秋田県 仙北市

秋田県 仙北市
2020年5月20日(水)、秋田県 仙北市の大漁旗が、完成しました。


デザイン担当者

明平 英晃(仙北市総務部 地方創生・総合戦略室)


デザインに込めた想い

仙北市民のみならず、多くの方々の“積年の悲願”をデザインに込めました。

昭和15年(1940年)、水深日本一を誇る田沢湖の湖水を発電と灌漑に使用するため、強酸性の玉川の水(上流の玉川温泉の源泉のpHは1.2)が田沢湖に導水されたことに伴い、田沢湖に生息していた固有種のクニマスをはじめ、ほぼすべての生物が死滅しました。

しかしながら、当時、全国に送られた田沢湖のクニマスの発眼卵が命をつなぎ、平成22年に山梨県の西湖でクニマスが発見されました。これを契機に、仙北市と秋田県との協働プロジェクト「田沢湖再生クニマス里帰りプロジェクト」が開始され、平成29年に完成した田沢湖クニマス未来館の水槽では、里帰りしたクニマスが泳いでいます。

玉川酸性水中和処理施設の稼働により、田沢湖の水質改善が進み、現在はpH5.4までに回復していますが、クニマスが生息し、繁殖できる程度のpHの改善にはまだまだ時間がかかります。

田沢湖をクニマスが生息できるような環境に修復することは、仙北市民のみならず、多くの方々の悲願であり、市としてもこれを重要施策として「第2次仙北市総合計画」、「仙北市SDGs未来都市計画」等に掲げ、取組を推進しています。

大漁旗のデザインは、田沢湖にたくさんのクニマスが泳ぐ未来をイメージしたものです。イラストは、田沢湖の固有種「クニマス」、田沢湖のシンボル「たつこ像」、湖畔から臨む残雪の「秋田駒ヶ岳」、仙北市内各所に咲き誇る「桜」です。

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