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【詳細】

車の性能アップを図る
―自動車の動力性能・運動性能の解析―


本所では、1950年代から自動車に関する研究を開始している。当時、まだ珍しい技術であったトルクコンバータの理論と設計法、内燃機関の燃焼と熱損失の関係の解明、また、自動車用重ね板ばねの設計などに関する研究を行っていた。重ね板ばねの設計法の研究が、板バネの枚数を減らして摩擦を抑え特性を改善した3枚バネの開発につながり1955年に国産の高級車で実用化するなど、これらの研究は、日本の自動車技術の向上に大きく貢献した。その後、自動車の音響と振動の問題、数値シミュレーション技術、人間―自動車系の特性の解析と安全性の向上など、自動車工学の全般にわたって研究を続けている。

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[研究者プロフィール]

萌芽期
     
  平尾 收 (Osamu Hirao) (1915年〜1995年)
  当時の職位 :第二工学部助教授〜本所教授
  主な受賞歴: 紫綬褒章(1978年)、勲三等旭日中綬章(1986年)
   
  亘理 厚 (Atsushi Watari) (1917年〜1983年)
  当時の職位: 第二工学部助教授〜本所教授
  主な受賞歴: 勲三等旭日中綬章(1983年)
     
  石原 智男 (Tomoo Ishihara) (1923年〜1990年)
  当時の職位: 第二工学部助教授〜本所教授
  主な受賞歴: 紫綬褒章(1987年)、交通文化賞(1987年)
     
     
展開期
     
  大野 進一 (Shinichi Ohno) (1937年生)
(本所第2部助教授〜教授)
  小林 敏雄 (Toshio Kobayashi) (1941年生)
(本所第2部助教授〜教授)
     
     
現 在(駒場キャンパス)
     
  須田 義大 (本所先進モビリティ研究センター教授・センター長)
  鈴木 高宏 (本所先進モビリティ研究センター客員准教授・本務は長崎県産業労働部)
  中野 公彦 (本所先進モビリティ研究センター兼務准教授・本務は情報学環)

  FISITAにおける受賞式
FISITAにおける受賞式

亘理 厚 名誉教授
亘理 厚 名誉教授

3枚板ばねと重ね板ばね
3枚板ばねと重ね板ばね

3枚ばねが採用された国産乗用車
3枚ばねが採用された国産乗用車
(トヨタ博物館にて)


3枚ばね式のリアサスペンション
3枚ばね式のリアサスペンション
 
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