【第654回】
●講演者 
Prof. Romain Ruppert
Universite Louis Pasteur, France
●テーマ及び講演内容
FROM PI-EXTENDED PORPHYRINS TO OLIGOPORPHYRINS LINKED BY METAL IONS.
Prof. Ruppertはポルフィリン金属錯体をもちいた新規有機材料の開発に関わる研究を行っている。
本講演では、光線力学療法への応用を視野にいれたPI-共役系ポルフィリンメタロポリマーの合成と、分光学的、電気化学的測定による評価について、最近の研究成果をお話いただく。


【第653回】
●講演者 
Prof. Tzyh Jong Tarn
Washington Universities St. Louis, Missouri, USA
●テーマ及び講演内容
RESEARCH OPPORTUNITIES IN ROBOTICS
ROBOTは遅かれ早かれ私たちの日常生活の一部となる。
Robotビジネスの動向を踏まえたうえで、最も早い応用が期待されるテクノロジー、ブレークスルーを必要とするテクノロジー、さらに他分野と共通するテクノロジーといった事柄を概論する。


【第652回】
●講演者 
Dr. Metin Sitti
Assistant Professor, Carnegie Mellon University, USA
●テーマ及び講演内容
CURRENT MICRO/NANOROBOTICS RESEARCH ACTIVITIES AT THE NANOROBOTICS LABORATORY
講演者が主催するナノロボット研究室で行われている研究内容を紹介する。
AFM/STMナノプロープを用いたポリマーファイバのハンドリング、ヤモリの吸着力を模倣したミニチュア登坂ロボット、低侵入診断を行うカプセルサイズのロボット等。


【第651回】
●講演者 
Prof. Affife Bature
Architecutre Department, Istambul Technical University, Turkey
●テーマ及び講演内容
DEVELOPMENT OF TURKISH ARCHITECTURE IN MODERN PERIOD
トルコの建築、都市の近代における変容は、日本に似て、非西洋世界の典型といえる。
本講演では、トルコ建築史研究の権威であるアフィフェ・バトゥール教授をお迎えし、研究の現状と課題をお話いただく。


【第650回】
●講演者 
Associate Prof. Paolo Girardelli
History Department, Bogazici University, Turkey
●テーマ及び講演内容
COSMOPOLITAN VS. NATIONAL MODERNITY : THE LEGACY OF THE LEVANTINE ENVIRONMENT IN TURKISH ARCHITECTURE
1923年建国されたトルコ共和国は、建築の近代化をすすめ、古い建築様式を否定した。しかし、その中には、それ以前のオスマン朝時代に培われた国際的性格が潜んでいた。本講演では、トルコ建築の近代化の中で生じたコスモポリタニズムとナショナリズムの相克について分析をおこない、日本との比較をする。


【第649回】
●講演者 
Dr. Tomio Yamakoshi Petrosky
上級研究員、 テキサス大学オースチン校、アメリカ合衆国
●テーマ及び講演内容
A PROBLEM OF INFRARED DIVERGENCE IN KUBO FORMULA IN TERMS OF COMPLEX SPECTRAL REPRESENTATION OF LIOUVILLE OPERATOR
比較的濃密度ガス系での輸送係数に対する久保公式の良く知られた赤外発散の問題をリウビル演算子の複素固有値表示に基づいて微視的な力学の立場から分析する。
その結果、今までに知られていなかった非流体力学的モードの意外な役割を見つけたことを報告する。


【第648回】
●講演者 
Dr. Teddy Boen
国際NPO理事、世界地震安全推進機構(World Seismic Safety Initiative)Indonesia
●テーマ及び講演内容
INDONESIAN EXPERIENCE ON RETROFITTING OF NON-ENGINEERED BUILDINGS
工学的な専門知識のない一般市民が、現地で入手できる材料を用いて、自分たちの手で建設する建物をノン・エンジニアード(Non-Engineered)建物といいます。
建物の耐震基準の有無やその良し悪しとは無関係に建設されるこの種の建物の耐震性が低く、これが地震のたびに多数の犠牲者を出す本質的な原因となっています。
講演者のTeddy Boen氏は,1960年代の前半に日本で地震工学を学んだ後、当時、全く地震工学的な対策の講じられていなかった母国インドネシアに地震工学を持ち帰り、様々な地震対策を進めてきた「インドネシアの地震工学の父」と呼ばるる人です。
今回は、彼を中心として、これまでインドネシアで取り組まれてきたノン・エンジニアード建物の耐震補強に関する貴重な話をしてもらいます。
そしてその後に、講師と参加者相互の意見交換と、耐震補強を取り巻く課題について討議する予定です。


【第647回】
●講演者 
Prof. Ladsi Rybach
Chairman GEOWATT, Switzerland
●テーマ及び講演内容
GEOTHERMAL HEATING AND COOLING - THE WORLD-WIDE ADVANCE OF GEOTHERMAL HEAT PUMPS, WITH EXAMPLES FROM SWITZERLAND
地中熱利用システムは、自然エネルギー利用の一形態として近年特に注目を浴びている。
Rybach教授は、地中熱利用システムの普及に関して精力的に活動を行っており、チューリッヒ空港の旅客ターミナルにおいて基礎杭を利用した地中熱空調システムの導入が有名である。Rybach教授の現在までの成果を踏まえ、世界における地中熱空調システムの現状と今後の課題について解説を行う。


【第646回】
●講演者 
Prof. Stefan U. Egelhaaf
Condensed Matter Physics Laboratory, Heinrich-Heine-University, Germany
●テーマ及び講演内容
NON−EQUILIBRIUM EXPERIMENTS WITH SOFT CONDENSED MATTER
外場下あるいは相転移キネティクスといった非平衡状態におけるソフトマター系の振る舞いについて近年関心がもたれている。
これには、界面活性剤系の構造相転移に加え、コロイダルガラスやゲルなども含まれる。
講演では、これらに関する最近の研究活動の概要について紹介する。


【第645回】
●講演者 
Prof. Kiang Hwee Tan
National University of Singapore, Singapore
●テーマ及び講演内容
RATIONAL APPROACHES TO STRUCTURAL STRENGTHENING
構造物を維持していくために補強は重要なことである。設計上の問題、使用目的の変更、構造物の損傷、材料の劣化などの問題を改善する目的で補強が行われている。
現在、様々な補強方法が導入されているが、その中で、FRPシステムと外ケーブル方式はその便利さと材料の軽さで有効な方法と考えられている。
この十年間ほどで、FRPは梁の曲げ補強、せん断補強や柱の補強に使われてきている。
一般のRCの設計手法が用いられているが、構造物が異形の場合や穴のある床版などの場合、従来のRCの設計手法は適用できないことが知られている。
この発表は、これらの問題に対し、Stut-and-Tie Model(STM)とStrip Methodによる設計アプローチを紹介する。
一方、外ケープル方式の解析には経験式と簡略化された計算式はすでに提案されており、結果として、断面解析によって曲げ強度を計算することは可能である。
より良い手法として、Load Balancing Methodに従って設計手法を提案することができる。
この発表ではこの新しいアプローチについて論議する。


【第644回】
●講演者 
Prof. Tommaso Bellini
University of Milano, Italy
●テーマ及び講演内容
LIQUID CRYSTAL PHASES OF 6-20 BASE PAIRS DUPLEX DNA :
NEW INSIGHTS INTO THE DNA-DNA INTERACTIONS
塩基対の数が6から20ほどの短いDNA(sDNA)は、通常液晶相の形成に必要とされる立体的な異方性がなくてもキラルネマチック液晶相やカラムナー液晶相を示すことがわかった。
このことは、末端の塩基対間にまだ認識されていない相互作用が存在することを示唆し、生体高分子が示すネマチック相やカラムナー相の理解へとつながると考えられる。


【第643回】
●講演者 
Associate Prof. Taher Saif
University of Illinois at Urbana-Champaign, USA
●テーマ及び講演内容
MICROINSTRUMENTS FOR STUDYING METALS AND SINGLE CELLS AT
SUBMICRON SCALE
本講演では透過型電子顕微鏡内におけるナノスケール金属フィルム材料や
単一の生細胞の機械的な特性等をサブミクロンスケールで分析するための
新しいセンサーを紹介する。


【第642回】
●講演者 
Dr. Vincent Senez
Researcher, CNRS/IEMN, France
●テーマ及び講演内容
ULTRA WIDE BAND DIELECTRIC SPECTROSCOPY OF SINGLE CELL IN MICROFLUIDIC DEVICES
現在、細胞の機能等を分析するためには蛍光色素などを用いて標識を行うことが一般的であるが、さらに正確かつ迅速な測定を行うためには、標識の必要がない手法が求められている。
本講演ではMEMS、NEMS技術とDCからTHZまでの超広帯域における誘電測定技術を応用した単一細胞計測法について述べる。


【第641回】
●講演者 
Prof. Dominique Barthes -Biesel
Universite de technologie de Compiegne, France
●テーマ及び講演内容
FLOW OF BIOARTIFICIAL CAPSULES IN MICROCHANNELS
液体を非常に伸縮性の高い膜で保護したカブセルは、生物医学、薬品、化粧品、など様々な応用が考えられている。
本講演では、新規に作成したカプセルの、流れの中での挙動、膜表面の物理特性について扱う。


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