望ましい劣化診断システムの構築を目指して
魚本健人(東京大学 生産技術研究所 教授)
加藤佳孝(東京大学 生産技術研究所 講師)

魚本健人
Tel :03-5452-6391
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e-mail:
uomoto@iis.u-tokyo.ac.jp



 我が国は他国に類をみない高度経済成長を経験し,この時代に社会基盤施設は急速に整備された。事実,国土交通省の資料を見ると,1950年からピーク時の1970年頃まで年平均約2500の橋梁が新設され,現在,約13.6万橋のストックが存在する。
 これは,日本の全人口で考えれば,約1000人に1橋の割合で存在していることとなる。
 一方,深刻な少子高齢化社会の到来が予測されており,今後は建造当時よりも遙かに少ない人口で,莫大な社会基盤施設を維持管理しなければならないということになる。
 本研究委員会では,1996年4月より活動を開始しており,主に各種非破壊試験(超音波,打音,赤外線,レーダーなど)で基礎的なデータ収集および実構造物を対象とした計測を実施し,新しい計測・解析方法の開発を検討してきている。
 点検・調査,予測・診断,補修・補強工法の選定までの一連の流れを過去の成果および実構造物での検証をもとに,構造物の維持管理を実施するために必要な事項をあらゆる角度から抽出し,劣化診断システムの開発を行うことを目的とし検討を行う。
条  件:各種試験の実施,診断の実施または年会費を支払うこと。

年会費:(試験の実施または診断の実施が行えない場合には) 50万円
魚本 健人