イベントレポート詳細

【大漁旗プロジェクト】ワークショップ「もしかするこくぶんじ~自然×科学×まちづくり~」が東京都 国分寺市で開催されました。

2020年9月26日(土)、東京都 国分寺市で、ワークショップ「もしかするこくぶんじ~自然×科学×まちづくり」が開催されました。

このワークショップは、科学自然都市協創連合の会員自治体である、東京都 国分寺市にゆかりのある大学生を対象に、大漁旗プロジェクトの一環として行われました。大学生対象の開催は、初めてということもあり、新しい工夫をこらしての開催となりました。

ワークショップは、岸 利治 東京大学 生産技術研究所 所長による、開会のあいさつから始まりました。科学自然都市協創連合及び、記念事業の「大漁旗プロジェクト」についての紹介がありました。

ステップ1では、東京大学 生産技術研究所 国際・産学連携室 有馬 みき 学術支援専門職員によるSDGsの解説が行われました。すでにSDGsをよく理解している大学生に対して、SDGsを踏まえた上で、さらにその先の世界の未来を考える、踏み込んだ解説がありました。参加者は、国分寺市の魅力を考え、それがSDGsのゴールのどれに一致するか、グループに分かれて考えました。

ステップ2では、鉄道研究に携わる東京大学 生産技術研究所 機械・生体系部門 須田 義大 教授より、「鉄道のイノベーション」をテーマに、サスティナブルな交通システムである鉄道にまつわる、研究事例紹介がありました。講演では、実用化された、曲線通過性能を大幅に向上させる我が国初の自己操舵台車(JR東海「ワイドビューしなの号」)や、研究に使う大規模な研究施設の紹介に加え、車両の乗降位置可変型可動式ホーム柵、ジェットコースター技術を活用した省エネ公共交通システム「エコライド」など、須田教授の長年の研究事例が数多く紹介されました。2020年を「自動運転元年」として、道路交通における自動運転の実施状況や課題・展望の説明もありました。

ステップ3では、東京大学 生産技術研究所 二工歴史資料室 渡邊 義弘 学術支援専門職員による、「生研道具箱カード」を使ったワーク「もしかする こくぶんじ~ 科学や技術で、まちは変わる?~」が行われました。参加者は、研究所で開発を進めている最先端の技術を「道具」として組み合わせる「生研道具箱カード」を使って、ステップ1で考えた国分寺市のSDGs目標の達成と魅力をさらに輝かせるアイデアを話し合いました。

最後に、「自動運転や交通流シミュレーションを活用した多摩地区で最高に住みやすいまち」、「自然素材建築やコンピュータビジョンを活用して、自然と先端技術が融合したまち」など、ワークを通して描いた未来の国分寺の姿を、発表しました。

岸 所長の講評、国分寺市 市民生活部 文化振興課 杉本 守啓 課長の閉会あいさつで、ワークショップは終了しました。終了後、STEP2の講師を務めた須田 教授に、個別で質問をするなど、熱心な参加者の姿も見受けられました。

国分寺市のワークショップでは、大学生の知見を活かした、本格的なまちづくりのアイデアが、数多く出ました。また、真剣な話し合いの中でも笑顔が生まれることも多く、充実したワークショップとなりました。

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