成形加工の未来をリードする超高速・超薄肉・超転写成形
横井 秀俊
横井秀俊(東京大学 国際・産学共同研究センター 教授)
横井秀俊
Tel  :03-5452-6181
Fax  :03-5452-6182
e-mail:hiyokoi@iis.u-tokyo.ac.jp
 今日、射出成形技術はプラスチックの汎用成形加工法として確固たる地位を築き、さらに
高度化がはかられている。一方で生産拠点の海外シフトが進む中、ものづくりを基盤に発展
してきた我が国において、製造業の空洞化が大きく懸念されるに至っている。
 こうした背景のなかで、プラスチック成形加工においても生き残りをかけて、高付加価値
化、高機能化を目指す成形品とそれを支える新たな成形加工技術の確立が強く求められ
ている。
 こうした高付加価値化、高機能化の核となる技術に、日本の技術によって近年市場が
開拓されつつある超高速、超薄肉成形技術がある。
 本研究会では、第U期U’00&U’01プロジェクト(2000年7月から延べ29社参加)で
実施されている超高速射出成形の成形現象解析、不確定因子の多い成形技術と金型技術
の確立、超転写成形の可能性検討等の研究成果を基礎に、新たに以下の3つの研究
テーマに取り組むことを課題とする。
 すなわち、 @超高速射出成形:スクリュ射出速度2000 mm/sまでの超高速射出成形
現象の解析、 A超転写成形:超高速射出成形による各種微細パターンの超転写成形の
研究、B超高速複合射出成形:新しい可能性の検討、以上である。
 これら3つを柱に、U’00&U’01プロジェクトおよび当研究室で新規に開発された可視化
・計測ツールを最大限に活用し、プロジェクトを実施する。
年会費    :150万円(研究員派遣、金型製作等をご協力いただける場合は年会費減額)

設置期間  :2002年5月〜2004年3月(第U期:U’02&U’03プロジェクト)

定    員  :35社まで(2002年12月現在20社参加)

定例研究会:年3〜4回開催予定