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逆回転する円盤の混合系が乱流を引き起こし相分離するしくみを解明
逆回転する円盤の混合系が乱流を引き起こし相分離するしくみを解明

田中先生(1200_800).jpg
インド工科大学 マドラス校のヒリシケシュ バドラ 博士課程学生(研究当時:東京大学 工学系研究科 特別聴講学生)、東京大学 生産技術研究所の高江 恭平 特任講師、インド工科大学・マドラス校 マニ イタヤラヤ 教授、東京大学 田中 肇 名誉教授(現在:先端科学技術研究センター シニアプログラムアドバイザー)の研究グループは時計回りと反時計回りの2種類の回転円盤を2次元の液体中で混ぜて放置すると、流れを介した相互作用のみで、両者がほぼ完全に相分離することを発見しました。さらに、一般的な相分離とは異なり、大きな相分離構造が、ランダムに混ざった乱流状態から突然形成されることを明らかにしました。生物をはじめとする自己駆動粒子が、流れによりどのように自己組織化するかという基本的な問題の解明につながると期待されます。