生研公開・学術講演会・生研セミナーなど生研の外部との接点の役を担う研究交流 委員会。その委員を2年、その後この9月まで委員長を2年間つとめたのが黒田和男 教授。「研究所はどうあるべきか」、「感性と工学」など様々な視点で生研を見つめ、外部 との交流をはかるとともにその発展に貢献してこられた。大役を果たし今はほっとし ているところだそうである。
専門は量子光学、というよりもレーザーの研究と言った方がわかりやすいだろう。 今でこそ市販のレーザーを買ってはいるが、つい最近までレーザーはすべて自分の手 で作られていたとか。「最近は研究にお金がかかるようになった」という言葉に、お 金の勘定ばかりして考える時間が減りがちなこの頃の自分を省み、身が引き締まる思 いがした。
近年は、位相共役波や非線形光学の研究にも力を入れられている。
家庭では、外語大で日本語を専攻されたインドご出身の奥様とお子様との3人暮ら し。国際会議等でならした先生の英語より奥様の日本語が優られたため、家庭内の公 用語は日本語となったそうである。
(K.F.)
7月2日(火)に、大学附置研究所における研究をご覧になるために、奥田幹雄文部大臣が林田学術国際局長、北尾研究機関課国際プロジェクト官とともに来所された。吉川総長、長谷川事務局長、鈴木所長、原島教授(前所長)、西尾教授との懇談の後、平本助教授の説明によりマイクロメカトロニクス・システムの研究を、浦教授の説明により海中ロボットに関する研究を見学され、本所で行われている国際協同研究あるいは産学協同研究に大変興味を示された。
(研究推進室長 西尾茂文)
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去る7月12日(金)、第10回生研学術講演会が「電子メディア社会の文化と工学」と題して、本所第1会議室で開かれました。講師は、蓮實 重彦(東京大学教養学部 教授)、藤森 照信(東京大学国際・産学共同研究センター 教授)、杉森 吉夫(日本テレビ放送網(株) 常務取締役技術部長)、坂内 正夫(東京大学生産技術研究所 教授)の4名のかたがたで、近年のエレクトロニクスの飛躍的な進歩から生まれた電子メディア社会、その今後の展開を、文化と工学の両面から語っていただきました。120名を超える参加者は、各講師がそれぞれの専門の立場から解き明かす電子メディア社会のありかたについて興味深く聞き入っていました。なお、この講演会の詳細は、生産研究別冊として出版される予定です。
(研究交流委員長 黒田和男)
日ごろの鍛練の甲斐あって4部が3年連続の総合優勝となった。2部は2種目に優勝したものの,総合成績は4位。各種目,偏りなく強い部が総合順位をあげるようだ。昨年は完全優勝を成し遂げた4部も本年は辛勝。果たして,来年は4部の連続総合優勝をはばむ部が出てくるのか。
(Kawaken)・期間 6月10日〜7月19・種目別成績 種目 優勝 2位 3位 将棋 1部 5部 4部 バレーボール 2部 4部 5部 囲碁 2部 5部 1部 卓球 3部 4部 1部 テニス 4部 共通 1部・総合成績順位 順位 総合得点 総合優勝 4部 17点 総合2位 1部 15点 総合3位 5部 14点 総合4位 2部 13点 総合5位 3部 11点 総合6位 共通 9点 総合7位 事務 6点
7月16日
タイ国チュラロンコン大学視察団来所
(工、理両学部長以下教官22名)
7月29日
外国人留学生・研究者懇談会
中国留学生グループ手作りの水ギョウザも人気を集めた。
8月15日
第3回中学生科学実験教室
今年も未来のエンジニア達が本所を訪れた。
協力:藤田研(3部)、工藤研(4部)
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ダイヤモンドの人工合成の研究を行っていると、よく女性から「ぜひ私にも一つ下さい」と云われる。しかし、合成しているものは、数μmの単結晶粒子が集合したダイヤモンドである。このため、指輪にするような単結晶で考えると、どんなに頑張ってもせいぜい10-6カラット程度にしかならない。このことを話すと、「もっと大きなものはできないのですか」と必ず質問される。心の中では「こっちの苦労も知らないで何云ってやがる」と思いつつも、「研究を進めてできるようになったら差し上げましょう」と答えることにしている。女性受けは抜群によいようだが、約束を何時果たせるかについては自信がない。ただし、本当に成功したら、天然ダイヤモンドの価値はどうなることか知れたものではない。
さて、この現象は女性に限った話ではなく、異分野の研究者と話していても同様のことが起きる。どうも、ダイヤモンドという言葉に誰とは云わず目が眩んでしまうようである。これは、バブル期の企業にも当てはまり、多くの企業が研究に参加し、合成したダイヤモンドの電子顕微鏡写真を就職用パンフレットに掲載していた。ダイヤモンドに目が眩んだ学生が就職することを期待していたのであろうか。このような餌に釣られて就職する学生を企業が欲するとも思えない。とは云いながら、誰でもがわかる素材を利用して、多くの人に興味を持ってもらおうとする素材メーカーの努力もわからないではない。現在では、バブルがはじけたばかりでなく、実用化が進まないために、企業での研究は下火になりつつある。所詮は炭素、夢ははかないものである。
「色物」と見られがちのこの研究を10年以上続けているせいか、宝石としてのダイヤモンドを見る目も養われてくる。人工合成の生産コストを考えるためには、流通相場を知ることも重要であるため、しばしば貴金属店を覗いている。ただし、所詮冷やかしに過ぎないので注意を払う必要がある。あまりに詳細に聞きすぎると、同業者と間違われて店から追い出されることもある。こういった店で興味深いのは、私が見てどうみても同じレベルの石の格付けや値段が、大きく異なっていることである。目が眩んでいれば、そういうことは些細なことなのかも知れない。それでは、お後がよろしい様で。
(第4部 助教授 光田好孝)
第3部 教授 櫻井貴康
15年間勤務してきた(株)東芝を退職し、7月1日付けで生研3部の教授に着任致しました、企業では製品も見ながら研究開発をしておりましたが、今後は、大学というかなり異なった環境でフレッシュな気持ちで任務に取り組みたいと思っております。専門はデジタルCMOS集積回路(LSI)の設計で、最近では高速・低消費電力LSIに興味を持っており、「いつでもどこでも使える製品」に使われるようなLSIを提供できる設計技術の創出に当面努力したいと考えています。LSIについてお考えの際には声をかけて下さい。
第4部 助教授 溝部裕司
7月1日付けで工学系研究科化学生命工学専攻から本所第4部に異動となり、過日着任いたしました。専門は有機金属化学で、これまでは有機金属錯体の構造と触媒としての機能の開発という立場で研究を行ってまいりましたが、生研では工学系の様々な領域を研究しておられる方々と親しくおつきあいいただけるということで、幅広い視野にたった新しい展開ができるものと期待しております。どうぞよろしくお願いいたします。
第4部 助教授 小田 克郎
第4部の助教授に7月16日付けで筑波大学物質工学系より着任いたしました。昨年3月よりはドイツのマックスプランク金属研究所に滞在しておりました。これまでは主として強誘電体材料についての研究に携わってまいりました。こちら生研では,強誘電体も含めまして、機械的エネルギーと電磁気エネルギー間で最大限のエネルギー変換特性を発現する材料の開発とそのプロセスに取り組んでいこうと考えております。よろしくお願いいたします。
第4部 講師 工藤一秋
7月1日付けで第4部の講師に採用されました。これまでの3年間は東京工業大学資源化学研究所で光機能材料の研究を行ってまいりました。今後は有機合成化学を専門として、新しい合成手法の開拓やそれを用いた有用物質の合成に携わります。光化学的手法と熱化学的手法の融合や、生命現象の解明への合成化学的アプローチなどを目標に据えております。ここ生研では他分野の方々との交流を深めるとともに、研究スタイルなどを参考にさせていただきたいと思っております。宜しくお願いいたします。
第2部 教授 木下 健
7月16日付で、船体運動学部門の教授に昇進させていただきました。生研では、波浪発電や集波レンズといった波浪制御の研究と、係留浮体の非線形運動の研究、そしてここ2、3年は競技用のヨットとボートの研究もしてきました。昨年のアメリカ杯ヨットでも、今回のアトランタ五輪のボート競技でも、我々の研究の成果が結果として好成績に結びつかず、大変残念な思いと共に関係各位に申し訳なく思っています。多数の新しい知見と、船型や用具の改良の方向を見い出しながら、やっと入口に達した段階でレースに臨まなければならなかったのが、言い訳のようですが実状です。これからも海や船を身近に愛で楽しむための研究をしていきたいと思っていますので、よろしくお願い致します。
生研をやめるの記
国際災害軽減工学研究センター
第5部 教授 片山恒雄
生研をやめると家内にいったとき、「あら、あと1か月で25年なのに」といわれた。それまで気が付かなかった。長いあいだ勤めたものである。
9月1日から、科学技術庁の防災科学技術研究所の所長として転出することになった。突然のことだった。いま住んでいるところに引っ越してから1年半とは経っていないし、日本語と英語あわせて1000枚もの名刺をつくったばかりだった。最初に電話を受けたとき、研究所という言葉が聞きとれたので、何かの委員会の委員を頼まれているのかと思った。
いわゆる地震工学プロパーから都市防災へ大きく振れて、自分なりに良い線を行っていると思っていたし、国際災害軽減工学研究センターの立ち上げにも満足していた。それらが阪神・淡路大震災で手ひどくやられてしまったのだから、防災と名のつく研究所へ移るのは必然なのかもしれない。
来る12月2日(月)、本所においてTri-Tech Conference '96が開かれます。この 会議は、本所が豊橋技術科学大学、長岡技術科学大学と協力して開く研究会議であり 、今回で第10回を迎えます。現在、この3機関の間で、今後の研究協力に関する将 来計画の協議中であり、従来の形式で開かれる会議は、今回が最後になるはずです。 今回の会議の議題は、アージャイルエンジニアリング(Agile Engineering)=計算 機やプロトタイプを用いたシミュレーションやモデル化により、製品の製造や開発の 期間を短縮するための技術=についてです。機械工学から分子化学まで広い分野に亘 って最新の技術を議論します。多数の参加をお待ちしています。記開催日時:平成8年12月2日(月)場所:東京大学生産技術研究所議題:アージャイルエンジニアリング(Agile Engineering) −製造・開発の期間短縮技術−プログラム:総会(生産技術研究所第1会議室) 11:00 - 12:30 挨拶 鈴木 基之(東京大学生産技術研究所長) 基調講演 「研究・開発速度向上の方策」 秋山 伸幸(長岡技術科学大学) 「省段取りマシニングセンター加工技術」星 鐡太郎(豊橋技術科学大学)分科会 13:30 - 16:50 A会場(生産技術研究所第1会議室) 議題:モデリング技術 A-1 : 「ラピッドプロトタイピング」 中川 威雄(東京大学生産技術研究所) A-2 : 「素形材製造プロセスのモデリング−制御から見たモデリング−」 寺嶋 一彦(豊橋技術科学大学) A-3 : 「電子デバイス実装のモデリング」 古口 日出男(長岡技術科学大学) (休憩20分) 議題:Virtual Reality技術 A-4 : 「コンピューターネットワークドロボティックス/メカトロニクス」 橋本 秀紀(東京大学生産技術研究所) A-5 : 「仮想機械系を利用したモーションコントロール」 大石 潔(長岡技術科学大学) A-6 : 「仮想現実感と3次元画像処理」 金子 豊久(豊橋技術科学大学) B会場(物性研究所第1会議室) 議題:シミュレーション技術(1) B-1 : 「分子特性予測」 高橋 由雅(豊橋技術科学大学) B-2 : 「吸着の分子シミュレーション」 迫田 章義(東京大学生産技術研究所) B-3 : 「酸化物表面と有機高分子の相互作用のシミュレーション−セラミックスプロセッシングの観点から−」 内田 希(長岡技術科学大学) (休憩20分) 議題:シミュレーション(2) B-4 : 「CCDカメラを用いる仮組検査シミュレーションシステム」 鳥居 邦夫(長岡技術科学大学) B-5 : 「大空間建築物室内の空調計画と流れのシミュレーション」 加藤 信介(東京大学生産技術研究所) B-6 : 「燃焼のシミュレーション」 野田 進(豊橋技術科学大学)
都市の形やダイナミックスを構成するさまざまな要素、情報、環境、安全、水、歴史などを切り口に、これからの都市のあり方について、全9回のオムニバス形式でセミナーを開催いたします。
参加費は無料です。どなたでも是非ご参加下さい。■日時 平成8年10月11日(金)から12月13日(金) (毎週金曜日 午後6時から7時30分まで)■場所 東京大学生産技術研究所 第1会議室(正面玄関真上、3階)■講師と演題(予定) 風水の正体 : 藤森照信 教授 10月11日 都市の北風と太陽: 加藤信介助教授 10月18日 都市と水環境 : 虫明功臣 教授 10月25日 都市のモビリティ: 桑原雅夫助教授 11月 1日 都市の補強 : 大井謙一助教授 11月 8日 都市の足元 : 古関潤一助教授 11月15日 都市と意識 : 曲渕英邦助教授 11月22日 都市の安全 : 目黒公郎助教授 12月 6日 都市と情報 : 村井俊治 教授 12月13日■参加費と参加方法 参加費は無料です。事前の参加申し込みも必要ありません。
本所と韓国・釜山大学校機械技術研究所との間には学術交流協定が締結されておりますが、来る12月3日(火)および4日(水)の2日間にわたり、第2回生産加工技術に関するジョイントワークショップを開催することとなりました。本ワークショップでは、日韓両国側からの生産加工技術に関する話題提供と討議を実施致しますので、聴講をご希望の方は、本所プロダクションテクノロジー研究会幹事柳本(内線2205)までお問い合わせ下さい。なお、聴講は無料です。
前年度に引き続き、教室系技術職員を対象として実施されます。期間中ビデオ撮影実習などで皆様のご協力をお願いいたします。■目的 実験資料・研究発表に必要な写真技術・ビデオ制作に ついての高度な専門知識および基本的技術の習得■研修期間 平成8年10月22日(火)〜25日(金)■場所 第5会議室・映像技術室
第3部 助教授 瀬崎 薫
この春より,カリフォルニア大学サンディエゴ校に滞在しております.ネットワーク環境下でのメディア応用の方向に向けた研究展開を見い出すべく,R. Jain 教授の研究室にお世話になっています.日本では,所内の委員会をはじめ学会活動などがあり,「のんびり思索にふける」という時間はなかなかとれないものですが,こちらではじっくり文献を読む等,基礎体力をつける時間がふんだんに取れ,感謝しております.
さて,ここサンディエゴは私の到着後たった3日しか雨が降っていないという位,天気が良いのが最大の取り柄です.おまけに渋滞なしで,車で10分の通勤で大学に着きますので日本に帰ってから千代田線の通勤ラッシュに順応できるかいささか心配です.
治安も良い所なのですが,私が出発した直後に,斎藤教授射殺事件が起こったり,別の大学では,3人の教授が修士学生に射殺されたり,さてはサンディエゴから車で20分のメキシコのティファナでは日本人社長の誘拐事件が起こるしで,どうも日本での評判を落としまったのは残念です.また,あるとき銀行に行ったら銀行強盗があった1時間後位だったので,閉鎖されていたということもありました.さぞかし大事件なんだろうと思い翌日の新聞でチェックしたら「昨日の犯罪」欄にわずか3行のベタ記事が出ただけで,この程度ではニュースにもならないというのも事実です.
結局こういった若干の治安の悪さも,アメリカの長所である,あらゆる面での「多様性」の対価として受け止めれば十分払う価値があるのではないでしょうか.多様性は,先進的な研究成果を産み出すための精神的な土壌として必要不可欠なものであり,日米の科学技術分野でのアウトプットの格差も,科学技術予算等の物理的条件の差も大きいのでしょうが,精神的風土の相違に依る影響も結構あるのではと最近考えるようになりました.
固体材料強度学 第1部 渡辺研究室
き裂は嫌われ者である。およそ人は‘もの’を作り始めて以来、それが壊れないよ うにと願った筈であり、その強さを脅かすものとして直感的にき裂を意識したと思わ れる。き裂はあってはならない、発生させてはならないものとされ、不測の(?)事 故等が起こるとしばしばそれは悪者にされて来た。
材料や構造物の強度評価は、普通、材料を均質な連続体として構成される連続体力 学における応力やひずみをパラメータとして行われる。き裂を含む部材も連続体とし て扱われたが、き裂の先端ではそれらは無限大となるためパラメータとはなり得ず、 き裂とまともに付き合う方法論を我々が手にしたのはその長い付き合いから見ると極 く最近のことである。ようやく40年程前、線形弾性体中のき裂に対して応力拡大係 数というパラメータが見いだされ、それが全体的な変形挙動が線形的範囲に止まるき 裂材の破壊挙動をうまく表現できることが知られて以来、き裂の挙動・強度を評価す る方法論として破壊力学と呼ばれる分野が急速に発達してきた。しかし応力やひずみ と異なり、応力拡大係数は線形弾性体に対してのみ定義される量であり、一方現実の 材料挙動は線形弾性の範囲に止まらず、特にき裂端周りでは非線形かつ非弾性となる ことが多いため、引き続き材料の変形挙動に制約されない、一般性のあるパラメータ の追求が課題となった。
当研究室ではこのこのような量として、破壊を想定する面におけるひずみエネルギ 面積密度の意味を持つCEDと呼ぶパラメータを提案し、これにより始めて、均質的 な材料であれば「弾性、非弾性を問わず、任意の負荷条件の下で、どうなったとき、 どの方向に破壊が進行する」という完全な形での破壊条件が表現できることを示した 。最近では、未だ答えが得られていない、しかししばしばそのような構造や材料が用 いられ、その強度が問題とされる異種材料界面のき裂のパラメータが課題である。ま た連続体モデルに加えて、材料の強度・破壊はその微視的構造に本質的に依存するこ とから各構造レベルのモデルを用いた研究を進めており(下図参照)、モデルは異な っても一貫した物理的意味を持つCEDを通じて各結果の関係が把握でき、き裂強度 に関する総合的研究への道が開けそうであることを示している。ともあれ、き裂の問 題においてはパラメータに何を用いるかは問題を把握し、研究を発展させて行く上で の一つの鍵であり、その研究を通じて、好かれないにせよ、き裂をせめて安心して付 き合えるものとするのが我々の夢である。
便所の手洗いで蛇口にひねる栓が無い。恐る恐る手を差し出すと、水が飛び出た。そのうち慣れるだろうと自分に言い聞かせるが、慣れない内は妙な気がする。
コンビニエンスストアのドアの前に立ってしばし開くのを待つ。暫くしてようやく手動と気が付く。今度は自動ドアに慣らされてしまった自分に苦笑する。
生研新営の免震構造案が却下された。本郷施設部の話では文部省の意向で免震は採用できないということだ。ところが京都大学には、精密加工を行う研究棟が免震構造で建設中である。
一体この差は何なのだろう。慣れれば気にならなくなるのだろうか。
(Kawaken)