- Finite Element Analysis of Velocity Distribution in Bearing Zone During Extrusion of "C","T"and "H"Sections
- Conbination of Numerical Analysis and Die Design-4 -
木内学 ・柳本潤・ヴィクトル メンドーサ 平ダイスを使用した複雑断面形状、C型やT型の非対称断面の押出しにおいては、材料の不安定な塑性流動によって、製品に曲がりやねじれなどの欠陥が発生する。こうした欠陥は、押出し後、様々な手段によって矯正され、所定の製品に製造されるのが普通である。本研究では、非対称断面形状(C型、T型、H型)押出し時において、上述のような欠陥を防ぐことを可能ならしめる3次元FEM解析手法を開発した。本解析によって平均押出し加圧力やダイスベアリング部での材料速度分布の予測が可能となった。
- 圧延加工の温度解析 第3報
木内学・柳本潤・若松英士 圧延加工における変形解析が広く行なわれるようになってきたが、温度解析はあまり行なわれていない。製品特性を決定する内部組織を解析するうえでその両者は欠かすことが出来ない。そこで、前報までにおいてオイラー表示による非定常熱伝導方程式をロールと被圧延材の両者について3次元上流有限要素法を用いて解くことを論じてきた。本報においてはこの解析手法を用い板圧延の圧延条件や初期温度分布を変え、系統的な検討を行なった。
- UBETによる3次元鍛造の簡易解析法・2
木内学・長田卓 筆者らは短時間で簡易的に3次元解析を行うためにUBETを鍛造工程へ応用する研究を進めている。これまでに3次元直交座標系における直方体平行速度場・六面体傾斜速度場等のUBET要素を用いてウェブリブ構造品鍛造の変形解析を行っている。本報告では、日の字型リブを持つ製品の鍛造実験を行いUBETによる解析結果の妥当性を検討した。その結果、リブ高さは傾向的に実験結果と一致していることが確認できた。鍛造荷重に関しては、リブ側面の摩擦定数が他の部分とは異なっていることを考慮することにより精度よい近似解析が可能となることがわかった。
- コンクリート内部の不均一性に関する研究
- 硬化セメントペーストの場所的不均一性に関する実験的検討 -
加藤佳孝・魚本健人 現在、コンクリート分野において、様々なモデル化が提案されているが、ほとんどのモデル化における初期条件は、非常に理想的な状態となっている。しかし実構造物を考えた場合、ブリーディングなどの影響により、構造物の場所によって硬化後の物性が異なるということが考えられる。そこで、硬化コンクリートの場所ごとにおける物性の違いを把握するために、硬化セメントペーストを用いて、その場所的特性に関して実験的検討を行った。その結果、同一供試体でも場所ごとによって、水セメント比、密度、細孔量および細孔径分布が異なるということが明らかとなった。
- コンクリートの凍結融解性状に関する基礎研究(2)
−モルタルの伸縮挙動と細孔構造の変化−
魚本健人・ 岡本修一 コンクリ−トの凍結融解による劣化メカニズムを解明する為の基礎的資料を得ることを目的に、モルタル供試体の凍結融解時における伸縮状況の測定と細孔径分布の経時変化の測定を行い検討を行った。その結果、供試体を封緘した状態での凍結融解試験時に見られる、凍結融解サイクル賀進につれ1サイクル当たりの残留ひずみ増分量が減少する現象は、凍結融解作用による微視的破壊により約1.0〜0.1μm付近の細孔が増加し、実質的な空隙飽水度が低下すること原因と考えられる。