LES研究会とは

さまざまな分野の研究者が集まりLESのモデルや計算法などの情報交換を行う場として、2008年9月にLES研究会が発足いたしました。現在2ヶ月に1回、東大生研にて研究会を開いています。LESに興味をお持ちの研究者、学生の方のご参加をお待ちしております。また研究会についてご質問ご要望がありましたら世話人までお知らせください。

世話人
半場 藤弘
東京大学生産技術研究所 基礎系部門
〒153-8505 東京都目黒区駒場4-6-1
Tel: 03-5452-6115
E-mail: hambaアットマークiis.u-tokyo.ac.jp
地図:
 東大生研へのアクセス https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/access/#sec-1
 キャンパスマップ https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/access/#sec-3


アナウンス

研究会のメーリングリストで開催のお知らせをお送りしています。メーリングリストへのメールアドレスの登録、変更、削除をご希望の方は、世話人までお知らせください。また、各分野のLESに関連する講演や研究会のアナウンスなどの情報交換にもメーリングリストをお使いください。

第90回LES研究会を7月10日(金)14:00より下記のとおり開催します。

日時 2026年7月10日(金) 14:00-15:30
場所 Zoomによるオンライン会議 (URLは後日メールでお知らせします)

話題提供

「壁乱流におけるスケール間エネルギー輸送の解析について」
河田卓也(芝浦工業大学)
壁乱流は、一様等方乱流とは異なり、壁垂直方向への非一様性と乱れの著しい非等方性を示す。そのため、壁乱流におけるエネルギー輸送では、生成・粘性散逸に加え、圧力歪み相関による速度変動成分間のエネルギー再配分や、壁垂直方向への乱流輸送が生じる。こうしたエネルギー輸送をさらにスケール毎に見ると、エネルギーの生成・再配分・空間輸送・散逸といった各プロセスが、スケール間エネルギー輸送を介して異なるスケールで行われており、スケール間エネルギー輸送の働きは、一般的に描像されるような大スケールから小スケールへのカスケードのみではなく、壁面近くでは小スケールから大スケールへの輸送も含んでいる。
本発表では、発表者がこれまでに行ってきたフーリエ解析に基づく壁乱流におけるスケール間エネルギー輸送の解析について紹介する。主流方向の波長毎に乱流エネルギー輸送を調べると、成分(主流方向速度変動)は比較的長波長において平均流により生成され、スケール間エネルギー輸送により短波長域へ輸送されたのち、圧力・歪み相関により他成分へと再配分、または粘性により散逸される。一方、成分(スパン方向速度成分)は、エネルギー再配分が生じる短波長領域から成分の生成が生じる長波長領域へと輸送されており、これにより長波長領域に戻されたエネルギーが最終的にレイノルズせん断応力を介したエネルギー生成へと繋がっていることを示す。さらに、発表者が近年提案した、特定の波数間のエネルギー直接輸送の定式化についても紹介する。