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【報告】第7回 ESIシンポジウム「交通の電動化への選択とエネルギーの融合を考える」

第7回ESI(Energy System Integration社会連携研究部門)シンポジウムは、前身のCEEからの合計36回のシンポジウムに対し、当初3月4日(水)の予定が延期され、ESIとして初めてのオンライン形式となった特別なシンポジウムであった。各研究室の打ち合わせ、授業、ワークショップなど様々な機会を捉えてオンライン開催の方法に習熟しながら、300人規模の参加者に個別の案内を出し、スタッフによるリハーサル、講演者のトライアルを行い、8月4日(火)のZoomのウェビナーによる開催にたどり着いた。
交通の電動化技術は、バッテリー蓄電による電気自動車と、燃料電池による発電を一部バッテリーに貯めモーターを駆動する燃料電池車が代表例である。シンポジウムでは、行政、自動車メーカー、ユーザー、充電インフラの各視点による講演が行われ、交通の電動化は省エネルギー、燃料転換、低炭素排出の重要技術であるという背景のもと、電動車、充電/充填インフラ、電動車導入のための条件や政策などの現状・展望・課題が紹介された。続くパネルディカッションでは、一部フロアーからの質問も取り込み、交通の電動化への選択の決定要因、電動車導入の道筋、同加速の施策に関する議論が行われた。この中では、自動車を全体で捉えるのではなく、通勤用、貨物、長距離など用途に応じ導入が選択され、また、同じ用途の単純な代替にとどまらず、今後の社会や人々のニーズ、さらには再生可能エネルギーの活用の原動力とすることの重要性が議論された。

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○講演
自動車産業を巡る状況と政策の方向性
(経済産業省 製造産業局 自動車課 課長補佐 西野 智博 氏)
電気自動車の普及に向けた課題と解決の道筋
(日産自動車株式会社 総合研究所 EVシステム研究所 エキスパートリーダー 松本 幹雄 氏)
FCV開発と次世代自動車市場の創出
(トヨタ自動車株式会社 ZEVファクトリーZEV R&D Lab 森 大五郎 氏)
利用者の目線からの電動車の導入の道筋と課題の解決
(アユダンテ株式会社 代表取締役 安川 洋 氏)
電動車の導入普及を支えるインフラ整備
(東京電力ホールディングス株式会社 経営技術戦略研究所長 姉川 尚史 氏)

○パネルディスカッション
パネリスト:各講演者
モデレータ:本所 ESI社会連携研究部門 特任教授 荻本 和彦

(エネルギーシステムインテグレーション社会連携研究部門 特任教授 荻本 和彦)

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