最新の研究
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伊豆諸島青ヶ島の東に海底熱水鉱床を発見—短期間に海底熱水鉱床を発見可能な手法を開発—
伊豆諸島青ヶ島の東に海底熱水鉱床を発見—短期間に海底熱水鉱床を発見可能な手法を開発—





浅田昭教授、飯笹幸吉特任教授らの研究グループは伊豆諸島青ヶ島の東12kmに海底熱水鉱床を発見しました。
3年前の2013年の調査で、海底から採取した泥を分析し、海底熱水活動の証拠となる硫化物や重晶石の粒子が確認されていました。これに基づいて、昨年6月に海中ロボット「うらしま」で鉱床の候補となる3次元音響画像を撮影し、そこから地形を解析するとともに、音響による海底の地質分類を行い、熱水鉱床と推定される場所を3区域に絞り込みました。さらに、昨年7月には候補ポイントである、760mの中央火口丘南東麓の硫化物マウンドや、その西のマウンド様地形、さらに南東カルデラ壁直下に分布する海嶺状地形のマウンド周辺から重力式採泥器によって採取した試料からは、閃亜鉛鉱を主成分とし、黄銅鉱、黄鉄鉱、方鉛鉱などの硫化物粒子や重晶石などの熱水活動の痕跡を示す鉱物が見つかりました。