ニュース
ニュース
トピックス
学術講演会「カーボンニュートラルのセイフティバランス」

 7月20日(火)に本所が主催する学術講演会「カーボンニュートラルのセイフティバランス」が開催されました。コロナ禍の中、講師の方々には本学 本郷キャンパス HASEKO-KUMA HALLにお集まりいただき、ウェビナー配信を行い、800件に迫る参加登録をいただきました。

 2050年カーボンニュートラル社会の実現に向けて、推進役となるのが水素技術です。本講演会は、水素サプライチェーンの安全と安心にかかわる課題を明らかにし、様々な先進技術の実用化を加速することを目的とし、当該分野の第一人者の方々にご講演いただきました。燃料電池自動車が先導役となり高圧水素インフラが整備されつつありますが、目標とする水素量を調達し供給するためには液化水素やそれに代わる媒体によるサプライチェーンの構築が必要です。高圧水素にせよ液化水素にせよ、供給と利用に関しては十分な安全性の確保と、安心感を伴う社会的合意形成が必須となります。技術開発と安全・安心のバランス点をどこに設定するか、科学技術の発展に欠くことのできない普遍的な課題への取り組みとして、本講演会が契機となることを願っております。最後となりましたが、開催にあたりご支援いただいた関係各位に厚く御礼申し上げます。

(基礎系部門 教授 吉川 暢宏)

学術講演会1.png
本所 岡部 徹 所長による挨拶、経済産業省 高圧ガス保安室 佐藤 孝一 氏による講演「カーボンニュートラル社会の実現に向けた高圧ガス保安の取組状況について」

学術講演会2.png
本学 大学院工学系研究科 土橋 律 教授による講演「水素の燃焼・爆発潜在危険性と安全な利用に向けて」、本所 アズィッズ ムハンマッド 准教授による講演「液体水素のエネルギーキャリア特性と安全性」

学術講演会3.png
本学 大学院工学系研究科 川畑 友弥 教授による講演「液体水素大型貯槽の必要性と安全性」、横浜国立大学 渋谷 忠弘 教授による講演「水素スタンドの社会総合リスクアセスメント」

月別アーカイブ