電子マネー技術特別研究委員会 RC-5
(1)主催:今井秀樹(東大生研教授) (2)主旨:今後、数十年のスパンで見ると、電子マネー技術は、間違いなく、社会に 最も大きなインパクトを与える技術の一つである。この技術は、金融機関に、その存 続に関わる変革を迫るであろうし、国家のあり方そのものにさえ大きな影響を与える だろう。電子マネーに対するこのような認識は次第に拡がりつつあり、それに伴って 、電子マネー技術への期待と要求とは、多様で厳しいものとなってきた。本研究委員 会では、電子マネーの社会に対する影響を視野に入れつつ、本所で提案した方式も含 め、最新の電子マネー方式の提案を調査・評価し、社会の多様なニーズに耐えうる電 子マネーシステムの構築技術を提示する。電子マネー技術の基盤となるのは、情報セ キュリティ技術であるが、この技術に関し、本所は国際的に最もよく知られた研究拠 点の一つであり、本研究員会を設置するのに相応しい機関と言えよう。 本研究委員会では、月に1回の全体会合を持つとともに、電子マネーのための暗号 アルゴリズムおよびプロトコル、耐タンパーモジュールの利用と安全性、プライバシ ー保護とバイパス、電子マネーとモーバイルコンピューティングなどの分科会を設け 、研究を進めたい。 (3)その他:年会費 30万円/一社