マイクロマシン戻る  
           
 

【詳細】

マイクロマシン技術とその応用研究

自動車の排気制御やエアバッグの始動に用いるセンサ、インクジェットプリンタ、投写型ビデオディスプレイなど、マイクロマシンは、さまざまな機械の心臓部に、すでに広く使用されている。本所は、1980年代の前半から、そのマイクロマシンの製作方法や駆動方法の研究に取り組んでおり、わが国の本分野における先駆けである。
現在、各種技術が発達するにつれて、マイクロマシンは、超小型で高性能な製品を生産できるため、自動車、ゲーム機、携帯電話、光通信、化学分析や医用診断など、さまざまな産業応用分野に浸透。ハイテク製造技術の新しい柱として、今後の産業界への貢献が期待されている。
本所では、マイクロナノメカトロニクス国際研究センターを中心にそのような企業との連携も積極的に進めており、本所発の製品も世に出るようになった。
また、国際的には、フランス国立科学研究センター(CNRS)と15年以上に亘る緊密な共同研究を実施。これまで80名以上の研究員を本所に招いている。さらに、スイス、フィンランド、韓国など諸外国とのネットワーク(NAMIS)を形成し、マイクロマシンの研究を、国際的レベルで推進している。

-----------------------------------------

受賞および受章

藤田 博之
フランス共和国政府教育・学術功労勲章シュバリエ(2001年)、文部科学大臣表彰科学技術賞(2005年)ほか
Dominique Collard
フランス共和国政府教育・学術功労勲章シュバリエ(2004年)ほか


[研究者プロフィール]


萌芽期
原島 文雄 (Fumio Harashima) (1940年生)
当時の職位: 本所第3部教授
現職: 首都大学東京学長
   
生駒 俊明 (Toshiaki Ikoma) (1941年生)
当時の職位: 本所第3部教授
現職: キヤノン株式会社取締役副社長
   
   
展開期
増沢 隆久 (Takahisa Masuzawa) (1943年生)
当時の職位: 本所第2部教授(マイクロ加工・計測工学)
現職: 増沢マイクロ加工技術コンサルタント
   
樋口 俊郎 (Toshiro Higuchi) (1950年生)
当時の職位: 本所第2部助教授(電子制御工学)
現職: 東京大学大学院工学系研究科教授
   
ハネス・ブロイレル (Hannes Bleuler) (1954年生)
当時の職位: 本所第2部助教授(インテリジェントメカトロニクス)
現職: スイス連邦工科大学ローザンヌ校教授
   
野地 博行 (Hiroyuki Noji) (1969年生)
当時の職位: 本所第2部助教授(マイクロデバイスを用いた生体分子の一分子観察・操作)
現職: 東京大学大学院工学系研究科教授
   
現職職員
藤田 博之 (本所マイクロナノメカトロニクス国際研究センター教授)
=マイクロ・ナノメカトロニクス
 
荒川 泰彦 (本所情報・エレクトロニクス系部門教授)
=マイクロマシンと光デバイスの融合
 
川勝 英樹 (本所マイクロナノメカトロニクス国際研究センター教授)
=応用科学機器学
 
藤井 輝夫 (本所マイクロナノメカトロニクス国際研究センター教授)
=マイクロ流体システムとその応用
 
年吉 洋 (本所マイクロナノメカトロニクス国際研究センター兼務教授(本務は先端科学技術研究センター))
=マイクロマシンシステム工学と光学応用
 
Dominique Collard (本所マイクロナノメカトロニクス国際研究センター特任教授)
=応用マイクロシステム工学
 
Alan Bosseboeuf (本所マイクロナノメカトロニクス国際研究センター特任教授)
=基礎マイクロシステム工学
 
金 範 (本所マイクロナノメカトロニクス国際研究センター准教授)
=マイクロ要素構成学
 
竹内 昌治 (本所マイクロナノメカトロニクス国際研究センター准教授)
=マイクロメカニズムとバイオ応用
 
河野 崇 (本所マイクロナノメカトロニクス国際研究センター准教授)
=生体模倣マイクロシステム

 
DNA分子を捕獲するピンセット
DNA分子を捕獲するピンセット

捕獲したDNA
捕獲したDNA

LIMMS UMIspeech
フランス国立科学研究センターと共同運営する研究機関(LIMMS/CNRS-IIS)の設立式典(2004年6月25日)。 本機関の設立は、10年におよぶ共同研究の成果が高く評価された結果である。


LIMMS UMI署名
(LIMMS/CNRS-IIS)の設立合意書にサインする西尾茂文生研所長(向かって右側:職名は当時)とフランス国立科学研究センター長官M.Larrouturou(ラチュール:職名は当時)2004年6月25日


LIMMS2002karui
フランス国立科学研究センターとの共同研究に関する
国際評価委員会(2002年3月22日)
 
 
Quick Menu ページトップへ 戻る