化学2 [中央大・電情1年](平成29年度火曜1限)
[最終更新日時18/01/17 17:00]

講義内容:有機化学

教科書:化学はじめの一歩シリーズ 有機化学(工藤・渡辺著 化学同人)2500円+税 [こちらに章末問題の解答あります]

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科目の目的・
到達目標
高校化学で学習する有機化学は,ほとんどが事項の羅列であり,「有機化学は暗記科目」という誤解の元凶になっている。本講義は,有機化学の基礎について「なぜそうなのか」に重点を置いて解説し,有機化学を科学的にとらえることを目的とする。また,その結果として,日常生活における諸事物を有機化学的視点で眺められるようになることを目標とする。
授業の概要 有機化学は分子の化学なので,まず原子論,結合論の初歩から初めて,分子のなりたちについて解説する。その後,分子の構造と物質の性質の関連性を眺め,次いで有機化学反応のしくみをみていく。また,分子の立体構造について考えるとともに,生活と有機化学の関連性にも触れる。
評価方法  講義時間中の小テスト(テキストの章末問題などから出題)を20%、学期末試験の成績を80%として評価する。
小テスト(クイズ)の採点ポリシー:1回分の得点を5点満点として採点。各回の点数のうち,高いものから4回分を合計したものを小テストの点数とする。(例:5点が4回であとは全部0点→20点,全ての回とも4点→16点)
テキスト 化学はじめの一歩シリーズ 有機化学(工藤・渡辺著 化学同人)2500円+税

9/26 最初に知っている有機分子について書いてもらった。次に有機化学を概観し,有機分子の構造式の描き方,有機化合物のもつエネルギーの話(教科書序章・1章)をした後,原子論からはじめて水素分子の形成まで解説した(教科書2章)。
10/3 前週の内容に関するquizを行った(水素原子2つが水素分子を形成する理由)。分子の形成について続きを解説し(教科書2章),その後アルカンについて説明した。(教科書3章)
10/10 前週の内容に関するquizを行った(ファンデルワールス力の正体)。アルカン(教科書3章)の説明を終え,アルケン,アルキン,共役ジエン(教科書4章)の説明に入った。
10/17 前週の内容に関するquizを行った(エチレンのσ結合とπ結合の説明)。共役ジエン(教科書4章)の説明の続きからはじめて,有機化学と官能基(教科書5章)の説明に入った。
10/24 前週の内容に関するquizを行った(酢酸がエタノールよりも酸性が大きい理由)。有機化学と官能基(教科書5章)の続きの説明を行い,その後芳香族化合物(6章)の説明に入った。
10/31 前週の内容に関するquizを行った(フェノールがエタノールよりも酸性が大きい理由。できれば酢酸>フェノールの理由も)。芳香族(教科書6章)の続きの説明を行い,続いて分子間力など(7章)の説明にはいった。この回までの小テスト(quiz)の成績:15点を超えている者8名。
11/7 前週の内容に関するquizを行った(同程度の分子量のエーテル,ケトン,アルコールの沸点がこの順に高くなる理由)。分子間力など(7章)の説明の続きを行った。合わせて最終章の洗濯の化学についても説明を行った。小テスト20点到達者17D5104001J。
11/14 前週の内容に関するquizを行った(水に界面活性剤を加えた時の挙動を模式図で説明)。有機化学反応(8章)について途中まで説明した。小テスト新たな20点到達者はなし。16-19点の範囲にある者12名。
11/21 前週の内容に関するquizを行った(置換および脱離反応生成物を描く)。有機化学反応(8章)の続きについて説明した。小テスト新たな20点到達者はなし。16-19点の範囲にある者12名。
11/28 前週の内容に関するquizを行った(エーテル合成,エステル合成の反応中間体の構造を描く)。脂肪族化合物の反応(9章)についてポイントを絞って説明した(9.1~9.3および9.10)。小テスト新たな20点到達者17D5103033H。16-19点の範囲にある者12名。
12/5 前週の内容に関するquizを行った(エノラートの生成とその反応に関する構造式を描く)。芳香族化合物の反応(10章)についてポイントを絞って説明した。小テスト新たな20点到達者なし。16-19点の範囲にある者12名。
12/12 前週の内容に関するquizを行った(フリーデルクラフツアルキル化反応の中間体と生成物を描く)。立体化学(11章)について説明した。小テスト新たな20点到達者17D5102029L。16-19点の範囲にある者11名。
  (今後の予定)
12/19 前週の内容に関するquizを行った(乳酸の構造式を見てRSで命名する,ならびにそのエナンチオマーの構造を描く)。暮らしと有機化学(終章)について説明した。分子軌道計算についての入門的な話をした(使用ソフト:Winmoster)。演習問題を配布した。小テスト新たな20点到達者17D5102037G,17D5103039G。16-19点の範囲にある者9名。
1/16 前回の内容に関するquizを行った(薬を飲むと病気が治る理由)。また,再度説明を希望する事項の調査をして,それにこたえる形で解説を進めた。レポートを回収した。小テスト新たな20点到達者なし。
1/23 添削済みレポートを,選んだ問題に試験問題類似問題が何問含まれていたかの情報を添えて返却する予定である。再解説希望事項の解説を行う予定である。
1/26 試験を行う(5限)。試験は1-10の10問で,すべてがA問題とB問題で構成される。1-10について,それぞれAもしくはBを選んで答える。A,Bの両方解答しても良く,その場合は両方採点して点数の高い方を解いたことにする。配点は1-10全て均等である。