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【報告】「日本航空(JAL)×東京大学生産技術研究所飛行機ワークショップ2021~未来の地球を飛行機で繋いでみよう~」開催(開催日:2022/2/11,23)

 次世代育成オフィス(ONG)は日本航空株式会社(JAL)との共同研究の一環として、中学生・高校生を対象とした「飛行機ワークショップ2021~未来の地球を飛行機で繋いでみよう~」を2月11日(金・祝)、23日(水・祝)に開催した。

 6回目を迎えた本ワークショップでは、今年度も新型コロナウイルス感染症の流行状況に鑑み、オンラインによる一日完結型で開催した。遠方ではニュージーランドや北海道、沖縄から、昨年よりも多く合計154名(中学生クラス72名、高校生クラス82名)の申し込みがあり、当日は中学生60名、高校生59名に参加いただいた。

 昨年度は国内航空路線の設計と運航管理体験であったが、今年は「国際線」にグレードアップした内容となった。参加者は、YouTube を活用したビデオ教材による事前学習と事前課題(Excelデータにマクロを組み込んだ航路シミュレーターによる航路の検討課題)の提出を経て、当日のオンラインワークショップを受講いただいた。

 ワークショップ当日は午前中に、本所の本間 裕大 准教授が、数理モデルを活用した航路シミュレーターと最新の研究内容についての講義・解説を行った。午後からはJAL運航本部運航基準技術部のディスパッチャー(運航管理者)経験のある佐藤 泰斗さん、渡利 雄太さん、猪端 沙希さんによる航路の解説やJAL の運航管理の現場であるIOC(Integrated Operations Control)の紹介や、後半には現役の機長である大畑 博史 キャプテン、伊関 寛 キャプテンと参加者によるディスパッチャー模擬体験が行われた。午前中には提出課題から選出した参加者数名からの課題紹介の時間を設け、午後にも参加者からの航路提案を発表していただくことで、一方向的になりがちなオンライン型のワークショップであっても、参加意識を高め、多くのチャットや質問が寄せられた。イベント後のアンケートでも大変満足度の高い評価を得た。最後には、JAL ESG推進部 落合 秀紀 専任部長と本所 大島 まり ONG室長・教授、川越 至桜 ONG室員・准教授からそれぞれまとめの言葉で締めくくられた。

 昨年度から本間准教授の協力のもと、これまでにない新しいオンライン学習形態の模索・構築を行ってきた。現在、映像教材として作成中であり、オンラインだからこそ可能な学びの提案として、社会課題を自分事とし様々な視点から総合的に課題を捉える「新しい学び」を展開していきたい。

 最後に、本ワークショップにご尽力をいただいたJAL関係者の皆さま、本間准教授、ご協力いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。

(次世代育成オフィス 室員 学術専門職員 中井 紗織)

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左から、本間准教授による講義の様子、現役ディスパッチャーとキャプテンによる解説
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運営関係者の集合写真
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本所を背景に運営者一同記念撮影
撮影:Aviation Wire 

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