LES研究会とは
さまざまな分野の研究者が集まりLESのモデルや計算法などの情報交換を行う場として、2008年9月にLES研究会が発足いたしました。現在2ヶ月に1回、東大生研にて研究会を開いています。LESに興味をお持ちの研究者、学生の方のご参加をお待ちしております。また研究会についてご質問ご要望がありましたら世話人までお知らせください。
世話人
半場 藤弘
東京大学生産技術研究所 基礎系部門
〒153-8505 東京都目黒区駒場4-6-1
Tel: 03-5452-6115
E-mail: hamba
iis.u-tokyo.ac.jp
地図:
東大生研へのアクセス https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/access/#sec-1
キャンパスマップ https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/access/#sec-3
アナウンス
研究会のメーリングリストで開催のお知らせをお送りしています。メーリングリストへのメールアドレスの登録、変更、削除をご希望の方は、世話人までお知らせください。また、各分野のLESに関連する講演や研究会のアナウンスなどの情報交換にもメーリングリストをお使いください。
次回の第88回LES研究会を1月13日(火)14時より開催します。詳しくは後日このHPとメーリングリストでお知らせします。
第87回LES研究会を11月14日(金)13:15より下記のとおり開催します。
日時 2025年11月14日(金) 13:15-14:30
場所 Zoomによるオンライン会議 (URLは後日メールでお知らせします)
話題提供
「量子乱流と常流体乱流の結合ダイナミクス」
小林宏充(慶應義塾大学)
ヘリウムは2.17K以下になると粘性が極端に小さくなる超流動性を示す。極低温のヘリウム4は、粘性ゼロの超流動成分と粘性を有する常流体成分の混合状態として存在する。超流動成分は速度の循環が量子化された渦糸の状態となり、それがタングル状になったものを量子乱流と呼ぶ。最近の実験によって、常流体成分の速度分布が可視化できるようになり、高熱流束を与えた状況では、常流体も乱流となっていることがわかった。超流体と常流体は相互摩擦力によって相互作用を及ぼし合っている。本発表では、2流体が乱流になった状況において、どのような協働が起こっているのかを紹介したい。具体的には、常流体乱流が量子乱流を増強するのか、実験において減衰乱流で得られる統計則は再現できるのか、実験が主流の分野でLESの貢献について紹介したい。また、この分野でどのようなことが未解明であるか、古典乱流分野からどのような貢献が求められているのかも紹介をしたい。