ニュース
ニュース
トピックス
【報告】第1回OHOW公開講演会開催(開催日:2022/2/14)

 2021年7月に本所が主務部局となって設立したワンヘルス・ワンワールド連携研究機構(OHOW)が、2022年2月14日(月)にウェビナー形式で第1回公開講演会を開催した。機構長である本所 竹内 渉 教授の開会挨拶ののち、本所 甲斐 知恵子 特任教授が「One Health, One Worldの由来‐人獣共通感染症研究」、本学 新領域創成科学研究科 鈴木 穣 教授が「疾患関連微生物および動物の解析にむけての最新ゲノム解析技術の活用」、本所 芳村 圭 教授が「モデルと衛星を使った地球水循環予測とOHOW研究への展開」と題して、それぞれ話題提供を行った。

 講演のあとの質疑応答では、基礎研究シーズの実用化で「死の谷」を超えるための橋渡し研究・臨床試験を担う支援人材が重要であること、スマホでゲノム取得が目前となるなど生物医学ビッグデータとしてパラダイムシフトが起こりつつあること、70年前の法律が壁となり洪水予報が発出できないこと、などが話題となり、有意義な議論が行われた。本機構が取り扱う幅広い科学技術分野において、各論を俯瞰する良い機会となった一方で、法制度と組織の問題、知財の管理、プライバシーとセキュリティ、などといった社会科学の視点が、いずれの分野についても大切になることが共通認識されたことが印象的であった。今後は4月および6月の公開講演会の開催を予定している。

(人間・社会系部門 教授 竹内 渉)

R19-1写真.png
左から、竹内教授、鈴木教授、甲斐特任教授、芳村教授

月別アーカイブ