【大漁旗プロジェクト】ワークショップ「もしかするまいづる～自然×科学×まちづくり～」が京都府 舞鶴市で開催されました。
2019年11月2日（日）、重要文化財である舞鶴赤れんがパーク（旧鎮守府倉庫施設）にて、ワークショップ「もしかするまいづる～自然×科学×まちづくり～」が開催されました。広場から生演奏の音楽が漏れ聞こえる和やかな雰囲気の中、地元の高校生を中心とした参加者らは、まちの未来について様々な角度から意見を交わしました。このワークショップは、函館に続く第二弾となります。今回は函館と同様の３部構成をベースに、舞鶴市の全面的な協力を得てさらに充実した内容となりました。
冒頭では、岸 利治 科学自然都市協創連合副会長（東京大学 生産技術研究所 所長）とともに、多々見 良三 市長にご挨拶いただき、今後の連携への期待と参加者への激励の言葉が述べられました。
ステップ1では、東京大学 生産技術研究所の中井 紗織 学術支援専門職員によるSDGsの解説が行われ、参加者はSDGsを切り口に舞鶴の魅力について考えるワークを行いました。また、舞鶴市 政策推進部 企画政策課の西 忠幸氏より、舞鶴市が「SDGs未来都市」・「SDGsモデル事業」に選定されていることや、舞鶴市の取り組みについて、地元の伝統野菜「万願寺甘とう」やカニを例に紹介がなされ、既存のまちの魅力に科学技術などの「何か」を掛け合わせることで新たな価値が生まれる可能性について説明が行われました。
ステップ2では、同所の吉田 毅郎 助教により、舞鶴市民にとって身近な海の力を使った再生可能エネルギーに関する最新の研究紹介が行われました。動画も交えながら分かりやすい語り口で行われた解説に、参加者は皆熱心に耳を傾けていました。
ステップ3では、同所の松山 桃世 学術支援専門職員の進行により、同所の知恵を詰め込んだ「生研道具箱」を使ったゲームで盛り上がりました。参加者はゲームを通して様々な先進技術の存在に触れ、それらを使って舞鶴の魅力をさらに輝かせる方法について考えるワークで締めくくりとなりました。
参加者による発表後は、舞鶴市と交流のある同所の川添 善行 准教授と山口 寛士 副市長による講評があり、高校生たちの発想豊かなアイデアへの賞賛と、頭を柔らかくして考えることの大切さが語られました。
会場には釜石市・陸前高田市・和歌山市 加太地区の3枚の大漁旗が飾られました。このワークショップを契機に舞鶴市にも大漁旗制作に参加していただき、今後さらなる連携へと発展していくことが期待されます。