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シンポジウム:地球温暖化と大気汚染による影響の軽減に向けたあらたな取り組み(開催日:2019/01/11)~終了しました~

大気汚染物質は環境・気候変動に大きな影響を与えます。環境省環境研究総合推進費戦略研究S-12プロジェクトでは、大気汚染物質の中で「短寿命気候汚染物質」(SLCP: Short-Lived Climate Pollutants)に注目しています。

SLCPには、PM2.5の一部である煤(黒色炭素)、光化学オキシダントの主成分である対流圏オゾン、その対流圏オゾンの生成に寄与するメタンなどの、気候に与える影響が大きなものが含まれています。また、SLCPが大気中に滞留する時間は、二酸化炭素などの長寿命温室効果ガスに比べて短くなっています。そのため、SLCPを削減することで、環境改善だけではなく、地球温暖化を抑制する効果もあり、国際的な取り組みも行われています。

S-12プロジェクトでは毎年公開シンポジウムを開催してきましたが、第5回目となる今回が最後の開催となります。SLCP排出シナリオの検討結果を始め、過去から将来にかけての排出推定やSLCP削減による地域・地球規模での環境・気候影響評価について、5年間の研究成果を発表し、今後の展望を議論します。

○日時:2019年1月11日(金) 13:00~16:10
○場所:東京大学 情報学環・福武ホール 福武ラーニングシアター(本郷キャンパス)
○主催:環境省環境研究総合推進費S-12プロジェクト
○共催:東京大学、宇宙航空研究開発機構
○参加費:無料
○お申し込み:お名前(ふりがな)、ご所属を明記の上、メールにてお申し込みください。
【申し込み期限】平成30年12月25日(火)
【申し込み・問い合わせ先】s12_staff@aori.u-tokyo.ac.jp

○プログラム
〔13:00-13:05〕ご挨拶:環境省
〔13:05-13:30〕S-12研究から得られたSLCP削減による気候・環境影響と将来課題:
        中島映至(S-12代表、宇宙航空研究開発機構)
〔13:30-13:55〕アジア域におけるSLCP関連物質による大気環境影響--過去、現在、未来--:
        大原利眞(国立環境研究所)
〔13:55-14:20〕気候変動と大気汚染を考慮した将来の排出シナリオ:
        増井利彦(国立環境研究所)
〔14:20-14:45〕大気汚染物質による気候・健康・農作物への影響の評価:
        竹村俊彦(九州大学)
〔14:45-15:10〕SLCPによる地球水循環への影響:
        芳村圭(東京大学)
〔15:20-16:05〕総合討論
〔16:05-16:10〕閉会:中島S-12代表
司会:鶴田治雄(リモート・センシング技術センター)

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