げます。現在は、グラフェンに代表される二次元層状化合物を原子層単位で一層積層したファンデルワールス超構造を作製し、その電子物性を解明する研究を行っています。既存の結晶成長法では実現し得なかった量子構造が実現可能であり、物性科学・電子デバイス分野に新しい展開をもたらすことが期待されています。引き続き、生産研の皆様と協力して研究を展開したいと考えております。これからもご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

2016年2月

物質・環境系部門
准教授 砂田 祐輔

 2 月1 日付けで物質・環境系部門に准教授として着任致しました。これまで、遷移金属と典型元素の協働作用に着目し、高反応性金属錯体分子の開発と均一系触媒としての応用や、特異構造を有する金属クラスター分子の開発を行ってきました。今後は、特に後者の研究をさらに拡張し、分子とナノの境界領域に位置する金属集積体の科学を開拓していきたいと考えております。皆様のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2015年10月

人間・社会系部門
准教授 井料 美帆

 10 月1日付で、人間・社会系部門の准教授に昇進いたしました。交通制御や道路構造と、それに対する歩行者や車の行動特性の解明に取り組んでいます。高齢・国際化社会、自動運転やパーソナルモビリティなどの様々な車両の開発が進む中、交通の場にますます多様な利用者が混在していきます。安全を担保しつつ、誰もが快適に移動することのできる場の創造に向けて、より一層努力していきたいと考えています。よろしくお願いいたします。

人間・社会系部門
特任講師 木口 雅司

 10 月16 日付で着任いたしました。これまで、気象学・気候学的視点から水資源や水関連災害の影響評価、アジア域におけるモンスーン研究を中心とした分野に従事してきました。今後はこの分野の発展にさらに貢献しつつ、現場での研究活動を活かしながら、所内の水系研究ネットワークや自然災害インフラ研究者と連携して、地球規模課題である地球温暖化に対して靱性のある社会の構築に貢献したいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

2015年9月

基礎系部門
特任教授 木村 光男

 9 月1日付で基礎系部門の特任教授として着任しました。これまで、エネルギー開発分野を中心に、鉄鋼材料の腐食、および水素脆性のメカニズム解明と材料開発に従事してきました。今後は、水素エネルギー社会構築の大きな柱となる燃料電池自動車の普及に向けて、高圧水素環境下で使用される材料の評価手法の確立と規格化に取り組み、安全でかつ経済的な観点からの水素利用拡大に貢献したいと考えています。どうぞよろしくお願いします。

エネルギー工学連携研究センター
特任教授 小林 由則

 9 月1 日付で着任致しました。これまで、産業界、特にもの造りの第一線で燃料電池複合発電をはじめとした様々な新技術の研究開発に取り組んで参りました。今後は化石燃料の高効率利用、エネルギー源の分散化、そして再生可能な自然エネルギーの合理的な活用、更にはエネルギーのベストミックス等に於いて、エネルギー・環境関連の問題に寄与すると共に、産学連携を積極的に進めて日本発の新技術の研究開発を加速させ、地球環境の改善に貢献したいと考えております。どうぞよろしくお願い致します。

基礎系部門
講師 星 裕介

 9月1日付けで、基礎系部門講師に着任しました。これまで、IV 族系半導体材料の結晶成長技術や太陽電池応用について研究してきました。今後は、グラフェンや遷移金属ダイカルコゲナイドといった二次元層状物質を利用した光学デバイス開発を行っていくことを考えております。量子カスケードレーザーや太陽電池の開発を実施することで、原子層科学の発展の一助になればと考えております。どうぞよろしくお願いします。

2015年8月

機械・生体系部門
准教授 長谷川 洋介

 8 月16 日付で、准教授に昇任致しました。専門は熱流体工学、乱流工学で、流れやそれに付随する熱・物質輸送の予測や制御に関する研究を行っています。特に、生研に異動してからは、大規模数値シミュレーションに制御理論を組み合わせることにより、熱流体システムの形状最適化や有限のセンサ情報に基づく熱流動場の状態推定に取り組んでおります。また、生産技術に関わる流体現象として、塗布乾燥による微粒子配列に関する研究を進めています。様々な専門分野の研究者が集う生研の利点を活かし、生研ならではの研究活動が展開できればと考えております。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2015年5月

基礎系部門
准教授 古川 亮

 平成27 年5 月16 日付で、基礎系部門の准教授に昇任しました。専門は、複雑液体・ソフトマター物理です。非常に大雑把な言い方ですが、様々な物質( ガラス、粉粒体、バクテリア、コロイドなど) がいかにして流れにくくなるか、あるいは流れやすくなるか、これらの現象の背後にあるメカニズムが現在の興味の中心です。 基礎研究を主体としていますが、これらの理解は生産プロセスの制御など工業の現場にもきっと貢献するはずだと考えています。多様なバックグラウンドを持った研究者が集うこの生研で研究できることを幸せに感じています。今後ともよろしくお願いします。

2015年4月

機械・生体系部門
特任教授 飯笹 幸吉

 はじめまして、特任教授の飯笹幸吉と申します。これまで新領域創成科学研究科において教育研究に携わっておりました。4 月より日本周辺海域の海底鉱物資源、とくに金、銀、銅、レアメタルなどを伴っている海底熱水鉱床の調査研究を機械・生命系部門で引き続き実施することとなりました。海底の地質構造を理解することで効率的な鉱床探査手法の構築を行い、潜在鉱物資源量の確保を皆様とともに目指していきたいと考えております。

高次協調モデリング客員部門
客員教授 笠井 秀明

 原子核と電子の世界から物質の性質を明らかにし、新機能を持つ構造材料デバイスをつくる量子テクノロジーの時代を迎えています。エネルギー、環境、安心、安全、持続性がこれからの時代のキーワードとなるでしょう。それらは、すべてが繋がり、リンクしながら解決の糸口を探る時代に突入していると感じます。その一助となるべく、量子テクノロジーの活用を広めていくのが私の役割と自負しております。この時代を拓くデザイナーマテリアルをアカデミアや産業界にご紹介していきたいと考えています。

2015年1月

人間・社会系部門
特任准教授 田中 泰司

 1月16日付で、人間・社会系部門特任准教授に着任しました。これまで、老朽化したコンクリート橋梁の性能評価や維持管理について研究をしてきました。今後は、橋梁床版の長寿命化を達成するための、非破壊検査技術および補修技術開発に参画するとともに、材料開発・センサ開発分野の研究者の方々と連携しながら、高機能材料や先端モニタリング技術を社会インフラに実装することで、安全・安心な社会の維持に貢献したいと考えております。どうぞよろしくお願いします。

人間・社会系部門
特任講師 松本 浩嗣

 1月16日付で着任致しました。これまで、セメント系材料の時間依存破壊に対する数値解析手法やコンクリート構造物に対する補強方法の開発など、インフラ構造物の維持管理に関係の深い研究に従事してきました。今後は、わが国のインフラ維持管理技術の国際展開を図るとともに、構造-物質移動-化学反応を連成した新しい解析技術の開発を目指し、生研の活動に微力ながら貢献できればと思います。どうぞよろしくお願い致します。

2014年5月

物質・環境系部門
講師 池内 与志穂

 2014年5月より講師に着任しました池内与志穂と申します。本学化学生命工学専攻の渡辺公綱先生、鈴木勉先生のご指導のもと細胞内のタンパク質合成の研究によって博士号を取得した後、アメリカに留学し神経発生と疾患の分子機構の研究をしました。生研ではこれまでの研究を発展させて、神経のタンパク質合成の制御と関連疾患の研究を行います。生研の多様性あふれる豊かな環境で研究ができることをとてもうれしく思っています。まだ着任して日が浅いですが、すでにいろいろな先生方からアドバイスをいただき、大変感謝しています。日々研鑽に励みますので、皆様、ご指導ご鞭撻どうぞよろしくお願いいたします。

2014年4月

マイクロナノメカトロニクス国際研究センター
教授 金 範埈

 4月16日付で教授に昇任させていただきました、マイクロナノメカトロニクス国際研究センターの金範埈です。1993年韓国ソウル大学卒業以来、ほぼ21年間、生研で育てて下さいました皆様への感謝の気持ちでいっぱいです。初心忘れるべからず、世界一の東大生研のために、安全・安心・健康な社会を実現する自立型マイクロセンサーネットワークの構築のために、研究や教育にさらに頑張りたいと思っています。今後もご指導、ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

人間・社会系部門
客員教授 天野 肇

 精密機械工学専門課程を修了後、自動車メーカーで産業用ロボット、高エネルギー加工、画像処理などを生産現場に導入する業務に従事しました。その後、交通環境全般に情報通信技術や電子制御技術を応用するIntelligent Transport Systems 分野が創設され、産官学の連携に注力してきました。先進技術と異分野融合が求められるITS において、生研への期待は大きく、社会実装への架け橋となりたいと考えています。

革新的シミュレーション研究センター
客員教授 小野 謙二

 4月より革新的シミュレーション研究センターの客員教授に着任いたしました。現在、理研・計算科学研究機構で可視化技術研究を推進しております。産業競争力を最大化するためには、計算機科学と計算科学の知見を融合した大規模シミュレーション技術を通して、ものづくりプロセスのパラダイムを革新することが必要です。生産技術研究所では、スパコン関連のプロジェクト推進とともに、次世代技術を担う若い研究者への教育にも貢献したいと考える所存です。よろしくお願いいたします。

人間・社会系部門
客員教授 伊藤 哲朗

 4月1日付で、都市基盤安全工学国際研究センターの客員教授として着任致しました。約二年前まで国家の危機管理の責任者である内閣危機管理監として、東日本大震災をはじめ、さまざまな危機に対処して参りましたが、これらの経験を踏まえて、危機管理において根底となる理念や重要な要素について研究して行くことは、将来のさまざまな危機に的確に対処していく上で欠かせないことと考えています。どうぞよろしくお願い申し上げます。

機械・生体系部門
客員教授 川口 勝義

 4月1日付けで、機械・生体系部門の客員教授を拝命いたしました。これまで、地震・津波のリアルタイムモニタリングを実現するための海底ケーブルネットワークの開発研究に取り組んでまいりました。データを取得することが困難である海域から社会が必要としている観測情報を確実に提供できる技術を確立することを目指しています。今後は海底ケーブルを用いたプラットフォーム技術と多様な海中の観測技術との融合を進め、出口を意識した新しい観測手法の確立を進めていきたいと思っています。

都市基盤安全工学国際研究センター
客員教授 土橋 浩

 4月1日付で、都市基盤安全工学国際研究センターに着任しました。これまで、都市高速道路の設計、建設、防災・安全、維持管理など、都市基盤の整備に取り組んできました。最近では、道路の点検・診断技術の高度化および非破壊試験技術やモニタリング技術など新技術の開発、性能評価を適切に行う戦略的マネジメントシステムの研究を進めています。今後は、これらの研究をとおして道路をはじめインフラの老朽化対策の本格実施に貢献できればと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

機械・生体系部門
講師 松永 行子

 4月1日付けで付属統合バイオメディカル国際研究センターの講師に着任いたしました。これまで、細胞や高分子材料から生体組織を組み立てる組織工学・生体材料設計に関する研究に従事して参りました。創り出した組織による、再生医療などバイオメディカルに直結した研究から、生体で起こる現象の視える化による、創薬プロセスへの応用、生命現象の解明へ向けた基礎研究までをカバーし、次世代医療へと貢献していきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

基礎系部門
准教授 芦原 聡

 4月1日付で着任しました。以前、私は生研で助手を務めていましたので駒場Ⅱキャンパスは慣れ親しんだ場所ですが、とても新鮮な気持ちでこの春を迎えることができました。約7年間、私は小金井市にある東京農工大学工学部で教育と研究に携り、多くの学生と向き合う機会に恵まれました。その経験を活かし、メンバーの目がキラキラ輝く研究室を作りたいと考えています。レーザー技術を駆使した物質の計測・制御に関する、光科学分野の研究を進めています。光科学は、物理・化学・生物といった学問の壁を越えたテーマが生まれる学際的な研究分野です。生研では皆様と有機的なつながりを築かせていただき、研究に新しい展開をもたらしたいと考えています。

都市基盤安全工学国際研究センター
講師 本間 裕大

 4月1日付で、都市基盤安全工学国際研究センターの講師に着任いたしました。オペレーションズ・リサーチ手法を援用した都市・地域計画を専門分野としています。3.11 地からの復興、少子高齢化社会への対策、環境保全など、日本が取り組まなくてはならない問題が山積しているなか、生産技術研究所からその解決の糸口を、微力ながらも発信していけるよう、研究・教育に精一杯勤める所存です。どうぞよろしくお願いいたします。

人間・社会系部門
准教授 川添 善行

 4月1日付けで准教授へ昇任させていただきました川添善行です。講師として生研に着任したのは、2011年4月。東日本大震災の3週間後でした。それ以降、この社会は少しずつ、しかし、たしかに変わりつつあります。戦国時代の混乱の中で生み出された待庵、戦後復興から平和のシンボルとなった広島ピースセンター。そんな、この時代なりの空間を、私、もしくは、私の仲間たちが生み出せれば、と思っています。

機械・生体系部門/次世代育成オフィス(ONG)
講師 川越 至桜

 4月1日付で機械・生体系部門/次世代育成オフィス(ONG)の講師に着任いたしました。これまで、本所次世代育成オフィスにて、本所の多岐にわたる工学研究を取り入れ、産学連携による工学教育・アウトリーチ活動を実施し、新しい活動モデルを創りだすための研究開発を行ってまいりました。今後は、これらの研究・活動を更に展開していくとともに、工学リテラシー向上に対する取り組みを学術的にも確立させ、この分野においても生研が世界をリードできるよう取り組みたいと思います。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

機械・生体系部門
教授 竹内 昌治

 4月1日に教授に昇任いたしました。着任以来、約13年間生研の先生方や職員の皆様、研究室のメンバーなど、多くの方々に温かくご支援いただきまして、本当に感謝しております。若手研究者に自由を与え、しっかりとサポートする体制は、生研の誇りある文化だと思っております。この文化が末永く後世に続くように、微力ながらお手伝いさせていただきたいと存じます。研究に関しては、4月に立ち上がった統合バイオメディカル国際研究センターの枠組みで、引き続き工学とバイオの融合領域を開拓していきたいと存じます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2013年9月

人間・社会系部門
教授 今井 公太郎

 生研には修士から今まで連続的にお世話になっています。その間、生研が六本木から駒場へ移転するためのキャンパス計画、研究棟の建築設計に携わってきました。今後は、都市のスケールからミクロなプロダクトに至るまで、建築にスコープを限定せず、未来の世の中に必要になる、空間と時間のプラニングに関する原理を探究しながら、設計を続けていきたいと考えています。今後とも御指導、御協力よろしくお願いいたします。

2013年8月

機械・生体系部門
講師 徳本 有紀

 8月1日付で物質・環境系部門の講師に着任いたしました。これまで、半導体材料の格子欠陥の構造解析、特性評価・制御に関する研究に取り組んでまいりました。特に最近は、窒化物半導体中の欠陥の発生・運動過程の直接観察や、欠陥形成機構の解明に取り組んで参りました。今後は、格子欠陥の構造・特性の評価・制御の研究をさらに進化させ、エレクトロニクス材料、エネルギー材料の高性能化に貢献していきたいと考えております。何卒よろしくお願い申し上げます。

2013年7月

機械・生体系部門
特任教授 興津 輝

 7月16日付で機械・生体系部門の特任教授に昇任いたしました。糖尿病を標的とする組織移植医療を出口とした、微細加工技術による移植片の開発に従事しており、臨床に応用することを目標としております。これは、世界トップの専門家が集結している生産技術研究所での共同研究を通じて初めて実現できると認識しております。また、医学との橋渡しをすることで工学分野の発展に貢献できることを希望しております。引き続きご指導の程、よろしくお願い申し上げます。

附属都市基盤安全工学国際研究センター
教授 桑野 玲子

 2013年7月16日付で、都市基盤安全工学国際研究センターの教授に昇任しました。地盤や土構造物の機能保全や長期挙動・維持管理にかかわる問題を専門分野としています。インフラの老朽化が大きな社会問題となる中で、人々の命や社会の財産を守ることが研究のミッションと認識し、多様な地盤機能の保全を目的として、地盤の力学・水理・環境特性についての研究・教育に精一杯勤める所存です。どうぞよろしくお願いいたします。

機械・生体系部門 付属エネルギー工学連携研究センター
特任教授 横川 晴美

 7月1日付けで、機械・生体系部門および付属エネルギー工学連携研究センターの特任教授として着任しました。専門は電気化学的エネルギー変換で、主に固体酸化物形燃料電池の材料・スタック開発に関連する課題、特にこの10年ばかりは性能劣化現象の解明から耐久性・信頼性の確立について産官学連携のもとで取り組んでいます。また他の電気化学的デバイスの界面安定性についても貢献できればと考えています。よろしくお願いします。

機械・生体系部門
特任教授 丸山 康樹

 これまで、CEE の客員教授として、地球温暖化防止のエネルギーシナリオ分析等の研究を行ってきました。しかし、3.11 の大震災後、原子力は温暖化防止の切札とは言えない状況になり、温暖化の深刻化が懸念されます。そこで、思い切って方向転換し、CO₂ を排出しない海洋再生可能エネルギーの実用化研究に重点的に取組むこととし、7月から着任しました。具体的には、文科省、NEDO の2つのビックプロジェクトを担当します。

情報・エレクトロニクス系部門
特任准教授 楊 征路

 I was appointed as a project associate professor on July 16. So far my research interests have been briefly summarized as developing highly efficient data analysis techniques to extract meaningful information from data, involving with the topics in data mining, artificial intelligence, information retrieval, and database systems. I will continually explore interesting research on related issues, with extension by focusing on the analysis of incomplete, dynamic, and big data, coupling with the development of optimal techniques on several specific applications such as recommender systems, web mining and search, question answering systems, and so forth. My main research purpose is to bridge the gap between theory and practice on data analysis tasks, while providing convenient utilities and fulfilling the requirement of users by embracing the era of big data.

2013年4月

機械・生体系部門
教授 白樫 了

 4月1日付で昇任をさせて頂きました、機械・生体系部門の白樫です。大学院生の頃より生体の高品位保存技術について研究をしておりますが、本来のバックグラウンドは機械系の熱工学です。これまでに生研の様々な分野の先生方の助けを借りつつ積み上げた知見を医用検体と養殖に応用する道へと展開しながら、関連する新たな測定・制御技術の開発も行って行きたいと思っております。どうぞ、今後とも宜しくお願い申し上げます。

機械・生体系部門
講師 長谷川 洋介

 4月1日付けで機械・生体系部門の講師に昇任しました。専門は、熱流体工学、数値計算力学であり、特に乱流に伴う輸送現象の理論、モデリング、制御に関する基礎研究を進めております。今後、制御理論を応用することで、直感に頼らずに、数学的にエネルギー機器を最適化するツールを開発したいと考えております。まだまだ未熟のため、教職員の皆様には色々とご面倒をおかけするかと思いますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

マイクロナノメカトロニクス国際研究センター
教授 高橋 琢二

 4月1日付で、マイクロナノメカトロニクス国際研究センター教授を拝命致しました。これまで、ナノプローブ系を利用した局所物性評価に関する研究に従事して参りました。特に最近は、独自の光援用ナノプローブ系を駆使して、多結晶/微結晶太陽電池材料系中の光励起キャリアダイナミクスの解明などの課題に取り組んでおります。今後は、これらの研究をさらに深化させることを目指しながら、生研のアクティビティに少しでも貢献していきたいと考えております。今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

機械・生体系部門
教授 山中 俊治

 本学工学部卒業後デザイナーとなり、自動車、カメラ、腕時計、携帯電話、ロボット、家具あるいはキッチンツールなど様々な工業製品の開発に携わって来ました。美的側面に限らず、人と人工物の関わり全般を統合的に設計してゆく広義の「デザイン」をフィールドとしています。東京大学では、世に出ていない新しい技術に形を与えること(プロトタイピング)によって、技術と社会とつないで行く活動を展開して行きたいと考えています。

情報・エレクトロニクス系部門
特任准教授 小野 晋太郎

 4月より情報・エレクトロニクス系部門の特任准教授に着任いたしました。これまで、本所先進モビリティ研究センター(ITS センター)の一員として、車載カメラなどの移動体によるセンシングやそれらのデータの時空間解析、実映像による運転シミュレーションなどに取り組んできました。今後は更に、それらの技術を震災復興、地域振興、省エネルギーなどにも役立てて行きたいと考えております。よろしくお願いいたします。

エネルギー工学連携研究センター
特任講師 原 祥太郎

 4月1日付で附属エネルギー工学連携研究センターの特任講師に着任いたしました。これまで、機械材料の強度課題を対象に、原子スケールを出発点とした計算材料科学手法による研究に取り組んでまいりました。最近では、固体酸化物形燃料電池といったエネルギー材料分野への展開を進めております。着任後は、本研究所の先生方との連携を積極的に図りつつ、設計に役立つ基盤解析技術の開発を通して、高効率エネルギー技術の高性能化に貢献したいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

2013年1月

人間・社会系部門
特任准教授 FERGUSON CRAIG R

 On January 16, Dr. Ferguson joined the faculty as a research associate professor. He was previously a postdoctoral fellow of Japan Society for the Promotion of Science in the Department of Hydrology and Water Resources Engineering. Dr. Ferguson's research interests include: multi-sensor satellite remote sensing of atmospheric profiles, soil moisture and evapotranspiration; land-atmosphere interactions; climate model evaluation, and diagnosing the hydrological responce to climate change. He has also published papers on the detection of inhomogeneities in atmospheric reanalyses. He is currently involved in projects focused on assessing societal impacts of climate change, especially theose related to water and food security.

人間・社会系部門
特任講師 萩 芳郎

 1月16日付で着任しました。構造工学をバックグラウンドに建築・宇宙・航空とさまざまな領域で研究を行ってきました。近年、地震時に天井が落ちるなど、生活空間の安全性が脅かされることが多々あります。私は、人と密接に関わる内包構造物のあり方について、とくに安全性という観点から取り組んでいます。生研は幸いにも分野横断的な研究がしやすい環境なので、多くの知恵をいただきながら研究を発展させていきたいと考えております。

2012年12月

物質・環境系部門
教授 石井 和之

 12月1日付けで物質・環境系部門の教授を拝命いたしました。専門は機能性錯体化学で、光機能分子(ビタミンCバイオイメージング用蛍光プローブなど)、分光測定技術、放射性セシウム除染布などを開発するとともに、生命の起源(ホモキラリティ)についても研究を行ってまいりました。今後も生研独自の科学・技術を発信できるよう研究に取り組んでいきたいと考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

附属エネルギー工学連携研究センター
特任准教授 苷蔗 寂樹

 12月16日付でエネルギー工学連携研究センターの特任准教授に昇任いたしました。これまで、持続可能な循環型社会実現に向けて、エクセルギー(有効エネルギー)を鍵に、産業プロセスの省エネルギー化の研究・開発に取り組んで参りました。今後はこの方面の研究をさらに推し進め、プロセスのエクセルギー損失最小化を達成するための基礎研究やその要素技術の開発に取り組むつもりです。学術と産業および社会の架け橋となり、革新技術の開発を目指したいと思っています。どうぞ、よろしくお願い致します。

2012年8月

機械・生体系部門
特任講師 西田 周平

 8月16日付けで機械・生体系部門の特任講師に着任いたしました。これまで同部門におきまして、液中原子間力顕微鏡の開発と固液ナノ界面構造の研究に取り組んでまいりました。着任後は海洋アライアンスの一員として、海中探査ロボットに搭載する現場型ナノ計測デバイスの開発と海洋に関わる教育に携わります。新しい海の学問領域を開拓すべく全力で職務に邁進しますので、皆様のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構
特任講師 柴田 憲治

 8月1日付けでナノ量子情報エレクトロニクス研究機構の特任講師に着任いたしました。専門はナノエレクトロニクスで、これまで量子ドットに代表されるナノ構造を用いた、1個の電荷やスピンを制御できるトランジスタの作製に取り組んできました。今後はこの方面をさらに推し進めると同時に、未開の電磁波であるテラヘルツ波を用いた電荷・スピン操作についても探求し、その知見を量子情報処理に応用することを目指したいと思っています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

2012年7月

情報・エレクトロニクス系部門
特任准教授 吉永 直樹

 7月16日付けで情報・エレクトロニクス系部門の特任准教授に昇進いたしました。これまでコンピュータによる言語理解の実現をめざして、自然言語の文法理論に関する基礎的研究や、ウェブから世界知識を獲得する研究に従事して参りました。現在は膨大な実世界テキストに基づく社会分析を支援する超高速で頑健な言語解析基盤の構築を進めています。今後も引き続き世の中に溢れる言語情報を利活用するためのIT基盤技術の研究に取り組んでいきたいと考えております。よろしくお願いいたします。

附属先進モビリティ研究センター
准教授 小川 智弘

 7月1日付で先進モビリティ研究センターに准教授として着任しました。これまでは道路分野の行政官として、静岡国道事務所、国土技術政策総合研究所、中部地方整備局道路部及び道路局高速国道課などの国土交通省関係機関に勤務するとともに、栃木県県土整備部などの地方公共団体にも勤務してきました。現在道路政策は、利用状況やニーズを的確に把握した上で既存の道路を「賢く使う」視点の重視や、技術革新による乗り物の進化に対応した「道路の進化」などが求められています。生研の持つ最新のITS技術を現場へ実務展開することにより、このような課題解決に貢献していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

2012年4月

人間・社会系部門
教授 腰原 幹雄

 4月1日付で、人間・社会系部門の教授に昇任しました。これを機に、専門を「木質構造工学」から「木質構造デザイン工学」と改め、構造だけでなくデザインを含めて、木質構造の可能性をさらに拡げていきたいと思っています。An棟前のくうかん実験棟は、その役割を終え3月末に解体いたしましたが、また、新しい木造建築をご紹介・活用させていただければと思っています。今後ともよろしくお願い申し上げます。

機械・生体系部門
教授 新野 俊樹

 4月16日付けで機械・生体系部門(第二部)の教授に昇進いたしました。生研には学生時代、修士課程の2年間お世話になりました。博士課程は私の師匠の異動により生研を離れ、ポスドク、研究員時代を他の研究機関で過ごしましたが、2000年に縁あって生研に戻ってくることができました。現在は付着加工によって3次元CADデータから実体を直接製造する技術などの研究を行っております。今後は自身の研究に精進しつつ、これまでたいへんお世話になった生研に少しずつ恩返しがしていければと思っております。みなさまよろしくお願いいたします。

人間・社会系部門
特任准教授 瀬戸 心太

 4月16日付けで人間・社会系部門の特任准教授に昇任いたしました。専門は、電波を用いた水圏のリモートセンシング(電波水文学)です。今後は、2014年に運用開始予定の衛星搭載二周波降水レーダを中心テーマとして、電波水文学の技術的な発展を目指すとともに、水災害の防災・減災に直接的な貢献ができるように、研究・教育の両面で全力を尽くしたいと決意を新たにしております。引き続き、宜しくお願いいたします。

附属海中工学国際研究センター
特任准教授 Thornton Blair

 4月16日付で特任准教授に昇任いたしました。これまで海洋調査技術、特に海中ロボットに搭載する現場型センサの研究を行ってきました。近年では、レーザ誘起破壊分光法を用いた海底現場成分分析、非線形超音波と3次元画像マッピングを統合するマンガンクラスト調査システム、海底土放射線量の現場計測技術の開発に取り組んでいます。極限環境が物理現象に及ぼす影響の解明、新しい海底現場計測技術への応用を目指した研究活動を通して、科学的知見に貢献できればと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

情報・エレクトロニクス系部門
特任准教授 鍜治 伸裕

 4月16日付けで情報・エレクトロニクス系部門の特任准教授に昇任いたしました。これまでは、主にウェブテキストを対象とした自然言語処理の研究に従事して参りました。個人による情報発信が盛んに行われる現在、我々の回りには膨大なテキストデータが溢れるようになり、高度なテキスト解析技術に対する社会的ニーズがますます高まりつつあります。そうした社会の期待に答えることができるよう、今後も研究に取り組んでいきたいと考えております。どうぞ宜しくお願い致します。

情報・エレクトロニクス系部門
特任准教授 合田 和生

 4月16日付けで情報・エレクトロニクス系部門の特任准教授に昇任いたしました。これまで、大規模データの効率的な管理とその戦略的な利活用を実現するためのデータベースシステムやストレージシステムといったITシステムの基盤層の研究に取り組んで参りました。現在は、巨大データベースを縦横無尽に解析することのできる高速データベースエンジンソフトウェアの研究を進めております。一層、研究に邁進して参りたいと考えております。よろしくお願い申し上げます。

人間・社会系部門
特任准教授 小森 大輔

 4月16日付けで人間・社会系部門の特任准教授に昇任いたしました。これまで主にタイ国全土に設置した観測拠点で約10年間の長期に亘る観測を行い、地球規模での気候変動から微気象を捉える乱流観測に至るまで、幅広く水循環・水収支について研究に取り組んできました。今後はその研究を発展させ、特に、乱流観測に含まれる不確定性が地表面の不均一性に起因することを解明し、地表面状態を表す新たな指標の確立を実現したいと考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

高次協調モデリング客員部門
客員教授 大野 隆央

 4月1日付で客員教授に着任いたしました。これまで、ナノ領域の物質・材料、特に、表面・界面物性に関する計算科学研究に携わってきました。CMOSなどの電子デバイスや燃料電池などのエネルギー変換デバイスの開発には、ナノ界面で発現する機能の解明と設計が不可欠であり、そのためには異なる分野間の連携が重要です。分野間の連携を重んじる生研において、刺激を受け発信しながら、次世代デバイス開発を牽引する機能界面計算科学の構築に貢献したいと考えております。よろしくお願いいたします。

最先端数理モデル連携研究センター
客員教授 尾形 良彦

 このたび、統計数理研究所を定年退職し、本研究所客員教授として着任しました。専門は統計地震学および確率点過程モデリング解析などです。私に関わる研究活動の広報についてはWEBサイト:http://www.ism.ac.jp/~ogata/Ssg/ssg.html(Google Keywordでは「地震予測解析グループ」)をご参照ください。地震の確率予測の実用化を目指したく、合原先生のプロジェクトに参加させていただきました。よろしくお願いします。

人間・社会系部門
客員教授 宿谷 昌則

 この4月から客員教授としてお世話になります。私はこれまで、住まい手に優しい建築内外の環境とは何か、それを人に優しい技術によって造るにはどうするかを対象にして研究を行い、また関連する教育に携わってきました。特にエクセルギー概念に関する基礎研究と人間生物学を取り入れた「建築環境学」を私なりに構築することを目指してきました。これからの協働で新たな展開を・・と思っています。よろしくお願い申し上げます。

物質・環境系部門
特任教授 谷口 維紹

 この度、4月1日より,分子免疫学分野の特任教授を拝命致しました。私は、1995年~2012年まで本学大学院・医学系研究科・免疫学講座を担当して参りました。その間、免疫系におけるシグナル伝達・遺伝子発現の制御機構を中心に研究を続けて来ましたが、現在は炎症・免疫疾患の克服に向けた応用・開発研究も推進しています。着任にあたり、研究所の多くの皆様からの温かい歓迎とご支援を賜り、研究室一同で深く感謝致しております。関連分野の先生方と連携させていただき、研究所の更なる国際的発展に微力ながら貢献して参りたいと思っておりますので、どうかよろしくお願い申し上げます。

機械・生体系部門
講師 梶原 優介

 4月1日付で機械・生体系部門の講師として着任いたしました。3月までは教養学部の研究員として、テラヘルツ顕微鏡の開発に取り組んで参りました。着任後も顕微鏡開発は続けますが、本所では新たに基盤生産加工の研究を立ち上げます。ものづくりの基本は加工ですから、一見やり尽くされたように見えて無尽蔵のポテンシャルを秘める分野です。生研ではそのポテンシャルを掘り起こしたいと思っておりますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

建物におけるエネルギー・デマンドの能動・包括制御技術 社会連携研究部門
特任講師 馬郡 文平

 4月より社会連携研究部門「建物におけるエネルギー・デマンドの能動・包括制御技術」を設置していただきました。本研究は、次世代エネルギーシステムに関して、創エネルギー、自然エネルギー、未利用エネルギー、エネルギー融通、省エネルギー等を最適活用するために新たなエネルギーシナジー構造構築し、最適な関連データを活用、社会と通じて実装し、国内外の様々なスマートシステムと連携するシステムを構築。国内外、社会・企業と連携し、次世代プラットフォームを提案するものです。本研究所での活動できることを誇りに、社会実装の中で研究成果に磨きをかけたい所存です。

2012年1月

人間・社会系部門
准教授 沖 一雄

 1月16日付けで人間・社会系部門の准教授に昇任いたしました。これまで農業・環境評価のためのリモートセンシング技術手法の開発に従事しておりました。今後は、その研究を発展させ、広域生態環境計測研究の新たな分野を開拓してまいりたいと思っております。特に、衛星観測を通して気候変動に配慮しながら水・食糧・エネルギーバランスを考慮した環境先進型流域圏の構築と普及を実現したいと考えております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

2011年12月~2012年1月

非鉄金属資源循環工学寄付研究部門
特任教授 大藏 隆彦

 1月1日付で「非鉄金属資源循環工学寄付研究部門」(JX金属寄付ユニット)の特任教授に着任いたしました。専門は、金属循環精製工学です。当研究部門では、非鉄金属の資源循環とそのシステムに関する研究を命題としています。遂行するプロジェクトを通して若い研究者、技術者を育成し、日本の非鉄金属産業をアカデミックサイドから盛り上げ、全世界の非鉄金属産業の発展を牽引するグローバルな研究教育拠点を形成していきます。産業界および大学で培ってきました経験を活かして目標達成に向け努力してまいります。今後とも宜しくお願い申し上げます。

附属先進モビリティ研究センター
准教授 大石 岳史

 12月1日付で、先進モビリティ研究センターに准教授として着任しました。これまでは文化財を対象とした実空間の3次元モデル化や、複合現実感(MR)による空間表現技術についての研究を行ってきました。近年では、MR技術とモビリティシステムを融合させた新たな展示システムの開発に取り組んでいます。今後はこれらの技術を発展させるとともに、高度交通システム(ITS)分野の発展に貢献できるよう励んでいきたいと考えておりますので、よろしくお願い致します。

2011年9月~11月

情報・エレクトロニクス系部門
准教授 小林 徹也

 10月16日付で准教授に昇進いたしました。平成20年6月に着任して以来、あっという間の3年でした。幸い生産技術研究所の支援もあり、私が目指している定量的なデータ・解析に立脚する生命科学(定量生物学)は広く分野に認知されることとなりました。今後はこの方面をさらに推し進めると同時に、高ノイズでも安定に機能する生命システムの原理を定量的な解析を介して探求し、その知見を様々な分野に応用することを目指したいと思っています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

情報・エレクトロニクス系部門
特任教授 Gerhard Abstreiter

 I was appointed as visiting Professor at The University of Tokyo from Nov. 1, 2011 until Dec. 31, 2011, based on the initiative of Prof. Y. Arakawa. During this period I am on leave of absence from the Walter Schottky Institut of TU Munich, Germany. My research interests are on semiconductor nanostructures fabricated both with so-called top-down and bottom-up techniques and we are aiming at novel nanoelectronics and nanophotonics devices for information and communication technology, efficient energy conversion as well as bio-chemical sensing for medical applications. More basic studies in quantum- and nanoscience deal with the fundamental investigations of the quantum-mechanical properties of nanoscale objects. Our goals along this direction are the coherent control of single charges, spins and photons in semiconductor quantum dots and nanowires as basis for quantum information technology and sensing. I am happy that I can work with my colleagues here at IIS in these research areas and have many discussions with students also in connection with several lectures which I will present during my stay.

人間・社会系部門
特任准教授 安 台浩(アン テホ)

 11月1日付で特任准教授に昇任させていただきました。
 私は、未来の社会基盤施設のための様々な新建設材料の開発と革新的な工学的材料の設計を専門にしております。これまでは材料科学を基礎として社会基盤施設の安定性と維持管理のためのひび割れ自己治癒コンクリートの研究とこの概念を応用した特殊補修材料の研究に従事して参りました。最近では、エネルギー・環境問題の解決に向けてバイオ技術を利用した原子力発電所放射性廃棄物の処理方法の研究にも取り組んでおります。今後ともよろしくご指導ご鞭撻の程お願い申し上げます。

人間・社会系部門
特任教授 日野 俊之

 建設会社の研究所にてエネルギー環境分野の研究開発に長年携わって参りましたが、今後は環境省地球温暖化対策技術開発等事業に注力すべく、9 月に着任いたしました。これは、地中熱や太陽熱をヒートポンプの熱源にして、空調や給湯などの大幅な省エネルギーを可能にする次世代の需要側再生可能エネルギー利用技術を実用化するものです。学術と産業をつなぎ、世界に発信する革新技術を目指しますので、よろしくお願いいたします。

2011年7月~8月

附属都市基盤安全工学国際研究センター
准教授 長井 宏平

 私は、コンクリート工学を主たる研究分野としています。この分野では今、インフラストックの老朽化が問題となっています。一方、日本では社会問題として少子高齢化・過疎化が急速に進んでいます。縮退する社会のなかで老朽化するインフラをいかに維持し、社会基盤を整備していくかには、基盤技術と社会科学の両側面からの取り組みが必要です。私は、基盤技術を活かしながら社会問題の解決に貢献できる研究に取り組んでいきたいと思っています。

附属エネルギー工学連携研究センター
特任准教授 池田 裕一

 7月16日付で特任准教授に着任いたしました。これまで、データ解析とシミュレーションの両面から人間の作った複雑なシステムを解明する手法である経済物理学の研究を行ってきました。最近は、国際社会の中での日本の立ち位置を踏まえて、再生可能エネルギーによる供給変動に合わせた需要調整を考慮した新しい電力システムの研究に取り組んでいます。エネルギー問題は、社会・経済システムを抜きには語れませんので、経済物理学の手法が役に立つものと考えております。生研という恵まれた環境で研究が続けられることは大変幸せなことと思っております。何卒よろしくお願い申し上げます。

最先端数理モデル連携研究センター
特任准教授 田中 剛平

 8月1日付で最先端数理モデル連携研究センターの特任准教授に着任いたしました。博士課程のときに生研に移ってきて今年で8 年目となります。専門は複雑系動力学で、神経活動の同期、感染症伝播、がんの進行、などの実現象の数理モデリングと解析を通じて、システムの振る舞いが複雑化する普遍的な仕組みの理解を目指してきました。こうした知見を工学・医療・社会における様々な問題解決に役立てていきたいと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。

2011年 5月~6月

附属サステイナブル材料国際研究センター
教授 枝川 圭一

 5月16日付で教授に昇任させていただきました。専門は材料科学で、結晶塑性と転位の動力学的性質の研究、特殊な原子配列秩序をもつ準結晶の構造と物性の研究を中心に行ってきました。最近は、準結晶構造やアモルファス構造をフォトニック結晶に応用する研究にも取り組んでおります。生研という恵まれた環境で研究が続けられることは大変幸せなことと思っております。今後も、研究、教育、その他自分の役割を果たすべく努めて参る所存です。何卒よろしくお願い致します。

人間・社会系部門
特任准教授 守利 悟朗

 この度、5月16日付で特任准教授に着任いたしました。私は、これまで流域を切り口に流域水文生態系のモデリングに従事して参りました。生産技術研究所の先生方との活動を通して、次世代の流域水文生態系モデリング学の確立を目指したいと考えております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

機械・生体系部門
特任講師 佐藤 幸治

 6月1日付けで特任講師に着任致しました。私は様々な生命活動の画像化技術と電気的計測を専門にしております。これまでは基礎科学の分野から動物が持つセンサー分子の役割を研究し、様々なセンサータンパク質を発見することができました。生産技術研究所では、実際にこれらのタンパク質を利用したアプリケーションの開発を考えております。そのためには異分野融合による学際的アプローチは必要不可欠であり、様々な分野の先生方が所属されております本研究所は非常に恵まれた場であると思います。ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

2011年4月

附属先進モビリティ研究センター
教授 大口 敬

 4月1日付で着任いたしました。六本木時代の生研で5年間大学院生として生活し、その後自動車会社と公立大学に勤務しました。交通渋滞や交通信号制御、交通安全、交通環境影響に関わる研究を専門としています。想定外の大地震直後の着任となりましたが、ヒトとモノのモビリティに関わる研究活動を通じて、新たな日本の安全・安心を実現する真に豊かで夢のある社会の実現に少しでも貢献できたらと考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

機械・生体系部門
特任准教授 興津 輝

 この度、4月1日付で特任准教授に着任いたしました。私は、これまで組織移植医療であります膵島移植に従事して参りました。世界トップの専門家が集結している生産技術研究所での活動を通して、次世代の膵島移植ひいては組織移植医療の開発ならびに確立を目指したいと考えております。また、医学との橋渡しをすることで工学分野の発展に貢献できることを希望しております。ご指導の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

最先端数理モデル連携研究センター
特任准教授 牧野 貴樹

 情報科学をベースにしてコミュニケーションのための数理システムの研究を行っています。機械学習という、モデルをもとにデータの傾向を分析・予測する分野のなかで、特に、試行錯誤を通して最適な行動手順を発見する強化学習理論と、データに応じてモデルの複雑度が自動的に調節されるノンパラメトリックベイズを融合させ、互いに他者のモデルを作りあうコミュニケーションのモデルを作ることで、ロボットやコンピュータがヒトと自然にやりとりできるような技術の基礎理論を実現することを目指しています。本研究所の様々な分野の先生方と連携しながら、数理モデルを工学に活用していければ幸いです。よろしくお願いいたします。

人間・社会系部門
講師 川添 善行

 4月1日に人間・社会系部門講師に着任いたしました。建築設計を専門としています。今、日本の風景は危機に直面しています。風景を育んできた生業、まちの構造、自然とのつきあい方、そのすべてが、おおきなゆさぶりを受けています。私たちの世代は、この文明の転換期に遭遇した意味を考え続けなくてはならないでしょう。私は、建築設計という視点から、この国の行く末、風景の将来、を考え、自分なりの行動をしてゆきたいと思います。

2011年1月

機械・生体系部門
特任教授 堀江 英明

 1月16日付けで着任しました。電気は高効率でクリーンだが、蓄電は永年の潜在的課題であった。現在EVやHEVに関心が集まるが、高性能二次電池の実現により初めて達成されるもので、今後二次電池の更なる発展により、膨大な情報技術とリアルなエネルギーが電子をベースに暫時統合、蓄電機能を軸にコントロールされるだろう。様々な新次世代システムが構想されるに違いなく、エネルギーの側から普遍的・工学的礎を描きたい。

基礎系部門
特任教授 Borys Ivanov

I am a chief of laboratory of the theory of magnetic nanostructures of the Institute of Magnetism and professor of the National University of Kiev, and corresponding member of the Academy of Science of Ukraine.
My research activity is mainly in theory of magnets, including theory of magnetic solitons, domain walls and vortices; macroscopic quantum effects; ultrafast spin dynamics; magnetic relaxation. It is a great pleasure of mine to continue here our joint investigations of the ultrafast control of spin dynamics of antiferromagnets which were started at 2009. My current project focuses on the development of new theoretical approaches for the description of a new experimental data received here for spin dynamics under the action of femtosecond laser pulses and pulses terahertz radiation.
 

2010年11月~12月

附属サステイナブル材料国際研究センター
教授 吉江 尚子

 12月1日付で教授に昇任いたしました。2003年に生研に着任して以来、人にも物にも恵まれ、以前から行ってきたバイオベース・生分解性高分子材料に関する研究に加え、動的結合の制御による機能性高分子材料の開発や、高分子の非平衡構造凍結によるナノスケール秩序構造発現など、新たな取り組みを軌道に乗せることができました。分野横断的なつながりを大切にする生研の中で、良い意味で刺激を与える側になるよう努力していきたいと考えております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

機械・生体系部門
特任講師 松永 行子

 この度、11月16日付で特任講師に着任いたしました。私は、これまで細胞から組織・臓器を作製する組織工学・再生医療分野の研究に取り組んで参りました。近年、再生医療技術が新しい医療手法として実践されるようになり、今後更なる実用化が期待されております。その中で、今まで以上に医学と工学との異分野融合を図り、先進医療に貢献する研究をより一層推進していきたいと思います。皆様にはご教示、ご鞭撻の程、何卒宜しくお願いいたします。
 

2010年10月

附属マイクロナノメカトロニクス国際研究センター
准教授 野村 政宏

 10月1日付けで昇任致しました。これまで、半導体ナノ構造において光を主役とした物理を研究して参りました。今後、光に加えて電子や機械的な自由度を含めたナノ融合物理系で量子を扱う「量子融合エレクトロニクス」分野を開拓したいと考えております。大学院生時代から過ごしてきた愛着のある本所で教員となれたことはこの上ない喜びであり、今後様々な活動を通じて社会および本所に貢献したいと考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 

2010年7月~9月

附属都市基盤安全工学国際研究センター
特任准教授 川崎 昭如

 7月16日付けで昇任させていただきました。専門を「流域環境変化適応学」として、防災・環境を中心とした、地理空間情報技術の活用による問題解決策の創出を目指しています。4月からは、タイのアジア工科大学に設置されているICUSのアジア拠点(RNUS)のコーディネーターとして、メコン川流域管理研究に従事しております。生研の先生方と連携し、ご指導ご鞭撻をいただきながら、包括的な地域計画や適応策の立案に資する問題解決型の研究を推進していく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。

附属サステイナブル材料国際研究センター
准教授 吉川 健

 8月1日付で、サステイナブル材料国際研究センターの准教授に着任いたしました。高温物理化学を専門として、鉄鋼・非鉄金属などの社会基盤材料から先端材料まで種々の材料製造に関する高温プロセス研究に取り組んでおります。基礎研究を通じてプロセスの環境調和型化を追及するとともに、本所内の先生方のご支援を仰ぎながら持続的社会の構築へ向け材料学から貢献できるよう努力する所存です。何卒宜しくお願い申し上げます。

附属戦略情報融合国際研究センター
客員教授 安達 淳

 7月16日付けで標記センターの客員教授に着任いたしました。国立情報学研究所に所属し、また情報理工学系研究科電子情報学専攻の委嘱教授として大学院教育にも参画しています。情報検索やテキストマイニングに関する領域を専門とし、特定領域科研「情報爆発」にも参加しています。この度、喜連川先生の最先端研究開発支援プログラムの研究支援統括者をお引き受けしておりまして、いろいろの面で生研の皆様のご指導ご鞭撻を賜りたく宜しくお願いいたします。

最先端数理モデル連携研究センター
客員教授 陳 洛南

 9月から最先端数理モデル連携研究センターに客員教授(兼任)として就任いたしました。1985年に東北大学の博士課程の学生として来日し、2010年大阪産業大学の教授として退職するまで、日本では実に25年間,勉学と職務に勤しんでまいりました。今年4月から,中国科学院上海生命科学研究院のKey Lab. of Systems Biologyの教授およびExecutive Directorとして執務することとなり、非線形システムの観点から生命科学または工学の研究に取り込んでいきたいと思っています。皆様のご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

機械・生体系部門
特任教授 黒﨑 明

 7月16日付で機械・生体系部門の特任教授に着任いたしました。専門は「海洋空間利用」です。さきごろ閣議決定された国の「新成長戦略」と「エネルギー基本計画」に海洋再生可能エネルギーが登場するという画期的なできごとがありました。海洋の利用は、技術と社会的要因が複雑に絡み合ってこれまでなかなか進まないところがあり、今後の本格普及のためには海洋空間利用に関し新しい考え方が必要になってきます。産業界で新分野開発に取り組んできた経験も生かし、海洋エネルギーの発展のため複眼的な提案を行っていく所存です。

最先端数理モデル連携研究センター
特任教授 髙橋 陽一郎

 9月1日付で最先端数理モデル連携研究センター特任教授に着任しました。今春まで15年間は京都大学数理解析研究所で過ごしましたが、その前22年間は本学教養学部で数学の教育研究に従事し、基礎科学科時代には「非線形数理」という講義を設置して力学系解析の普及に努めました。ⅠとⅡの違いはありますが、ふたたび駒場に迎られ、数学と諸分野との境界で研究できることをたいへん嬉しく思っています。

機械・生体系部門
客員准教授 田村 仁

 8月より機械・生体系部門客員准教授に着任いたしました。兼務しております(独)海洋研究開発機構では主に海流・波浪結合予測モデルを構築し、海域に突如として現れ船舶の沈没原因の一つとして考えられております異常波浪(フリーク波)の発生メカニズムを研究してきました。生研では波力発電プロジェクトのための超高解像度波浪予測モデルの開発と、その結果に基づきまして波力発電に最適な海域の特定解析に携わる予定です。どうぞよろしくお願いいたします。
 

2010年6月~7月

附属戦略情報融合国際研究センター
教授 佐藤 洋一

 7月1日付で教授に昇任させていただくとともに、約4年半続いた大学院情報学環への流動を終え、本所に戻ってまいりました。コンピュータビジョンを専門とし、平成9年に本所に着任して以来、人がどのように行動し、物を見るのかに興味を持ちながら、人の動作計測と行動解析や物体の質感モデリングに関する研究に取り組んできました。これからの人間社会の発展には今まで以上に人と情報システムの調和が重要となるということを踏まえ、コンピュータビジョン技術を軸に情報分野の発展に貢献していきたいと考えております。今後とも宜しくお願い申し上げます。

人間・社会系部門
准教授 竹内 渉

 大学院修士課程で配属されてから11年、アジアを中心とした環境・災害リモートセンシングの研究に携わってきました。その間、シベリア、ベトナム、インドネシアなどでプロジェクトを実施する機会に恵まれ、特にタイでは、2007年のRNUS(ICUS AITオフィス)コーディネーターに引き続き、2010年より学振(JSPS)バンコクセンター長を兼務することとなりました。我が国の科学技術外交を側面から支援するとともに、自身の研究を通して、大学が社会に対してできる貢献について知見を深めたいと思います。

人間・社会系部門
准教授 今井 公太郎

 6月16日付で人間・社会系部門の准教授に昇任いたしました。専門は建築設計と建築計画の基礎理論です。講師の約3年間、西千葉の移転計画や60周年記念会館の基本設計を進めながら、同時に施設配置の基礎理論について研究して参りました。設計と研究という二足のわらじを履いて何とか歩けるのは、生研の皆様に多大な御協力を頂くことができたためであり、大変感謝しております。これからも、自らの職責を果たせるように努力していく所存です。より一層のご指導ご鞭撻を、どうぞよろしくお願い申しあげます。

附属エネルギー工学連携研究センター
准教授 岩船 由美子

 このたび准教授に昇任させていただきました。生研に来て3年目、自然環境も人間環境もすばらしく、楽しく研究生活を送っております。現在は建物におけるエネルギーマネジメントの研究を行っており、ユーザーの真のニーズに迫りたいと多数の住宅でモニタリングを実施中です。生研の中をばたばたと走り抜 ける様子がお見苦しいこともあるかと思いますが、これからも誠心誠意努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

最先端数理モデル連携研究センター
特任准教授 平田 祥人

 7月1日付で、最先端数理モデル連携研究センターの特任准教授に着任いたしました。
 非線形時系列解析を専門としていて、風力発電、癌、脳神経などの実データのニーズに合った汎用性のある時系列解析の理論を開発・応用しています。本所内の様々な分野の先生方と連携しながら、今後も、数学で社会に貢献できるよう努力していきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

低炭素社会実現のためのエネルギー工学(東京電力)寄付研究ユニット
特任教授 橋本 彰

 このたび6月16日付でエネルギー工学連携研究センター寄付研究ユニットの特任教授に着任しました。このユニットでは発電システムの高効率化、再生可能エネルギーの活用により、発生する二酸化炭素を削減し、エネルギー源を多様化して、安定した低炭素社会を実現することを目的としています。これまで長年にわたり産業界でエネルギー関連新技術の開発に携わってきた経験を生かし、実現性の高い新技術の提案を行っていく所存ですので宜しくお願い致します。
 

2010年4月

附属海中工学国際研究センター
准教授 巻 俊宏

 これまで浦研究室にてAUV(自律型水中ロボット)による海底観測手法に取り組んでまいりました。今後は、AUVと他の海中プラットフォームを組み合わせることでより広範囲・長時間・高精度な観測を可能とするシステムの開発を目指します。資源に乏しいと言われる我が国ですが、四方を取り囲む海には食糧、鉱物、エネルギーなど様々な資源が眠っています。海中探査技術はこれら資源を活用するための鍵となります。生研という恵まれた環境において、このような重要な研究に携わることができて大変光栄です。ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

附属エネルギー工学連携研究センター
教授 鹿園 直毅

 高温から低温まで、熱をキーワードにエネルギーを高効率に使うために必要となる新たなエネルギー技術に関する研究を行っています。特に、固体酸化物形燃料電池(SOFC)、新型蒸気サイクル、ヒートポンプ等を対象に、機構解明のための基礎研究とともに、新規なコンセプト提案と実証まで実現したいと考えております。
 生研の先生方と協力して学術、技術の高度化に貢献していきたいと思います。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

附属都市基盤安全工学国際研究センター
准教授 加藤 孝明

 4月1日付で、工学系研究科都市工学専攻より都市基盤安全工学国際研究センターの准教授に着任しました。生研では専門分野を「地域安全システム学」と称させていただくことになりました。従来の都市防災の枠を超え、都市・地域の安全という視点から街の空間構造・構成、それを支える社会的なしくみ、さらにIT やGISを活用した安全に寄与するシステムについて幅広く研究活動を行っていきたいと考えています。生研の関連分野の皆さまと連携し、創発的な研究成果に結びつけられたら幸いです。

附属マイクロナノメカトロニクス国際研究センター
准教授 Tixier Mita Agnes

 みなさんこんにちは。アニエスと申します。フランス人です。 私は1999年に日本学術振興会のポスドクとして来日しまして、藤田博之先生の研究室に入りました。博士課程は、イタリア・ミラノ市にある、大規模集積回路(VLSI)のメーカーSTMicroelectronics社の研究所にいました。
 日本に着いたばかりのころは、日本語もまったくできず、マイクロ電気機械システム(MEMS)についても詳しいことは知りませんでした。ですので日本に来てから研究室の学生のみなさん(特に約1名)に習ってMEMSの勉強をしました。その当時は、生研のキャンパスは六本木にありました。2001年に駒場キャンパスに移転して、新しい環境、新しい建物で心機一転、藤田研究室で生研の助手としてスタートを切りました。2005年にフランス国立科学研究センター(CNRS)の、LIMMS-CNRS/IIS付きのリサーチエンジニアになりました。 ポスドク時代の研究は、光マイクロシステムの三次元集積化のテーマから始まり、それから新しく立ちあがりつつあった分野のバイオMEMSに注力しました。その後しばらくバイオMEMSの方向で研究を続けました。細胞捕獲用のナノホールアレイや、分子モーター可視化用のナノニードルの大量作製といった成果が得られました。2007年から2010年の3年間の間に、二人の息子を授かったことと、夫のサバティカルに付き添って海外に行ったこともあって、研究のキャリアは一旦お休みになりました。今またこうして、東京大学という恵まれた研究環境に戻ってこれたことにとても感謝しています。今後は博士時代の専門と、博士以降の専門との融合分野である集積化MEMS分野の研究を、微力ながら行なっていきたいと考えています。どうぞよろしくお願い致します。

機械・生体系部門
客員教授 呉 光強

Since 2000, I have been the professor and the director at Institute of Automotive Simulation Science, Tongji University, China. It's more than ten years, and in this course I came to the Institute of Industrial Science (IIS), within Suda Lab last year. My research interests include mainly advanced design and simulation, nonlinear dynamics & intelligent control, multicriteria and multidisciplinary design optimization of the automobile.
It is a great honor of mine to be appointed as Visiting Professor to IIS, the University of Tokyo. In the following year at IIS, my research efforts will focus on conducting valuable original research in the field of vehicle engineering, finding some governmental or industry-orientated cooperative research projects, meanwhile I'll be involved in the scientific research, academic activities and graduates' cultivation in the Sino-Japanese cooperation, further contribute more to IIS do my best, to which I'll devote all my heart.
I wish to express my sincere gratitude to Prof. Suda for his support, and want to thank the other professors of IIS for their trust.

附属マイクロナノメカトロニクス国際研究センター
特任准教授 Rondelez Yannick

I'm a french researcher coming from CNRS, the french national institute for science. I have a degree in physical chemistry, but my background also includes biophysics (molecular motors), single molecule works and microfluidics. I have also been a consultant in problem solving and creativity.
My current research project focuses on the building of complex dynamics chemical systems akin to biological reaction networks., but built from simple biochemical components. I hope that it can lead to a better understanding of the way living organism process information.
 

2010年3月

人間・社会系部門
准教授 芳村 圭

 米スクリプス海洋学研究所から3/1付けで着任いたしました。私は、水の同位体比と呼ばれるδ18O・δDを用いて様々なスケールでの水循環のメカニズムを解明することを研究テーマとし、気候予測実験や過去の気候再現の精度を高める挑戦を行っています。4月に新たに創設された大気海洋研究所との兼務という大変重要な仕事を任されたことを励みに、皆様のご期待に応えられるよう精一杯努力しますのでよろしくお願いいたします。

2009年12月~2010年1月

物質・環境系部門
准教授 溝口 照康

 12月1日付で物質・環境系部門の准教授に着任しました。ナノ計測と理論計算を融合し、物質の構造と機能の相関を明らかにすることを目指した研究を行っております。巨大な組織でありながら分野の垣根を越えた横断的なつながりを大切にする生研の理念は素晴らしいと感じております。私が専門とするナノ計測と理論計算をそのつながりのなかにおき、新たな成長ができればと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

基礎系部門
准教授 清田 隆

 はじめまして。清田隆と申します。私の専門は土木工学であり、地盤材料の強度変形特性について室内実験を中心に研究してきました。一方、地震や気候変動に伴う豪雨が引き起こす地盤災害により人間の生活が脅かされています。生産技術研究所ではこれまで実施してきた基礎的研究による知見、および建設コンサルタントとして培った現場調査の経験を生かし、軟弱地盤から岩盤までも対象とした地盤災害の軽減に貢献できる研究活動を進めていきたいと考えています。

基礎系部門
特任講師 御領 潤

 この度、12月1日付けで名古屋大学から基礎系部門に異動して参りました、特任講師の御領潤と申します。
 専門は物性物理学の理論で、超伝導や量子ホール効果、量子スピンホール効果に関連したテーマの研究を行っています。居室は基礎系部門羽田野先生の研究室にあります。いま行っている研究の中には、新たなデバイス開発につながる可能性が高いものがあります。皆様からいろいろお知恵を拝借させていただければ光栄です。よろしくお願い申し上げます。

2009年8月~9月

人間・社会系部門
教授 大岡 龍三

 8月1日付けで教授に昇任いたしました。これまでサステイナブルな都市環境について研究を続けてまいりましたが、今後はそれを継続するとともに、新しく都市エネルギー工学講座の教員として、都市における最適なエネルギー利用の在り方を需要者側の視点から探っていくつもりです。
 これまで、京都大学、東京大学、福井大学といくつかの大学を経験して、数多くの方々にお世話になってきました。そこから得られたことは、日本の大学やその部局は、根本の部分でつながっているとともに、それぞれ独自の役割があるということです。生産技術研究所の役割に少しでも貢献したいと考えておりますので、今後とも皆様のご指導ご鞭撻を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

人間・社会系部門
教授 岸 利治

 8月1日付けで昇任させていただきました。生研がまだ六本木にあった2000年5月に工学系研究科から着任しました。社会基盤学専攻でも多くを学びましたが、生研では学際的な雰囲気に緊張感を抱きつつ、様々な所内活動を通して更に多くを学ばせていただきました。研究面では、コンクリート材料科学・機能工学分野の深化と展開に専心し、直近の課題としては、ひび割れ自己治癒コンクリートの実現に努めます。今後も宜しくお願い申し上げます。

基礎系部門
准教授 Markus Wilde

 Being appointed as Associate Professor to one of Japan’s most respectable research institutes means a great honor. I will let this be my motivation to strive further in my research and in taking active responsibility in our students’ education.
In the past years at the IIS, I have applied and perfected a hydrogen-specific ion beam technique (Nuclear Reaction Analysis), which can non-destructively quantify the H atom density on solid surfaces and obtain H depth profiles with a resolution of a few nanometers. I investigated multiple industrially relevant problems, such as the surface hydroxylation of oxides, the absorption mechanism of H atoms by transition metals (Pd and Ti), and the H distribution between shallow interfaces of layered semiconductor device structures. My future research efforts will focus on the special H absorption properties of metallic nanoparticles and on the role of Pd-absorbed H in olefin hydrogenation reactions catalyzed by Pd.
I wish to express my sincere gratitude to Prof. K. Fukutani, Prof. T. Okano, and Prof. Y. Murata for their continuous support, trust, and encouragement throughout the years. My special thanks also go to my formidable colleagues Dr. M. Matsumoto, Mr. T. Kawauchi, and Dr. S. Ogura, as much for their competence and kindness, as for their enduring patience with my humble Japanese.

物質・環境系部門
准教授 北條 博彦

 9月1日付で准教授に昇進させていただきました。生研に着任して以来、有機化学と無機化学の垣根を越えた新材料の開発に取り組むとともに、分子の並びに注目した材料設計ストラテジーを模索しています。科学技術の先端を追い求める一方で、化学の「まだこんなこともわかっていない」部分に出くわすたび、未知の可能性に想いを馳せています。今後は生研という環境をフルに活用し、分野横断的なアプリケーションを創り出していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

人間・社会系部門
特任教授 河谷 史郎

 その昔、田中尚先生(生研所長52~55年)に生産管理(OR)を教えていただきました。大学に入る前にいた自衛隊で「模擬物流戦」を体験していたためか、OR 思考とともに、「建築システム施工」開発もスムーズにでき、建築の現場員をしながら、約30年間、60件の構工法計画および、その施工をしました。この度、再度、こうした機会を生かして、生研のために貢献していきたいと思います。

附属先進モビリティ研究センター
准教授 牧野 浩志

 8月1日付けで先進モビリティ研究センター(通称:ITS センター)の准教授に着任しました。これまで、主に国土交通省で道路交通分野の行政官として長崎河川国道事務所、道路局企画課、国土技術政策総合研究所、米国交通省、警察庁などの勤務を通じ、市民の皆さんに接しながら社会基盤の整備に取り組んできました。最先端のIT を交通分野に活用することで、交通事故、渋滞、環境問題、高齢化などの社会問題を解決することが期待されています。多くの研究者と交流し、生研の持つ「知」を現場の「声」と結びつけ、「社会」に還元できるような研究ができればと思っています。皆様気軽に声をかけてください。

2009年5月~7月

附属都市基盤安全工学国際研究センター
客員教授 市橋 康吉

 5月1日付けで、都市基盤安全工学国際研究センターの客員教授を委嘱されました。これまで外務省にて対外関係事務に従事しており、任地としては、中国(北京、上海、香港)、ジュネーヴ(国際機関)、バングラデシュ、ブルガリア、モンゴルなどで在外公館に勤務してきました。 
 現在も査察担当の大使として外務本省に勤務しています。このような経歴の私のような人間が生研で客員を務めるなどきわめて異例で、おそらく始めてのことと思いますが、政府の対外政策との連携や国際レベルの協力・交流などの分野で何らかの貢献をすることが求められてのことと受け止めています。
 おそらく試行錯誤ということにならざるを得ませんが、皆様方からのご指導を是非ともよろしくお願い申し上げます。畑違いの人間にご興味がおありの方は、いつでも声をかけてください。 

人間・社会系部門
特任講師 Miska Marc Philipp

 7月1日付けで特任講師に就任いたしました。専門分野は交通工学で、桑原研究室において交通流理論、道路車両の走行特性、ミクロシミュレーション、データマイニング、交通データ標準化など、道路交通全般について研究しております。また現在ではNEDO エネルギーITS プロジェクトにおいて、国際交通データベース(ITDb)の構築を進めております。今後とも皆様のご指導ご鞭撻を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

情報・エレクトロニクス系部門
准教授 Guimard Denis Yves Alix

I came to Japan within the CNRS IIS-based LIMMS laboratory to work in the group of Prof. Y. Arakawa, as a post-doctoral researcher almost five years ago, thereby expanding the French community at IIS a bit more. Since then, I have been working on the growth of III-V quantum dots for different applications, such as lasers and solar cells, within the Institute for Nano Quantum Information Electronics (INQIE). Finding a balance between academic and industry-orientated projects, imagining and realizing the technology of tomorrow are the mottos of IIS. These ideals foster a research environment that is quite unique and inspiring. It is my great honor to be promoted to the position of Associate Professor of the University of Tokyo.
I want to thank Prof. Y. Arakawa for his continuous support and trust, Dr. C. Bergaud, former Director of LIMMS, as well as all the people within and outside of IIS, who have made my stay in Japan memorable.
 

2009年4月~5月

基礎系部門
教授 半場 藤弘

 4月1日付けで基礎系部門の教授に昇任いたしました。
 流体物理学、特に乱流の物理とモデリングを研究しております。乱流は機械、建築、宇宙、気象などさまざまな分野に見られる流体現象ですが、その普遍的な性質や機構を解明し、乱流シミュレーションの土台となるモデルを開発することをめざしています。生研という場で研究ができることに感謝しつつ、今後もいっそう気を引きしめて研究にとりくんでいきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

機械・生体系部門
教授 林 昌奎

 4月1日付けで機械・生体系部門の教授に昇任いたしました。
 海洋、特に海面における流体力学現象の解明、観測および推定方法に関連する研究開発を行っています。研究の柱として進めているマイクロ波レーダによる波浪観測手法の開発においては、先輩たちの暖かいご支援のお陰で、実用性の高い波浪観測用レーダシステムが完成し、現在実海域配置を進めているところです。今後も様々な活動を通して生研の更なる発展に貢献できればと願っております。何卒よろしくお願い申し上げます。

附属マイクロメカトロニクス国際研究センター
教授 年吉 洋

 5月1日付けで教授に昇任致しました。
 これまで、マイクロメカトロニクス(MEMS)の基礎研究と、光通信デバイスや画像ディスプレィ等の微小光学応用を産業界と共同で進めてきました。また最近では、印刷技術で作る大面積MEMSや、無線通信応用にも手を広げております。MEMS分野は電気、機械、化学、光学、インフラなど、さまざまな領域が接する位置にありますので、工学の総合研究所である生産技術研究所の皆様に支えられて研究できることを、大変ありがたく感じております。今後ともご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

情報・エレクトロニクス系部門
准教授 根本 利弘

 4月1日付けで准教授に昇任いたしました。
 専門は地球観測データを対象とした大規模データアーカイブシステムで、これまで喜連川研究室において、多種多様で膨大な地球観測データを統合し、解析するシステムの構築を進めてまいりました。地球環境問題への関心がますます高まる中、社会へ有益な情報を提供できるシステムを目指し、今後より一層努力していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

附属海中工学国際研究センター
特任准教授 韓 軍

 4月1日付けで海中工学国際研究センターの特任准教授に昇任させていただきました。
 これまでは生産技術研究所浅田研究室において、水産音響、海底地殻変動ロボット観測システムにおける水中通信などの技術開発に取り組んできました。今後は海中情報応用計測学分野において水産音響技術の高度化、海中音響通信や音響計測技術を開発していきたいと考えております。今後とも一層のご指導ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。

附属エネルギー工学連携研究センター
客員教授 丸山 康樹

 1970年の東大入学時は東大紛争直後、卒業時は第1次石油ショック。電力中央研究所では、環境アセス関連問題を研究し、波浪シミュレーションで10年後に東大から学位を授与。米国と共同研究を開始し、世界最高速の地球シミュレータを用いた温暖化予測を実施。最近、経済・エネルギー・環境のトリレンマ問題が現実化・深刻化していると感じます。東大の先生や学生の皆さんと叡智を出し合って、解決策を見出していきたいと思います。

附属サステイナブル材料国際研究センター
客員教授 中村 崇

 今年の4月よりサステイナブル材料国際研究センターの客員教授に委嘱されました。
 専門は、化学熱力学を基礎とした素材のリサイクルです。リサイクルの対象は、必ずしも金属素材だけではなく、プラスチックも対象にしています。最近は、廃小型電子機器のリサイクルシステムの確立を目指しています。生研においても社会に貢献できる研究活動をしたいと考えています。

附属サステイナブル材料国際研究センター
客員教授 大和田 秀二

 各種成分分離技術を廃棄物に適用することにより資源の有効利用と有害成分の無害化を促進し、循環型社会構築に貢献することを目指しています。この目的達成のためには、成分分離段階においても省資源・エネルギー的なプロセスの開発が重要であり、現在、ともすれば非効率のままに行われている廃棄物処理を高度化するために、破砕・粉砕および固固・固液分離現象の理論化・モデル化と、技術改良・新技術開発を行ってゆきます。

附属サステイナブル材料国際研究センター
客員教授 山口 勉功

 4月1日付けでサステイナブル材料国際研究センターの客員教授に着任しました。
非鉄金属製錬が抱える課題の解決を目指し、非鉄製錬企業と共同で研究をしております。近年の鉱石品位の低下や不純物の増加、また人工的で複雑、多様化した廃棄物の処理に伴い、非鉄製錬には従来の鉱石を処理していたときとは異なる課題があります。センターの一員として持続可能社会の確立に貢献できるよう努める所存です。何卒ご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

附属サステイナブル材料国際研究センター
客員准教授 柴山 敦

 4月1日付けでサステイナブル材料国際研究センターの客員准教授に着任いたしました。
専門は資源工学分野で主に資源の有効利用とリサイクルを目的とした資源処理技術の開発について研究を行っています。世界には開発が期待される未利用資源が多く存在し、不純物を高含有する鉱石や鉱業廃棄物の再利用、あるいは分離選別技術を利用した金属リサイクルの研究を進めています。皆さまのご指導のもと研究教育を展開していきますので今後ともよろしくお願い申し上げます。

モビリティ・フィールドサイエンス (タカラトミー)寄付研究部門
特任准教授 滝口 清昭

 4月1日付けでモビリティーフィールドサイエンス寄付研究部門の特任准教授に着任いたしました。以前はソニーで準静電界の研究をしておりました。
業績、環境ともに優れた生研という素晴らしい場で、モビリティーの分野で新しいセンシングやデバイスの開発に挑戦したいと思っています。何卒、ご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

人間・社会系部門
講師 沖 一雄

 3月16日付けで人間・社会系部門の講師に着任致しました。
これまでは東京大学大学院農学生命科学研究科で、農業・環境評価のためのリモートセンシング技術手法の開発に従事しておりました。今後は、その研究を発展させ、広域生態環境計測研究の新たな分野を開拓してまいりたいと思っております。特に、水・土・食料生産に焦点をあてた環境保全型流域圏の構築を衛星観測を通して実現したいと考えております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

2009年2月~3月

基礎系部門
教授 酒井 啓司

 2月1日付けで基礎系部門の教授に昇任いたしました。
 これまで光、音波などを用いた柔らかい材料の物性研究を主な生業と致しておりましたが、最近では流れる物質一般の力学的な性質をミクロな視点で考えるナノレオロジー研究を標榜し、あわせて怪しげなレオロジー計測器を開発して営業にも努めております。今後も様々な活動を通して生研の成果に貢献できればと願っております。皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。

人間・社会系部門
講師 瀬戸 心太

 3月1日付けで人間・社会系部門の講師に昇任いたしました。
 専門は電波水文学、平たく言いますと、リモートセンシングを用いた水循環の研究です。最近は主に、人工衛星搭載センサによる降水観測手法の開発を行っております。今後は、学生時代より指導いただいている沖大幹教授の研究室と引き続き連携しながら、多様な専門分野を網羅する生研の醍醐味を味わうべく、分野間の連携を模索していきたいと考えております。何卒よろしくお願いいたします。

人間・社会系部門
特任准教授 藤本 壮介

 今春3月1日付けで人間・社会系部門の特任准教授に着任致しました。
 在野で建築意匠設計を本務としています。多角的な研究領域と多大な優れた業績を持つ生研という、数多の顕在的・潜在的可能性に溢れた場に身をおくことで、原初的でありながら同時に未だ見ぬ建築を求めていきたいと考えています。若輩ではございますが、生研の更なる発展、充実に微力ながら貢献させていただければ幸いです。何卒ご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

人間・社会系部門
講師 太田 浩史

 3月1日より講師に着任いたしました。
 これまでは東京大学工学部の21世紀COE「都市空間の持続再生学の創出」の特任研究員として、主にヨーロッパの都市再生事例の研究に携わって参りました。その研究を発展させ、(1)面的な地域開発における再生手法、(2)公共空間のネットワーキングによる再生手法、(3)国内外の小都市における再生手法についてを、主に建築学の立場から研究したいと思っております。ご指導・ご鞭撻のほど何卒宜しくお願い申し上げます。

附属マイクロメカトロニクス国際研究センター
特任講師 久保田 智広

 2月1日付で附属マイクロメカトロニクス国際研究センター特任講師に着任いたしました久保田です。
 以前は東北大学流体科学研究所にて、中性粒子ビームによる半導体の低ダメージ・微細加工の研究を行ってきました。生研では、低ダメージ微細加工技術をさらに発展させつつ、MEMS等の新たな分野への展開をはかっていきたいと考えております。今後ともよろしくお願い申し上げます。

2009年1月

サステイナブル材料国際研究センター
教授 岡部 徹

 本年1月1日付けで教授に昇任いたしました。
 これまで、京大(京都)→MIT(ボストン)→東北大(仙台)、と転々としてきましたが、東大には、2001年1月に助教授として赴任し、早くも8年が経過しました。今後も、これまでどおり「未来材料:チタン・レアメタル」の看板を掲げ、レアメタルの新製造法やリサイクル技術に関する研究を続けて行く予定です。また、次世代の環境技術に革命的な変化をもたらす新規な研究を行うべく鋭意努力して行く所存です。さらに今後は、世界に通用する若手研究者の育成や学生の教育にも注力しようと考えております。今後も皆様のご指導ご鞭撻を賜りたく、宜しくお願い申し上げます。

高次協調モデリング部門
客員教授 高田 章

 1月1日付けで着任しました。
 本務は旭硝子の中央研究所で、ロンドン大学University College Londonの地球科学科及び化学科の客員教授も兼任しています。現在の研究分野はガラス材料に関する計算物質科学です。シミュレーション技術は日本の産業が成長を続けていくための基幹の生産技術となっています。微力ではありますが、生研の先生方との交流を通してシミュレーション技術がますます社会に貢献できるよう頑張りたいと思います。ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

2008年11月

物質・環境系部門
教授 酒井 康行

 11月1日付けで物質・環境系部門の教授に昇任いたしました。
 10月31日まで5年間は医学系研究科・疾患生命工学センターの准教授を務めておりました。不在の間、生研の教職員の方々には多大なご理解を賜りまして、誠にありがとうございます。今後も工学的視点を堅持しつつ、やや腰を落ち着けて、再生医療のための大型内臓再構築と医薬品食品・汎用化学物質評価のためのヒトモデル臓器の開発を2本柱にして、鋭意研究を進めて行く所存です。そこでは、所内外の研究グループのもつ優れた成果の融合活用を常に考えさせていただくと共に、細胞から臓器組織・個体までを対象とした研究分野において、生研の尖兵として皆様のお役にも立ちたいと考えております。何卒よろしくお願い申し上げます。

2008年8月~9月

附属都市基盤安全工学国際研究センター
准教授 黄 弘

 8月1日付けで都市基盤安全工学国際研究センターの准教授に昇任いたしました。
 専門分野は都市建築環境安全工学です。CFD(Computational Fluid Dynamics、数値流体力学)や実測・実験を中心とした物理環境シミュレーションによる都市・建築空間の空気・温熱・風環境・火災安全解析を行っております。これらにより、安全、健康、快適なサステイナブル都市・建築空間の設計に関する研究を行って参りたいと考えております。ご指導・ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

機械・生体系部門
特任准教授 福場 辰洋

 8月1日付けで特任准教授に昇任いたしました。
 これまでは生産技術研究所・藤井(輝)研究室において、マイクロ流体デバイスの現場計測への応用に取り組んできました。特に海洋環境における化学・生物学的パラメータの計測に用いるための分析装置の開発・実運用に従事してまいりました。これからは、東京大学の機構である「海洋アライアンス」の枠組のもと、マイクロ・ナノデバイスを積極的に応用したセンシングに関する研究開発、および教育カリキュラムに参画いたします。今後ともよろしくお願い申し上げます。

物質・環境系部門
特任教授 進藤 勇治

 8月1日付けで、物質・環境系部門の特任教授に着任いたしました。
 専門は化学システム工学です。国立の研究所で長くエネルギーや環境に関する研究に従事しました。多目的高温ガス炉の熱を利用した熱化学法による水素製造法の研究、C-1化学プロジェクトにおける混合ガスの分離技術の研究、温暖化対策としての二酸化炭素の深海隔離技術、および地中処理技術の開発等を行いました。特に二酸化炭素回収処理技術は20年近く前に研究を始めましたが、これらの技術が最近、CCS(Carbon Dioxide Capture and Storage)として注目されております。また、石油価格の高騰に伴って、水素エネルギーなどの代替エネルギーにも再び関心が移っており、時代が波打っていることを実感しています。さらに通商産業省工業技術院の国際研究協力企画官(室長)として、行政面から国際研究協力の推進にも従事しました。今後とも一層のご指導ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。

先端エネルギー変換工学寄付研究部門
特任教授 金子 祥三

 このたび9月1日付けで先端エネルギー変換工学寄付研究部門担当の特任教授に着任いたしました。
 この部門は最高のエネルギー変換効率により、化石燃料の節減、エネルギー源の多様化、自然エネルギーの活用を効果的に行うことを目的としております。これまで産業界の第一線で長年にわたり研究開発に携わってきた経験を生かして、①しっかりとした高い目標 ②確実な検証 ③的確な評価、を心がけて、日本発の独創的なエネルギー変換技術の創出を目指していきます。

人間・社会系部門
特任准教授 横尾 善之

 9月1日より生産技術研究所の特任准教授に着任いたしました。
 本務の本学総括プロジェクト機構「水の知」(サントリー)総括寄付講座は、本年4月の設立より生研を実質的な活動拠点とさせていただいております。「人間活動や温暖化など変化する環境に適応しつつ、いかにして良質な水を各地域で持続的に確保するのか?」という研究課題に取り組みつつ、社会に役立つ「水の知」の発信を目指しております。皆様のご指導・ご鞭撻を賜りたく、宜しくお願い申し上げます。

2008年7月

戦略情報融合国際研究センター
特任准教授 中野 美由紀

 7月1日付けで戦略情報融合国際研究センター(CIF)の特任准教授に昇任いたしました。
 専門分野は、高性能なデータベースアーキテクチャの構成法と開発です。これまでもストレージの高性能化、並列計算機上におけるデータベースアーキテクチャの設計、実装や並列データベースにおける問合せ最適化処理に関する研究などを行ってきました。今後もCIFにおいて、より一層の研究を進展いたしたいと考えています。よろしくお願いいたします。

2008年5月~6月

基礎系部門
准教授 Jorgen JOHANSSON(ヨハンソン ヨルゲン)

Almost 10 years have passed since I came to Japan as a research student. I am very grateful for the support I have received from the many people within and outside of IIS during this decade, without which I would not have reached my current position. Dealing with geohazards we try to quantify as much as possible of geological processes, mainly landslide and tectonic fault induced large soil deformations, as to help in reconstruction and improving geotechnical design. In the field we use different tools such as laser range meters, GPS, infrared cameras, Lidar, borings etc., and in the lab we do finite element analysis and data processing of digital elevation models. We are involved in activities both within and outside of Japan.

情報・エレクトロニクス系部門
講師 小林 徹也

 6月1日付けで着任いたしました。
 これまでは神戸理研発生再生総合科学研究センターにて、工学や物理学、数学などの手法を生物学に取り込み新しい生物学の方向性を模索するシステムバイオロジーの研究に従事してまいりました。生研では、このシステムバイオロジーの研究から見えてきた具体的な方向性である、定量的なデータに基づく生物学、「定量生物学」を進めてゆきたいと思っております。学際的な分野になりますので、ぜひ皆様に色々教えていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

 

2008年4月

附属革新的シミュレーション研究センター
教授  佐藤 文俊

 客員助教授として生研に着任してから早いもので5年半経ちました。以来、様々な勤務に携わる機会に恵まれましたが、これらの経験は生研の素晴らしさを再認識させるものでした。このたび幸いにも教授陣の末席に加えていただくことになりました。専門である計算生体分子科学がいよいよ佳境に入り、生研ならではの実用的で革新的なシミュレーション研究に貢献していきたいと思います。新しい時代を切り開くべく、さらに努力を続ける所存です。

物質・環境系部門
教授  立間 徹

 4月1日付で教授に昇任させていただきました。
 専門は電気化学で、応用化学専攻に属しております。最近では、プラズモン共鳴を利用した光電気化学を中心に研究しています。金属ナノ粒子と酸化物半導体の界面で光誘起電荷分離が起こることを見出し、これを光電変換、光触媒、多色フォトクロミズム、光アクチュエータなどに応用しています。学生の頃からお世話になっている生研が、研究・教育に最適な場であり続けるために、一層努力してゆきたいと思います。

人間・社会系部門
教授  村松 伸

 建築史や都市史は、工学の中でも異質で、異なる時間と空間をまたにかけ、そこから、洞察・省察・規範・教訓・継承という学問行為を行う。直接、ものを作りだすわけでも、建設に関与するわけではないが、都市や建築にとっての「畳長性」を担保する。哲学者の山内志朗さんの言う、リダンダンシーの訳である「畳長性」は、誤謬の自己検証機能を有し、生物でいえば、多様性が持つ機能でもある。まだ、しばらく生研にいられるので、ぞうちょうせずに、じょうちょう学問のじょうちょう教授になりたいものだ。

附属都市基盤安全工学国際研究センター
准教授  大原 美保

 2008年4月1日付けで附属都市基盤安全工学国際研究センター(ICUS)の准教授に着任致しました大原美保です。
 今年度から、東京大学情報学環・地震研究所・生産技術研究所の3部局の連携により、「情報」を核とした文理融合型拠点として「総合防災情報研究センター(CIDIR)」が設立されました。今後は、CIDIRと生研をつなぐ橋渡し役をつとめながら、大学の災害対応モデルの開発や防災情報の効果的な活用法の提案を目指します。今後ともよろしくお願い申し上げます。

附属都市基盤安全工学国際研究センター
教授  沢田 治雄

 4月1日付けで附属都市基盤安全工学国際研究センター(ICUS)の教授に着任いたしました。
 専門分野は、リモートセンシングを主とする地球観測情報の実利用法開発です。これまでは独立行政法人森林総合研究所で、国内外における森林情報の把握・利用法開発研究や、地球規模の環境問題における森林生態系の役割に関する研究を行ってきました。今後も(ICUS)を通して活動を広げて参りたいと考えています。よろしくお願いいたします。

附属エネルギー工学連携研究センター
講師  岩船 由美子

 4月1日付で附属エネルギー工学連携研究センターに着任しました。
 これまでは(株)住環境計画研究所というシンクタンクで主として民生部門のエネルギーに関する調査を行ってきました。エネルギー工学連携研究センターに所属し、持続可能なエネルギーシステムについて需給両面から研究を行いたいと思っております。生研は木々がきれいで通勤も楽しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

附属サステイナブル材料国際研究センター
客員教授  澤田 賢治

 4月1日付けでサステイナブル材料国際研究センターに客員教授として着任致しました。
 長年、政府機関や国際機関で鉱物資源探鉱事業の推進や資源経済学の観点から調査研究(鉱業のコスト分析、メジャーの資源戦略、世界や中国等の資源需給動向)を行っています。生産技術研究所は週1日(水or木)の勤務ですが、資源問題に関する情報提供を通じて貢献したいと思います。気軽にお声をかけてください。どうぞ、よろしくお願いします。

先進モビリティ(ITS)連携研究センター
客員教授  田中 敏久

 このたび、国際・産学共同研究センター(CCR)の改編に伴い、生産技術研究所の客員教授に着任した田中です。
 2003年度にCCR客員教授に就任し、ITSの実用化・事業化、地域ITSの普及・展開、ITS分野の人材育成、ITSの産学連携の仕組み作り等ITSの普及、事業化を民間企業の立場から指導してきております。ITSは総合融合工学といわれ、多分野の企業、研究室の横断的連携が必要で、CCRでは産官学の新しい連携による「サステイナブルITSの展開研究」を行いました。現在、生産技術研究所ITSセンターで、セカンドステージの研究開発を行っています。ITSは多分野にわたる要素技術の融合が必要となります。これからもテーマによっては多くの先生方との共同研究が必要となるケースが多々あろうかと思いますので、よろしくお願いいたします。

機械・生体系部門
教授  塚本 修

 この度、東京大学生産技術研究所の教授(非常勤)を拝命することになりました経済産業省大臣官房審議官の塚本です。
 平成18年10月から、この3月まで、東京大学国際産学官共同センター教授(非常勤)を拝命しておりました。イノベーションを先導する産学連携政策等経済産業省の取り組みをベースに、種々の情報発信、議論を展開して参りたいと思っております。よろしくお願い致します。

情報・エレクトロニクス系部門
教授  藤田 明博

 本年4月1日付けにて非常勤の教授として着任いたしました。
 3月末までの2年間、国際・産学共同研究センターの非常勤教授を務めさせていただき、文部科学省の産学連携政策や国家基幹技術等科学技術政策全般とセンター事業との関わりに関して不十分ながら助言等をさせていただきました。そのご縁もあって、今回本研究所にてお世話になることとなったものと理解しています。センター在任当時と同様、役所と生産研との間の連絡調整や科学技術に関する助言等をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

附属計測技術開発センター
特任教授  石田 義洋

 4月1日付けで「都市の安全・環境シミュレーションシステムの研究開発」担当の特任教授に着任しました。
 元職の鹿島建設では環境関連、特に建物内外の気流解析法の研究開発に携わり、この4年間は人間・社会系部門加藤・大岡研究室で市街地の風環境の評価手法、環境影響物質の気中拡散発生時の物質濃度の非定常解析法を研究してきました。引き続き発生位置の特定方法等の研究を進めます。ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

附属革新的シミュレーション研究センター
特任教授  畑田 敏夫

 4月1日付けで着任しました。日立製作所機械研究所の出身で、ここ10年位は開発・設計の効率向上のためのデジタルエンジニアリングに関する研究開発に従事しています。平成14年度からは生研に常駐して、文科省の戦略・革新プロジェクトに参加してきました。この4月からは、革新的シミュレーション研究センターの一員に加えていただきましたので、気分も一新して、イノベーション創出を牽引できる、シミュレーション技術を核とした次世代型デジタルエンジニアリングシステムの実現をめざして努力したいと考えています。よろしくお願いいたします。

2008年1月

附属エネルギー工学連携研究センター
特任教授 荻本 和彦

 1月1日付けで、着任しました。
 前職の電源開発(株)では、設備計画・設計・解析、技術開発、近年は、長期の電力・エネルギー需給計画、技術開発戦略などに従事してきました。生研では、着任と同日に設立されたセンターにおいて、エネルギー・環境の問題の解決を目指し、エネルギー需給構造の再構築(エネルギーインテグレーション)に関する研究、技術戦略策定などに取り組みたいと思います。よろしくお願い致します。

2007年10月、11月

附属都市基盤安全工学国際研究センター
客員教授 横田 弘

 11月1日付けで都市基盤安全工学国際研究センター客員教授として生産技術研究所の一員に加えていただきました。
 現在勤務しております独立行政法人港湾空港技術研究所において、コンクリート構造の性能照査や構造物のライフサイクルマネジメントなどの研究に従事してきました。生産技術研究所の使命であると考えている現場技術からの学問体系の構築という視点から研究を発展させ、都市基盤施設の性能評価の実現に向けた努力をしていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

物質・環境系部門
准教授 火原 彰秀

 10月1日付で物質・環境系部門の准教授に着任いたしました。
 専門は分析化学です。マイクロ流体を用いた分析化学操作の集積化、およびマイクロ流体中の物理・化学現象を追跡する顕微分光法の開発に取り組んでいます。生産技術研究所の 先生方との交流から、研究が大きく発展することを期待しています。よろしくご指導の程お願い申し上げます。

ナノエレクトロニクス連携研究センター
特任准教授 中岡 俊裕

 11月1日付けで、ナノエレクトロニクス連携研究センターの特任准教授に昇任させていただきました。
 専門はナノエレクトロニクスおよび固体物理です。これまで、量子ドットに代表されるナノ構造を用いて、電子の電荷、電子スピン、励起子などの素励起を1個単位で制御することに取り組んでまいりました。今後、量子情報の担い手になりうるそれら素励起間の量子状態転写技術と量子情報処理デバイスへの応用に挑戦していきたいと考えております。今後ともいっそうのご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

 

2007年9月

人間・社会系部門
特任准教授 葉 仁風

My name is Pat Yeh. I am a Taiwanese. I received my PhD. degree in the field of Hydrology and Hydrometeorology at MIT. After graduation, I have worked at the University of Hong Kong for three years as a research assistant professor, and at the University of California, Irvine for two years as a project scientist. The goal of my research is to seek a better understanding of the fundamental hydrological and atmospheric processes and mechanisms, and their mutual interactions governing the water and energy cycle over a wide spectrum of spatial and temporal scales. Recently I am particularly interested in the assessment of the impact of climate change on the water resources.
I am very happy to have this great opportunity to work in Tokyo University as a special-appointed associate professor. It is especially wonderful to work under the Professor Oki’sleadership. I will try my best in conducting valuable original research. Meanwhile, I just begin to learn Japanese and hope I will be able to communicate in Japanese soon. I come to here wish to fulfill my two lifetime dreams - career and family.
Hope both can come true.

物質・環境系部門
教授 工藤 一秋

 9月1日付けで教授に昇任させていただきました。専門は機能性有機・高分子材料の合成です。
 これまでの経済原理一辺倒の化学品生産プロセスを見直して資源や環境に配慮したプロセスへの転換を、というグリーンケミストリーの考え方が提唱されて10 年になろうとしていますが、なかなか実現されていないのが現状です。合成化学者の立場からグリーンケミストリーに資する反応・材料の提案をしていきたいと思っております。生研は多様な価値観をもった人々で構成され、自由度が大きいながらも、まとまりと先見性のある素晴らしい集団です。これまではその恩恵にあずかる一方でしたが、今後は生研の維持発展に多少なりと貢献できればと 思います。どうぞよろしくお願い致します。

人間・社会系部門
講師 今井 公太郎

 9月1日付けで、人間・社会系部門の講師に昇任させていただきました。
 専門は、建築の設計です。13年間の助手の時代は、生研の六本木地区から駒場Ⅱ地区への移転、最近では、カサオカ・ラウンジの設計などを担当しました。これからも、大学キャンパスの設計をはじめ、住宅やオフィス、公共建築などの設計を通じて、様々な社会的問題の解決に努力していく所存です。今後ともいっそうのご指導ご鞭撻をどうぞよろしくお願い申しあげます。

情報・エレクトロニクス系部門
特任講師 高松 淳

 9月1日付けで情報・エレクトロニクス系部門の特任講師に昇任いたしました。
 専門分野はコンピュータービジョンとロボティクスで、これまでは人間行動観察によるロボットプログラミングの簡略化に関する研究を主に行ってきました。今後は環境モデリング・理解等のコンピュータビジョンテクニックとの融合による、より積極的に環境との相互作用を引き起こすロボットの構築を目指します。今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

2007年5月、7月

機械・生体系部門
准教授 岡部 洋二

 5月16日付けで機械・生体系部門の准教授に着任いたしました。
 専門は知的材料システム工学で、航空機等の軽量構造体における構造材料にセンサやアクチュエータを組み込むことにより、生体のように、損傷を検知し修復できる機能を付与することを目指しています。この分野は、まだまだ種を育てる段階だと思っておりますので、新たな環境で、様々な分野の先生方から刺激を受けながら、面白いアイデアを生み出していければと考えています。ご指導・ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。

カラー・サイエンス寄付研究部門(ソニー)
客員教授 久保田 重夫

 本年7月1日に客員教授を拝命した久保田重夫です。
 ソニーではディスプレイ、光ディスク、紫外レーザー、レーザ・プロジェクター等、光学分野で商品の開発に従事、近年はカラーレンダリングに転じて、世界標準になったカラーフォーマットを提案し、液晶TVなどの広色域化に貢献しました。生研では、ソニーの寄付研究部門でカラー・サイエンスを研究し、日本のお家芸である薄型大画面TVの国際競争力を、一層、強化するのが狙いです。

人間・社会系部門
客員教授 冨山 哲男

 7月1日付けで「設計概念・持続社会工学」担当分野客員教授に就任しました。
 東京大学には2002年6 月まで工学系研究科、人工物工学研究センターにお世話になっていましたので、正確には帰任というべきかもしれません。本務はオランダ・デルフト工科大学です。研究分野は「持続社会のための人工物の設計・生産の再構築」と言えます。また、生研また東京大学とデルフト工科大学の研究・教育両面での交流強化増進にもお手伝いできればと思います。よろしくお願いします。

 

2007年4月

機械・生体系部門
教授 帯川 利之

 4月1日付で機械・生体系部門の教授に着任しました。
 専門は加工学です。加工の現象は極めて複雑ですが、それを実験と解析によって解明し、満足度の高い加工技術を実現するための課題に取り組んでいます。また環境に調和し、しかも、経済的に成立する加工技術についても研究を行っています。現在、加工技術は益々微細化・精緻化していますが、これからも加工技術の新たな発展に貢献していきたいと存じますので、どうぞよろしくお願い致します。

機械・生体系部門
教授 堤 敦司

 30年近く過ごした本郷から4月1日付けで機械・生体系部門に着任しました。
 専門はエネルギープロセス工学で、コプロダクション、エクセルギー再生、物質・エネルギー再生による物質とエネルギー循環による持続型社会の構築を目指し、次世代高効率石炭ガス化技術開発(STEP-CCT)、産業分野におけるコプロダクション、高出力密度の燃料電池(FCB)の開発等を行っています。エネルギー・環境問題の解決に向けて努力していく所存ですので、よろしくお願いします。

 

2007年2月、3月

附属マイクロメカトロニクス国際研究センター
教授 藤井 輝夫

 学生として生研に始めて来たのは、まだ昭和の時代でした。以来、生研と関わり続けて、ちょうど20 年目に当たります。その間、研究テーマは海中ロボットからマイクロ流体デバイスへ、大学院の担当は環境海洋工学から精密機械工学へと大きく変化しましたが、常に諸先輩方が築いて来られた「生研」という「場」の素晴らしさを感じながら過ごして参りました。今後は、教授陣の末席に加わった者として、この「生研的なるもの」をさらに進化させ、研究所として、大学として新しい時代を拓いてゆけるよう、努力を続けたいと存じます。

物質・環境系部門
講師 葛巻 徹

 2007年3月1日付けで講師に昇任させていただきました。
 専門はナノ材料計測科学で、透過電子顕微鏡内でのナノプローブ操作により各種材料のナノ構造に由来する諸特性の評価から新奇物性の発現、新材料の開発に向けた取り組みを行っています。本年4月より東海大学工学部材料科学科へ転出いたします。生研での経験を基に新たな環境で教育・研究に取り組んで参りたいと存じます。今後ともご縁を賜り、ご指導をいただければ幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

人間・社会系部門
助教授 吉田 敏

 2007年3月1日付けで、人間・社会系部門の助教授に着任致しました。
 専門は技術経営学で、建築の設計・生産システムを中心に論理を展開しているところです。この技術経営学という分野は、工学系を中心に多くの分野に係わり合いがあり、協働しながら体系化を進めていく必要があると思っております。今後は、その体系化を進めるべく努力していく所存ですので、様々な視点からのご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

附属都市基盤安全工学国際研究センター
講師 田中 伸治

 3月1日付で都市基盤安全工学国際研究センター(ICUS)の講師に昇任させていただきました。
 専門は交通工学で、道路交通に関する問題をいかに解決するかという観点から、これまでは特に路上駐車のマネジメントに関する研究を行ってきました。このたびICUSの一員となったことで、様々なご専門の先生方との交流を通じて、自身の研究の幅をさらに広げていきたいと考えております。今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。

 

2006年11月、2007年1月

人間・社会系部門
教授 沖 大幹

 ひと昔前に講師として採用されて以来、海外特別研究員として2年間渡米したり、京都に新設された全国共同利用機関総合地球環境学研究所に赴任したり、内閣府総合科学技術会議事務局に出向になったりしておりました。今後は地球規模の水循環・水資源に加えて世界の食料やエネルギー問題も含め、人類の持続性について腰を落ち着けて考えるとともに、国民社会に愛される大学、生研となるよう、微力ながら教育研究に尽くしていきたいと思っております。

ニコン光工学寄付研究部門
客員教授 大木 裕史

 11月1日付で寄付研究部門客員教授の命を拝しましたニコンの大木です。
 私の任務はニコンからの寄付によって設立された光工学研究部門において、将来日本の光学産業のリーダーとなるような優れた人材を育成することにあります。レンズ設計の実習等、目新しい教育内容を計画しておりますが、生研内の研究者の方々からの光学技術に関するご相談にもメーカー技術者として可能な限りお応えしていく所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

基礎系部門
助教授 梅野 宜崇

 平成18年11月1日付で、基礎系部門助教授に着任いたしました。
 専門分野は計算固体力学物性で、微小固体材料の力学物性ならびに機能性を明らかにすることを目的とし、第一原理密度汎関数法や分子動力学法などの原子・電子モデルを用いたシミュレーションによる研究を行ってきました。近年進歩の著しいナノマテリアル分野などでは、力学や応用物理学といった諸分野の分野横断的な取り組みが不可欠になりつつありますが、こうした問題に対し計算科学的なアプローチを展開して行きたいと考えております。宜しくお願いいたします。

人間・社会系部門
講師 竹内 渉

 2007年1月1日付けで人間・社会系部門の講師に着任致しました竹内渉でございます。
 修士課程より一貫して安岡善文教授の研究室でお世話になり、アジアの環境・災害リモートセンシングの研究に従事して参りました。多様な専門性の集う生研に所属している地の利を生かし、国際的な視野を大切にしながら、社会平和に貢献できるリモートセンシング技術の構築および展開を目指します。今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

2006年9月、10月

附属戦略情報融合国際研究センター
助教授 豊田 正史

 9月1日付で戦略情報融合国際研究センターの助教授に着任いたしました。
 同センターにて大規模なウェブからの情報マイニングについて研究を続けてまいりましたが、この数年でウェブの世界は大きな変貌を遂げています。近年では大規模なデータとしての側面のみではなく、人々の知的活動および社会活動を促進する強力な場としての側面が重要となってきました。生産研の自由な研究風土を生かし、面白い研究の場を創っていきたいと思っております。よろしくお願い申し上げます。

機械・生体系部門
助教授 中野 公彦

 10月1日付で機械・生体系部門の助教授に着任致しました。
 大学院生の時は、まだ六本木にあった本所で過ごしました。懐かしさと同時に真新しさも感じております。前任地の山口大学では、本来の専門分野である機械力学・制御の研究を進める一方、医学部の先生方と埋め込み型の医療機器などに関する研究も行ってきました。生産技術研究所という素晴らしい研究環境の中で、さらに研究を発展させていきたいと思っております。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。

附属マイクロメカトロニクス国際研究センター
助教授 河野 崇

 2006年9月1日付で、マイクロメカトロニクス国際研究センター助教授に着任いたしました。
 専門は神経形態学的システムで、シリコンニューロンの設計法についての研究を行って参りました。MEMS技術を取り込むことによりシリコンニューロンの世界を広げると共に、MEMS機構をよりインテリジェントに制御するシリコンニューラルネットワークの構築を目指していきたいと考えております。ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。

ナノエレクトロニクス連携研究センター
特任講師 中岡 俊裕

 平成18年9月1日付で、ナノエレクトロニクス連携研究センター特任講師に着任いたしました。
 専門はナノエレクトロニクスおよび固体物理です。量子ドットに代表されるナノ構造を用いて、電子の電荷、電子スピン、励起子などの素励起を1個単位で制御し、量子情報処理デバイスへ応用することを目指しております。今後、量子情報の担い手になりうるそれら素励起間の量子状態転写技術に挑戦していきたいと考えております。何卒ご指導等よろしくお願い申し上げます。

 

2006年7月

都市基盤安全工学国際研究センター
客員助教授 宮崎 早苗

 2006年7月1日付で、都市基盤安全工学国際研究センター客員助教授に着任いたしました。
 現在勤務しております( 株 )NTTデータでは、学生時代に勉強した土木工学と社会人になって学んだIT 技術を融合させて、センサネットワーク技術に基づく次世代の危機管理・防災システムの研究開発を行ってきました。大学では、産官学連携によりこの分野での取り組みをさらに発展させ、社会問題の解決に向けたプロジェクトの推進に努力いたしたいと思っております。何卒ご指導等よろしくお願い申し上げます。

 

2006年3月、4月

基礎系部門
教授 福谷 克之

 生研に参りまして12年目を迎えました。この間、駒場への移転や独法化など大きな変化がありましたが、その中で生研が実に恵まれた環境にあることを実感しています。これまで、固体表面・界面の物性や表面での原子・分子の反応・ダイナミクスを、光やイオン・電子などのプローブを用いて調べる研究を行ってきました。物理と化学との境界領域ともいうべき研究分野になりますが、これからはこの生研という良き環境においてさらに視野を広げ、新たなテーマを開拓しつつ、研究をより一層発展させていきたいと考えております。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

人間・社会系部門
教授 川口 健一

 4月1日付けで教授に昇任させていただきました。
建築構造分野が専門です。本郷キャンパスに昨年竣工した工学部新2号館の構造計画を行いました。また、赤門脇のコミュニケーションセンターでは、「畳めるテトラ」を売っています。構造物の持つ3次元的な特性を活かした最先端の研究開発も行っています。建築は生活に密着した分野なので、ひとたび問題が発生すると社会問題化しやすい分野です。安全で快適で美しい構造物の開発を目指して、分野の垣根のない生研の環境を活かして、皆さんと共にますます邁進して行きたいと思っております。

附属都市基盤安全工学国際研究センター
助教授 加藤 佳孝

 2006年4月1日付けで助教授に昇任させていただきました。
 膨大な建設ストックを抱えるわが国では、毎年数十兆円規模で維持管理費が必要となります。各施設の費用はそれほど多くないために、地震等の瞬間的な事象に比べ軽視されがちですが、ボディーブローのように将来のわが国に確実なダメージを与えます。これらの費用を最小化するために、戦略的維持管理に関する研究を実施しております。今後ともよろしくご指導ご鞭撻の程お願い申し上げます。

物質・環境系部門
助教授 安達 毅

 2006年3月1日付けで、物質・環境系部門の助教授に着任いたしました。
 専門は資源経済学で、経済学およびシステム工学の手法を用いて、資源の供給からリサイクル・廃棄までのライフサイクルにおいて、持続可能な社会における枯渇性資源の諸問題を捉え、モデル化による分析・評価および枯渇に関する提言を行ってまいりました。今後は、生研の地の利を生かし、他分野の先生方とも分野の垣根を越えた交流をはかることで、新たな創造やより総合的なシステム構築に寄与できれば幸いです。さまざまな形でお世話になることもあろうかと存じますが、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

基礎系部門
講師 Jorgen Johansson( ヨハンソン ヨルゲン )

With great pleasure I have accepted the promotion toassistant professor/lecturer(講師)and will strive forperforming research with new results useful for engineersand other disaster mitigation practitioners. Thekeyword of my current research is large soil deformationsand include effects of fault surface ruptures andlandslides on the built environment. Though officially independent I will be collaboratingwith Konagai laboratory. It is very rewarding to workclosely with the students and to see their progress. FromOctober this year I hope to start teaching together withProfessor Konagai the Earthquake Engineering class inthe Civil Engineering department at Hongo campus. As much as time allows I will continue improving uponmy Japanese which is still far from perfect. Therefore Iwill still have difficulties in performing some daily administrativeand other activities and will have to rely on manyof you for your help, which I appreciate very much. Both my wife, Paola Mayorca, and I appreciate verymuch our continued opportunities to do research andwork here at Institute of Industrial Science. With thebirth of our daughter Isabella last year our family life gotmore hectic, but very enjoyable.

物質・環境系部門
助教授 石井 和之

 平成18年4月1日付けで、物質・環境系部門助教授に着任いたしました。
専門は機能性錯体化学で、錯体化学-光化学-スピン化学を融合することで、新しい分野の開拓を目指し、研究を行ってきました。今後は、錯体化学と無機材料の融合によって、新規有機-無機ハイブリッド化合物を創製し、新しい物性を見いだしていきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

都市基盤安全工学国際研究センター
助教授 桑野 玲子

 平成18年4月1日付で、都市基盤安全工学国際研究センターに助教授として着任しました。
これまで、民間会社、大学、独立行政法人土木研究所等、居場所を変えながら、地盤工学に関わる研究や実務に携わってきました。都市基盤としての地盤の機能は、地上及び地中構造物の支持、盛土や切土などの土構造物としての安定性などに加え、保水あるいは透水などの水理特性や土壌微生物の働きによる環境維持・修復機能など多岐にわたります。このような多様な地盤機能の保全を目的として、地盤の力学・水理・環境特性についての研究・教育に精一杯努める所存です。よろしくお願いいたします。

 

2006年1月

サステイナブル材料国際研究センター
教授 森田 一樹

 平成18年1月1日付けで、サステイナブル材料国際研究センターの教授に昇任いたしました。
専門は材料製造・循環工学です。昨年10月の配置換の際にご挨拶いたしましたように、これまで、高温物理化学の観点から“ものづくり”研究に携わってまいりましたが、現在は循環型社会構築を念頭に、リサイクル・環境に関わる研究に力を注いでおります。まだ、新研究室の構築中ではございますが、本センターのメンバーとして使命が果たせるよう、鋭意研究に教育に努める所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

2005年12月

附属マイクロメカトロニクス国際研究センター
特任教授 BOSSEBOEUF Alain( ホスブフ アラン )

Born in France, I received in 1980 a telecommunications engineer diploma ( microelectronics speciality ) from ENSTBr and in 1981 a solid state physics master degree from University Paris VI. Then I joined, as a PhD student,the Institute for Fundamental Electronics ( IEF ), a joint institute of the french National Center of Scientific Research ( CNRS ) and of University of Paris South. In 1985, I got a full-time CNRS researcher position in this institute where I am now heading the research departmenton micro and nano systems. Since 1991 my research activity is devoted to the study of materials, test devices,metrology tools and wafer level packaging for Micro-ElectroMechanical Systems ( MEMS ).
After a short stay in 1987 at Electrotechnical Laboratory ( Tsukuba ) to study thin films for X-ray lithography masks,I am very pleased and honoured to come back to Japan as an IIS project professor. My first duties will be the direction of the CIRMM Paris office and the coordination of the International Research Group NAMIS ( Nano and Micro Systems ) involving IIS, CNRS and 4 other partners from Europe and Asia. I hope as well to bring a fruitful contribution to IIS research projects.

機械・生体系部門
助教授 土屋 健介

 平成17年12月1日付で機械・生体系部門助教授に着任いたしました。
 学生時代から、小さな機械を組み立てて作るというコンセプトで、電子顕微鏡下で3次元の組立や接合をするシステム、特に対象物に直接触れる微細工具の研究を行ってきました。最近は、これらのシステムの応用として、細胞、染色体やDNA をハンドリングするシステムの開発や、医療工具先端の微細加工の研究などを行っています。生産技術研究所では、これまで研究してきた微細加工をさらに深く掘り下げて、世の中の役に立つ技術を作っていきたいと思いますのでよろしくお願い致します。

 

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